含まれている曲
『ぶったまげマーチ』『モッタイナイ賛歌』『手ごわいやつ』『はげしいやつら』)


『ぶったまげマーチ』‥‥
最初のテーマを
ピッコロ(とても高い音を出す笛)と、
チューバ(とても低い音を出す金管)の
両端で受け持っています。
その中間を、這いずり上がってくる弦楽器。
序盤、この戦い、中抜けでいけるか!
と思いきや、すぐに退路を埋められた、
という感じでしょうか。
困るんです、こういうモンスターは。
まさしく「じゃまをしないでくれ」。
『モッタイナイ賛歌』‥‥
前半のコワそうなメロディを、
最後にフルートで可愛らしくつけ足してみました。
小鳥がさえずるように。
そうすると余計にコワさが引き立つんですよね。
お汁粉の甘さに、ちょっと塩を入れることによって、
余計に甘さが引き立つ、とでもいいましょうか。
『手ごわいやつ』‥‥
ある時、芸大の打楽器科出身の人と話をしていました。
「ティンパニという打楽器にとって
 どんな曲がやりがいがあるの?」と質問したら、
「やっぱりベートーヴェンの第九・合唱は燃えますねえ!」
彼は「萌えますねえ」と言ったのかもしれません。
自分にとっては意外な答えでした。
ベートーヴェンの第九ってティンパニの釜をたくさん並べて、
テクニックを披露するわけでもありませんし、
そんなに音数があるわけでもありません。
でも、言われてみれば確かに、
スケルツォという速い楽章で、
燃え(萌え)そうな部分があります。
そうか、よし! 自分もティンパニ奏者が
燃える(萌える)ような曲を作ってやろう、
と思って作った曲です。
『はげしいやつら』‥‥
こうやってアレグロの曲を、
4曲もつなげると、ある意味、壮観です。
敵ながらあっぱれ‥‥といいたくなってきます。