OL
ご近所のOLさんは、
先端に腰掛けていた。

vol.52
- PocketMusician, etc. -


こんにちは。

>今日の回でHMD試着希望だったら
>塚本助教授を訪ねてみてくださいと有ったんですが、
>本当に学生でもないのに遊びに
>いやもとい訪問してもいいところなんでしょうか。
>(本当に好奇心だけ・・・でもいってみたい)

というメールを読者の方からいただきました。
興味を抱いて下さる方が一人でも増えると
感激です!ありがとうございます。
それで、塚本先生に「いかがでしょう?」と
お願いしてみたところ、

>オープンラボのようなイベントは
>今のところ考えていませんが,
>見たいとおっしゃる方がいらっしゃれば
>いまのところどなたでも歓迎します.


そのときは、必ず塚本先生にメールで
アポを取ってお出かけください。
先生のメールアドレスは
塚本研究グループのHPにあります。

ぜひHMDの感想をお聞かせくださいね!

シェフ武井とモギ部長もHMD体験希望者の
ラインナップに入ってるんですよ。
糸井さんもいかが?

それでは、ここからツアーの最終回です。

 * * * * * * * * * * * * * * * * *

ウキウキバーチャルワールド"デモ"見ようツアー!
(BGMは、m-flo"EXPO EXPO"でした!)
とうとうラストセクションです。
蛍の光も鳴り出しました。
出口はもうすぐ…。
ちょっと淋しい。

guide

vol.46 入り口
vol.47 ダブルマウス
vol.48 リモートディスプレイ
vol.49 IBNR
vol.50 アクティブデータベース
vol.51 拡張デスクトップ

でしたね。

このバーチャルワールドツアーでは、
逆さま移動もオーケーな(ただしムーンウォーク…ふるい)
『ほぼ日印の特製バーチャルシステム』
を採用致しております。
未踏のところがあったら
逆行ワープボタン(クリックのことね)
を押して簡単にゴー!です。いってらっしゃーい。

そしてお待たせしました。
トリを飾るは、
モバイルインタラクティブ音楽編
では、セッション開始!

モバイルインタラクティブ音楽新世紀宣言!

「簡単に持ち歩ける楽器で
 もっと音楽を気軽に楽しめないかなぁ。」

これがツカモト発、
モバイルインタラクティブ音楽のコンセプト。

それでは、ツカモトバンドのデビュー。
メンバー紹介させていただきますっ!

  bandlogo
band

ボンバーツカモト on PocketMusician and vocal(右)
デンジャーツトム on DoublePad/Bass(左)
ゴンザレスナカムラ on StepDrumus(中央)

のみなさんですぅ。よろしくお願いしまーす。
(はくしゅー!)

PocketMusician

これがポケットミュージシャン
ボンバーツカモトの手の中の拡大画像です。
pocketmusician

携帯型ゲーム機のワンダースワンに組み込んだ
モバイルインタラクティブ楽器で、
首から携帯スピーカを下げれば、モバイル準備完了。
いつでもどこでも音楽です。

画面左下にGとかAとかの文字。
画面右下に7とか#などがあって
右手と左手でこの2つを組み合わせて
コードを弾くと和音がでます。
音質もチョイス可能です。
A7sus4とか、D#m7とかって複雑になると
2つ同時に斜め押しとか、めちゃハイテク。
ひぃーっ!難しいっ。

「ははは!慣れると出来ますよ。
 一緒にやりましょう。」

と私もセッションに引き入れられてしまう。
ム、ム、ムボウな…。
今楽器触ったばかりなのに。
でも、ツカモト先生に激励されてがんばってみる。

音は簡単に出るんだけどねぇ〜。
外れてばかりでちょーヒンシュクものだ。
音楽にならない。
みんな、スマナイ。

PocketMusicianは、
プログラミングコンテストにも果敢に挑戦。
進化成長し続けている有望ソフトウェアです。
今回は秘蔵の新作の楽器も見せてもらいましたよ。
実際、任天堂はゲームボーイアドバンスで遊ぶ
「ゲームボーイミュージック(仮称)」っていうのを
発表しているんですって。
モバイルインタラクティブ音楽は
確実に波がきてますねー!
PocketMusicianもきっと姿を現すはず。

では、ここで
とくとボンバーツカモトの演奏をお聴き下さい。
PocketMusician演奏(Real Play)

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演奏を聴くには、「Windows Media Player」が必要です。
お持ちでないかたは、ほぼ日の「プラグイン幼稚園」
をごらんいただき、インストールしてくださいね。

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session

四苦八苦している私はさておき、

ミスチルを熱唱するボンバーツカモト氏。
うまい!
もしかして、センセイ、カラオケ鉄人?

で、私はさっさとステップドラムに乗り換えました。
踏むだけで良さそうなんだもん。

StepDrums

drums

ドドドン、ッドッドン。
おっ!音が出る。
そりゃ、出ます。踏めばね。
いい音だなぁ。

バスドラ、スネア、ハイハット、ライド…。
基本の音が全部、この足の下の
DDR(ダンスダンスレボリューション)の
マットに組み込んであるのです。
おっもしろい!でも、動きながら
リズム取るのがやっぱり大変。
みんな、スマナイ。

開発者の中村くんにお手本を見せてもらうと
さすが、すっごいうまい。
猿飛びサスケばりに「飛び」も入って
スピードあるドラムを足でタカタカ。
かっこいいぜ、ゴンザレス。

stepdrums
奥のコーナーにスピーカが置いてあります。

そういえば、
銀座ソニービルの地下へ向かう階段を
踏むとポーン、ボーンと音が出ますよね。
あんなふうな感じで、
屋外の広場とか、石畳や横断歩道にも
ステップドラムの応用を考えているんだそうです。
間違いなく街で踊る人、続出でしょう。
アウトドアダンサーだらけになるね…。

希望としては、
自分の部屋とかオフィスもドラム組み込みの
床だったら、楽しいと思うな〜。
例えばそういうライブハウスがあってもいいかも。
演奏者と一緒にセッションに加われるような。
手拍子とコーラス参加だけじゃ、
ときどき、ウズウズしますからねー。

どうでしょう?

DoublePad/Bass

それからDoublePad/Bass

アクティブデータベースの、そんでもって
実際にベースも弾く、ベースつながりの
ベースマンの寺田さんが開発担当です。

タッチパネル式のPDAを2つ使います。
だから「ダブルパッド」だ!
なるほど。

1.PDAの弦が並んだ画面を、左手で押さえて音程を決める。
2.通信でもう1つのPDAにその情報を送る。
3.情報を受け取ったPDAの画面の弦を触れる→音が出る。

というしくみです。

私も挑戦っ。いやはや、これがまた不格好ー!
bass

結構本格的なんです、このダブルパッドベース。
いい音してます。そして難しい。

デンジャーツトムの模範演奏。
doublepadbass
ううーむ。全然違う。
腰が入ってるし、かっこいい。
私も練習しなくちゃ。

これらの楽器は、見た目は楽器の形をしていない、
いわゆる「バーチャル」な楽器なんだけど
楽器は楽器。
やはり音楽センスがモノをいう素晴らしい
「本質的」楽器です。
だから、音楽が好きな人ならちゃーんと楽しめます。
ご心配なく。

モバイル音楽のページでは、
模範演奏も沢山聴けるし、
PocketMusicianのフリーソフトも入手できます。
チェッキドアウト!なり〜。

「インタラクティブ」の醍醐味。

現在、オーディオプレーヤを携帯して
パーソナルに音楽愛聴してる人はいっぱいいますね。
私も毎日MDプレーヤと一緒に出かけます。

それと同じように、
今日見ていただいたモバイル楽器が、
携帯可能になる時代は迫り、
実に「ポケットにミュージシャン」が
入っている状態になるでしょう。

そうすると、知らない人同士が街で会い、
ついついセッションを始めるシーンも
自然な感じで増えていくのではないか…。
塚本先生はそう考えます。

それこそ、街にオリジナルな音楽が溢れ、
インタラクティブな音楽の遊びができる。
それはとても楽しくて、
人間のコミュニケーション力が増幅される
ということだと思います。

以前コンピュータ音楽のときお話したような、
NTTの平田さんや小坂さんが取り組んでいる
音楽ソフトウェアの研究と合体すれば、
高度な音楽のクリエイトも身近になりますね。

ツカモト予言、どうですか?
モバイル楽器とか、
いろいろなバーチャル技術を実際に
見せてもらったら、
予言が、全然遠くない、すごい近い話だという
感じがしてきました。

問題は、それをいかに、受け身じゃなくて
ポジティブ姿勢で人間が楽しんでいけるか?
便利になるからといって
マシンに支配されるんじゃなくて
どれだけ人間のクリエイティビティを
増幅、拡張できるか?
体験する世界を大きく広げられるか?

そういうのが大切なんじゃないかなと考えていると、
"のぞみ"はビューンと東京に到着しました。
桜は散り、ワクワクツアーはもうオシマイ。

最後になっちゃったけど
塚本先生はじめ、ツアーに協力してくださった
大阪大学工学部情報システム工学教室の
みなさんに心から感謝と拍手をお送りします。
ありがとうございました。
読んでいただいたみなさんも
アリガトウゴザイマス!

出口はコチラ。

EXIT

次はロボットのPongちゃん登場の予定なんだけど…。


このコラムで紹介したいなーと
いうITセンタン研究をお持ちの方、
postman@1101.comまでメールをどうぞ。
まーしゃの書ける範囲でご紹介できたらいいなー、
と思っています。

marsha

2001-05-20-SUN

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