OL
ご近所のOLさんは、
先端に腰掛けていた。

vol.20
- wired or unwired?-

「祝!20回記念・線のお話」

vol.19 -IT x IT - の記事の中の Matrix の部分について
東京都のKさんという読者の方から
メールをいただきました。

>それに、映画の Matrix の中のワイアードな世界も
>すぐに陳腐化してしまうほどに
>(電話線に頼って移動するのには笑ってしまった)

あの世界に実際の電話線が
あるわけではないと思いますが。
マトリックスの中で電話を表現しているプログラムを
利用してログインしている。のでは?

ありがとうございます。

映画を観ていないぜ、という方のために
ちょっと説明を。

映画の「Matrix」の中では
リアルワールド⇔バーチャルワールド(Matrix と呼ばれる)の
通信媒体として、携帯電話を使っていました。

そして、バーチャルワールドに出かけた
(たとえば)キアヌ・リーブスがリアルワールドに戻るとき、
携帯電話でリアルワールドと交信。

「何丁目のタバコやのとなりの公衆電話へ走れ」
なーんて最寄りの電話機のロケーションを教えてもらうと
*携帯をわざわざ切ったのちに*
その電話機(これが「有線」だとワタシは思ってしまった)
のところへとダッシュするわけです。

つまり、
指定された電話機にかかる
リアルワールドからの電話を受けることによって
バーチャル→リアルに移動できる
というシステム…、と理解していたのです。


*携帯をわざわざ切ったのちに*
というとこが「はれ?」
「どうして携帯じゃぁだめなの???」
と思って、「ちょっと笑っちゃったなー」と
書いてしまったわけです。
どうも脚本は95年に出来上がっていたというし
携帯電話やPHSでデータを送っていなかった時期
でしたものね。

メールを下さった 東京都の K さんによると、
そんな未来(2199年の設定)に
「電話線はないだろう」、そして
「使ったのは線ではなく、
Matrix という世界の中で[電話を表現するプログラム]の
ことではないか」とつっこんでくれたわけです。

そこで、うなずいてますね、あなたも。

つまり、
指定された電話機に送られる
リアルワールドからの情報を受け取ることによって
バーチャル→リアルに移動できる
というシステム…、ととるわけです。


ナルホドね。
でも頭にプラグを差し込まれたキアヌって
なーんか原始的に見えませんでした?
ワタシだけかしら。

そうこうしていると
アナドレンコフ博士が
中国で大きな発表を終えて
「菊花八宝茶」という
お花がいっぱい入った
あまくておいしいお茶をおみやげに
帰国しました。
スルドビッチ・アナドレンコフ、中国名、鋭勿侮。
なんの発表してきたんだろう。今度聞いてみよー。

それよっか
「線はどうなるのか」
のほうが先だわ。

すっかり中国の雰囲気をかもしだして仙人っぽい感じ
だわねー、なんだか。

鋭仙人との
『Matrixをめぐるしっちゃかめっちゃかな考察』メール
が始まりました。

鋭: 線がなくなることはないと思うよ.理由はコスト.
新しい線を張って高い値段でネットワークを提供しても
お客さんは付かない.
これまで投資して来たインフラから利益を
十分回収しないことには,
次世代のインフラには投資できないから.

それと,線と言ってもいろいろあって,
いわゆるアナログ電話用の銅線もあれば,
ISDN の線もあれば光ファイバもある.
NTT は 2005 年に日本全国の家庭に
光ファイバを張り巡らすとか言っている.

批判も多いんだけど.
光ファイバなんかだと,
10Mbps とか 100Mbps とか軽く出ちゃうだろうから,
ただの電話線とか言ってアナドレンコフしてはいけません.

(>さぶ〜。)

さらに xDSL とか言って,
普通のアナログ電話の銅線を使っていながら
ISDN の数倍〜 10 数倍速い転送速度を
実現する技術なんかもあって,
まだまだ,今ある線に投資したお金を回収するのに
躍起になっているというのが
現状ではないでしょうか (光ファイバを除いてね).

一方では,衛星通信も増えるだろうし,
町中をケータイや PHS の電波が飛び交う
ようにもなると思われる.これはもちろん.

ただ,時代は,家電や情報機器がより invisible になり,
機器を使っている/使っていないという mode を
感じさせない方向に向かうのは間違いない.
何故なら,大衆化を進めるには必須の条件だから.

この場合,線は地下に埋設される可能性が大ですね.
あるいは,電車の線路わきに敷設されるとか.
無くなると言うより隠すって感じかな.

さらに,
一般家庭に電力を供給する線を無くするのも大変で,
これは 2010 年でもしっかり残っていると思われる.
ならばということで,東京電力あたりは
AC 100V の線に IP パケットを乗せる
技術を使って,
プロバイダサービスをしようとしている (すでにしている?).


むむむ、
線にも詳しい、スルドビッチ。
ナニモノ?

これは Matrix より近い未来の話だけれど
線はあるらしい。でも 感じられなくなっていくのか…。

まだ Matrix は観ていないっていうから
それでは…、と Matrix のストーリーを
送ってあげました。

すると…。

鋭: Matrix という映画を観ていると,
つい映画にのめり込んじゃうんでしょ.
映画を観ている瞬間は,Matrix の世界を,
本当のこと,現実のことだと捉えているんだよね.
文章であらすじを読んでいる限りでは,
第三者的にしか捉えられないのに.
不思議だなぁ.
それと,

(ここはMatrix のあらすじ)
> その事実を知り、
> A.I.による支配と戦っている少数の人間たちは、
> 長い間、予言者が語った人物の出現を待ち望んでいた。
> そしてネオが選ばれた。
> この世を人間の手に取り戻すことのできる
> “救世主”として…。(Matrix オフィシャルホームページより)


どうして,
その少数の人々は真実を知り得ることができたのか?
何かのきっかけで世界に矛盾を発見すると,
それから本当の (別の) 世界の姿を
認識するようになる,つまり異なる世界観に移る,
という現象が生じている
わけだ.

異なる世界観…。

バーチャル、ヴァーチャルなんていうけれど、
それは、何なのだ。
バーチャルと現実ってどういうご関係?
と、わからなあい!ことはいっぱいあるのでした。

次は「異なる世界観」の話になる予定です。

では〜。
福嶋(まーしゃ)真砂代

1999-11-29-MON

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