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『第3章』『サルにはサルのラブソング』
『ひらけゴマあぶら!』『ひらけゴマどうふ!』『おサルの宅急便』


『第3章』〜『サルにはサルのラブソング』‥‥
サルサのBGMには、アコーディオンを多用しています。
これは自分だけの感覚かもしれませんので、
説明をしておかねば、と思っています。
うまく伝われば良いのですが‥‥。
自分が小学生ぐらいの頃、学校で聞いたうわさ話です。
「ねえ? 知ってる?
 フランスの洋服屋さんで試着室に入ると、
 鏡がくるん!と回転して、暗い穴に落とされて、
 人さらいに連れて行かれて、
 サーカスに売られちゃうんだって」という話。
もちろんウソなのですが、
その話を信じて震え上がった純真な小学生は、
フランスがとても怖くなり、
なぜかアコーディオンの音を聞くとフランスを連想し、
むりやりサーカスで働かされる哀しさと切なさが、
そこに結びついてしまいました。
自分がサルサの曲で、アコーディオンを使う理由が
おわかりいただけたでしょうか?
『ひらけゴマあぶら!』〜『ひらけゴマどうふ!』‥‥
すいません、と、いきなり謝ってしまいますが、この、
『ひらけゴマあぶら!』『ひらけゴマどうふ!』の2曲は、
ゲーム中の絵を伴ったインパクトある音楽に比べて
『MOTHER3i』は負けています。
『i』でのこの曲は、音数はいくらでも使用できる
シンセサイザー等で作成しているのですが、
その余裕が、かえって逼迫感のないものに
なってしまっているのかもしれません。
実は、ゲーム中のこの場面は、
CPU(ゲームボーイアドバンスのコンピュータ心臓部)
の処理の限界ギリギリ、発音数も、
ゲーム中最大値をたたいています。
つまり、ゲーム機本体もいっぱいいっぱいの状態で、
ウエスのダンスシーンを演奏しているのです。
CPUがぎりぎりの悲鳴を上げている感じが、
プレイヤーに何かを伝えている、としか思えません。
余裕ある最新のコンピュータ&シンセの方が負けてます。
オソロしや、アドバンス?!
『おサルの宅急便』‥‥
この曲はフーガという作曲の技法を使っています。
「♪カエルの歌が聞こえてくるよ」といった
輪唱を想像していただければ、近いです。
オーボエで歌ったメロディをフルートが追いかけ、
クラリネットが追いかけ、という作曲の技法です。
サルサはこの時、ひとりで歩けるんです。
自由なはずなのに、常に何かにつきまとわれているような、
追いの手が背後まで伸びてきているような、
そんな感じをフーガで表しました。
フーガというのは遁走曲(とんそうきょく)と訳されます。