OL
ご近所のOLさんは、
先端に腰掛けていた。

vol.32
- ..., they will come? - (番外編)


みなさん(ひそひそ)これはオフレコです。
そして異常に長いです(すみません)。

オフレコで記事にしようっていったって
何、それ?って感じなんですけどもね。
インターネットの振り幅の大きさを考えると、
「小声放送」ってのもありかなと。

司令塔がコメントをくれたんです。
前回のセンタンのイベントのお知らせ記事読んで
「例をださなきゃ、わかんないでしょ、ほら」というぐあいに。

これが!まんま!イベントの本音だった。
でも実際問題、事情がもろもろあって
イベントではお話できないこともあまりに多いので
ここで、「ほぼ日」に片目をつぶってもらって(平伏)
いっちょ、ぶちまけることにしました。

いや、ほんとはね
これを公開するのはやや躊躇しちゃうんですわ。
ウチの前に大きな音のくるまが止まったらやだなーとか
いろいろ事件も多い昨今だからなーとか
変な心配しちゃったりして。
だ・か・ら、「これは司令塔が書きました」ということを
明記します。はじめに。ふふふ。

そういうわけでみなさん、さらりと流してください。
今回は"あくまでも"「番外編」なのです。
でもちょっとおもしろいかもしれません。
もしかしたら、お得かもしれません。
森先輩(高校の)には聞いてほしいなぁ。オフレコで。

青で色分けしたのはvol-31の私の記事部分です。
グレーは司令塔のコメントですから、お間違えなく(笑)。
では、「番外編」はじまり、はじまり。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

●変化を支えきれないシステム

> じゃ、社会が変わることはもう目に見えてきた。
> でも日本の社会の受け皿は大丈夫なのか
> ほんとうにうまく変わっていけるのかを考えてみると
> とても技術の競争力という点では、
> 変革を支えきれないシステムが至るところにある
> ということが露呈してきちゃったんです。

社会が変わるというか、IT革命に向けて、
社会や法律、これまでやってきた
税金の制度や使い方などを変えないと、
日本という国でビジネスをやるのが
不利になっちゃったり、日本の大学を卒業しても、
役に立つ知識が得られないとか、
そういうことがおきちゃうことが見えてきた。

例えば、日本の大学は、これからの世の中は、
ITとかその応用が重要だから、
その分野のことをしっかり教えて、
人材を大勢育てなきゃいけないといわれていて、
そのためには、若手の先生をどんどん増やして、
古手の先生にはやめてもらわないといけない
ということになる。
大学のリストラですね。
文部省もその方向でやりたいわけ。

ところが、どっこい、そうはいかない。
大学というところは、教授会とか、
評議委員会といった年寄支配が確立し
大学の自治とかいって、
文部省も口をだせない仕組みができている。
先生が皆、良識があり、
利己的でないという前提で仕組みができている。
先生も若くて元気な頃はそうであったんだろうが、
60才まぎわになってくると態度がころっと変ってくる。
偉いと思っていた東大の教授連も
普通の人間だったということが証明された。

何で証明されたかって?
最近、文部省は国立大学を独立行政法人化といって、
それぞれに大学が自治権を持ち、
教授やその他のスタッフの任免権や、
経営に関する権限も、みな大学に与え、
大学同士が競争して、
世間からより多く支持されるような所が生き延び、
そうでないところはつぶれるという
競争原理を導入しようとしている。
まあ、大学をひとつの企業みたいにする方針を
打ち出した。

これまでは、大学の学長は、
教授やスタッフの任免権はもちろん、
経営面も文部省に握られ、まったく飾り物だった。
そのころは、自治権をよこせ!なんていっていたんだけど、
今は、独立行政法人化反対!と叫び、
公務員の身分を保証しろとかいっている。
文部省の庇護の元にいたい!と叫んでいる。

さらに悪のりして、
年金の支給開始が65才にアップするのを機会に
公務員定年を60才から65才にしようという動きに同調。
T大の学長が先頭にたって、旧帝大の先生も巻き込んで、
赤信号皆で渡ればこわくない的行動にでている。
企業はリストラで、団塊の世代は、
若手の成長を阻むとかで、どんどんラインから下ろされ、
給料を下げられ、専門職という窓際へ移されたりしてるのに、
大学の先生はいっこうに動じていない。
あと5年、教授でいようと大同団結している。
年寄はこれから多くなるから、政治力もつくし。
IT革命なんて、どこふく風という状況。
これからも、学校は老人天国となるんでしょうねえ。

> なにが悪いのか -- 悪いというか、今まではよかったところが
> もう機能しなくなるところは何か。不足しているところは何か。
> それをITを先導しているアメリカのシステムとつぶさに比べて
> 「ここなんです!」とツボをつくというのが役割なわけです。

上の大学教授の話も、世間の常識が通じない世界が
のこっているという話の例でツボのひとつ。
センタンは、金融業界で
ソニーとかイトウヨーカ堂が銀行業務に参入したように、
大学も異業種参入をオープンにして一定の基準を満たしていれば、
誰でもが好みの個性をもった大学を設立できるようにする、
大学教育ビッグバンを提唱している。

> 今回のツボは「研究開発における会計のしくみ」です。
> - これがどうも日本という国で技術がイマイチ足踏みして
> 気持ちよく進めない足かせであると、センタンはみております-
> ということを発表しようかな、と考えているんです。

(つづく)

2000-06-25-SUN

BACK
戻る