OL
ご近所のOLさんは、
先端に腰掛けていた。

vol.46
- virtual world "demo" tour -


こんにちは。

あったかくなると旅行の虫がむずむずしてきます。
そんなわけで突然だけど、今日からみなさんを
バーチャルワールド"デモ"見ようツアー
にお誘いしたいと思います。ようこそ。

バーチャルリアリティ技術を使って作る世界を
ここでは「バーチャルワールド」と呼ぶことにしました。
他では違う意味があるかもしれませんが。

それではさっそく、出発!

あ、その前に
m-flo のニューアルバムEXPO EXPO
は、お聴きになりましたか?

EXPO EXPOは、
ヘッドマウントディスプレーらしきものを装着して、
(曲中では、INTERACTIVE EXPO EXPERIMENT と呼んでいる。)
バーチャル万国博覧会を体験するという
コンセプトらしいのね。



音楽とナビゲーションで未来空間を作り上げて
聴き手をトリップさせるという彼らの手法は
いつもすごくエキサイティングなんですね。
最後に「要らない記憶は削除して帰ってね」と
トラッシュビンを出されるところが
サイバー的にリアルでおもしろいなぁ。

こんなふうなバーチャル博覧会をみんなが
現実に楽しめるようになるには
どんな技術が必要で、今はどれくらい
そういう研究が進んでいるんだろう?
知りたい!知りたい!と思っていたんです。

そうしたら
大阪大学工学部情報システム工学教室
塚本昌彦助教授に
モバイルコンピューティングのことを中心に
最近のバーチャルワールド周辺の研究の話を
聞かせていただけるっていうんで、
ひとっ走り、桜満開の大阪まで行ってきました。

奇しくも大阪大学工学部情報システム工学教室は
大阪万国博覧会が開催された
「万博記念公園」のすぐ近くのロケーション。
いやが上にも「バーチャルワールドデモツアー」の
ムードは盛り上がっちゃう!!!

塚本さんは、
先日の「NTTコンピュータ音楽シンポジウム」の
招待講演で、
「インタラクティブ音楽新世紀宣言!」
という大予言をしてくれた方です。
未来のモバイルコンピューティングの斬新な提案と
ゲーム機を使ったモバイル楽器のユニークな発想が
すごくおもしろくて、
むむむ…これはきっと凄い秘密兵器も
隠しているに違いない…と思い、

「ぜひ研究室を訪問したいんです。」
とお願いしてみました。

すると、
「どうぞ、一度見に来てください。」

と快く応えてくださった塚本先生。
それから研究室のみなさんのご厚意に甘えて
お邪魔してきました。

未来コンピューティングの予言者に初対面。
金髪碧眼(!)の塚本先生とやや緊張気味の私。
やっぱり凄いインパクト!パチリ。



もうこの先生の登場からして
度肝を抜かれてたけど
圧倒されるのはこれから、これから。

いよいよ
バーチャルワールドデモ見ようツアースタートです。
m-flo, EXPO EXPO も頭の中でON。

まるでダイヤモンドのショーケースを
見ているみたいな珠玉の研究の数々です。
研究室の学生と助手のみなさんの
情熱溢れるデモンストレーションを見るのに
頭の回転を16倍速にギアチェンジしても
全然追いつかない…。記録のために
持っていった機材もなんか調子悪いし。
取材って難しーい、なーんて
けっこうパニクリながらも
必死に見学してきたデモのいくつかを
みなさんにご紹介してみたいと思います。

デモのメニューはこのマップ上にあります。
クリックして大きくして下さいね。


(バーチャルワールドデモツアーマップ)

ひとくちにバーチャルワールドといっても
1つの技術でできあがるものではなくて
いろんな技術をパズルのように組み合わせて
より立体的に、より機能的に、よりリアルに
人間が感じるような世界を作っていく課程が
必要なんですよね。

というわけで、このツアーもいろんな角度から
バーチャルワールド実現にせまるのです。
たとえばこんなふう。

  • i-modeでWWWのリモコン操作をするアプリ。
      (リモートディスプレイ)

  • 両手にマウスを持って入力するインターフェイス。
      (ダブルマウス)

  • HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を
    被って、実空間に浮かぶアイコンを操作する。
      (HMDトップ)

  • WWW上に人を登場させて(自分の代わりに)
    動かしてみたり、同じ画面に別の人も登場して
    対面したりするアプリ。
      (IBNR)

  • 場所を移動すると、もらえる情報がどんどん
    変化していく位置移動に連動した便利なアプリ。
      (アクティブデータベースの応用システム)

  • ゲーム機を使ったバーチャルギター、ベース、
    ドラムによる楽しい音楽セッション。
実際にヘッドマウントディスプレイ(HMD)なる
「眼鏡」をかけさせてもらって、
実空間に浮かぶ立体的なアイコンを見たり、
DDR(Dance Dance Revolution)の
マットを使用するドラムを足で演奏したり、
バーチャルギターをかき鳴らしてみたり、
私には全部、初体験!!

(HMD ユーザー)

塚本先生の熱い、熱い歌と
バーチャルギター、ベース、ドラムによる
「つかもとバンド」の
バンドセッションもあったんです。
すごく楽しかったなぁ。
みなさんにも見せてあげたい!
ぜひ次の麻布十番温泉では
出前ライブをしてもらいたいです(笑)。

「やっぱり、やってて楽しい研究、
使って楽しい技術、そういうのがいいですね。
この楽しくて便利なモバイルバーチャル楽器を
なんとか世の中に広めたいなぁ。。。」
と塚本先生。
のちのちくわしくお話しますね。

聞くと、メーカーの人もいろいろやってきて
私が体験したような
バーチャルワールドを楽しんで行くのだそうです。
確かにビジネスの種の宝庫ともいえます。
どうりで、学生さんたちのプレゼンも
とても分かりやすいし、慣れた感じでしたね。
あっぱれです。

これから見せてもらった研究を
少しずつ紹介していきましょう。

次回は、バーチャルワールド"デモ"見ようツアー
「ダブルマウス編」です。

marsha

2001-04-20-FRI

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