京都
「知りあいの宿」を
つくろう。




7月中旬、社員一同で京都に出かけました。
宿泊は、もちろん「旅館 銀閣」。
森さんとサカベさんには
ほんとうにお世話になりました。
京都の町全体が孕む長い歴史を感じて
新鮮な時間を、全員がすごしました。


サカベ
あいにくの雨でしたが、
みなさんほんとうに
修学旅行したはるなぁと思いました。
テキスト中継をずっと拝見していましたが、
雨の高山寺でみなさんが
ボーッとしていらっしゃる写真を見て、
いつもはさぞお忙しい毎日を
おすごしのことなんだろうなぁと
思っていました。
おとなの修学旅行、よかったですね。
またいつでも「銀閣」におこしくださいね。
── ほんとうに、ゆっくりと
くつろがせていただきました。
ここで、最近「銀閣」に泊まられた
読者のみなさんのメールをご紹介します。



先週の金曜日と土曜日に、
京都に出張してきました。
その際に「ホテルニュー銀閣」に
お世話になりました。
出張なのでシングル洋室で素泊まりだし‥‥
ぜんぜん期待せずにいったのですが、
これが、うれしい期待はずれ!

少々古いけれど、
ベットもセミダブルで
お部屋もしっかり広いし、
隣の音は聞こえないし、
修学旅行生がいない日は、
旅館の大きなお風呂も使わせてもらえるし、
駅から近いし、荷物は預かってもらえるし、
もちろん皆さんとても親切だし!

暑くて、仕事でくたくたな時に、
大きなお風呂を使わせてもらえたのは、
本当にありがたかったです。
(銭湯にでも行こうと思っていたのです)

「京都に知りあいの宿をつくろう」は、
本当でした。
一度行っただけで、
本当に知り合い気分になってしまう程、
皆さん親切でした!

今度は、是非、
観光で伺いたいと思っています。
うれしかったので、メールしてしまいました!
(奈穂)


ついに、知り合いの宿に泊まってきました。
夫と義妹と3人での旅行です。
とてもよかったので
また京都に泊まるときはぜひぜひ此処だ!
部屋もきれいで仲居さんも感じがよくて
食事がおいしかった。
駅から徒歩5分もグーです。
いい宿みっけ!です。
ありがとうございました。
(文子)


くたくたになったときに
大きなお風呂に浸かるのは、ほんとうに
気持ちがいいですものね。
私たち「ほぼ日」にも
フロントやスタッフのみなさんが
とても親切にお声がけしてくださいました。
奈穂さん、文子さん、
メールをありがとうございました。

サカベ
ところで、京都でおいしいもの、
めしあがりましたか。
── いただきました。
海外に行くよりも、
まず京都で味わっておかなきゃ、
という気持ちになりました。
ですから、今後は年に何度か
京都に通いたいという気持ちになりましたよ。

サカベ
では、そのお気持ちに応えられるように、
今日は、京都に行く度に通えるような
とっておきのバーを数軒ご紹介したいと
思っているんです。
お酒の作り手が、お客さんの酔いの加減を
よく見れるようにでしょうか、
いいバーって、やっぱりちょっと
小さめなんですよ。
どこもあんまり知られていないところ
なんですが、
サカベの友人が「教えたくないけど!」と
それぞれ教えてくれた
お気に入りのバーをご紹介します。
サカベもどないしようか!思っています。
── 「知りあいの宿」につづき
「知りあいのバー」があると
もっと京都に気軽に行けそうですね。
しかし、そういうバーは
いわゆる「一見(いちげん)さんお断り」で
冷たく門前払いされるような気が‥‥。

サカベ

今日ご紹介するバーは、
はじめての方が、ひとりで行っても
大丈夫なところです。
とくに「旅館 銀閣」に
お泊まりのみなさまは、ご希望であれば
フロントスタッフがその都度
連絡を入れるようにしますので、
安心していらっしゃってくださいね。

●友人:みち子さん(専業主婦45年)ご紹介
フジタホテル 「石水(せきすい)」


みち子さんです。

自然を感じられる、落ち着いた、
気持ちのいいバーです。
みち子さんも、こうおっしゃいます。
「バーのなかから外が見えるのよ。
 そばに美しい池があって、
 そこにはいつも水が流れているの。
 その向こうは鴨川。
 自然の中で頂くカクテルはおいしい」


トマトを絞ったカクテルを注文。

ホテルのなかにあるので入りやすいですし、
待ち合わせにもぴったり。


ホテル入口。サカベさんを待つみち子さん。


●友人:千明さん(OLさん)ご紹介
「麩屋町三条(ふやちょうさんじょう)」

場所の名前が店名になっている
バーです。町屋の店です。
蔵のなかでお酒をいただくかんじかな。
カクテルがほんまにおいしい。
千明さんも
「おいしいんですよ。ほんとうに」
と繰り返していました。


まずはお酒のおいしさが自慢。

私もグレープフルーツをベースにした
カクテル「プチフルール」とやらを
いただきましたがこれまたおいしい!
バーテンダーの鈴木さんが
レモンをシューッと搾ってくださるんですが、
これがなんともカッコイイ!!


レモンをシューーーーーッ! すごい技。

ローソクの灯りがリラックスできて好き、と
千明さんさんはおっしゃっていました。
ここは2階もあるので
4人連れなどで行っても大丈夫です。


●友人:川辺さん
 (ジュエリーショップオーナー)ご紹介
「月読(つくよみ)」



店名は、古事記に出てくる
月読神からとったもの。
月読神は、夜の神様、食物の神様
なんだそうです。
川辺さんは、このバーで、
いろんなところから店主が調達した
おすすめのお酒を
いつも召し上がっているそうです。
最近はシングルモルトがよろしいようで。
店の窓から学校の運動場が見えるんですよ。


窓の横はすぐ運動場。

お酒を飲みながら、
なんとなく昔の自分を思い出したりして‥‥。

●友人:堀尾さん(印刷会社社長)ご紹介
「柳野(やなぎの)」



京都特有のウナギの寝床の入口です。
サカベは2回うかがいましたが、
2回目も入口がわからなかったです。
カウンターだけのお店で、
4〜5人でいっぱいになります。
でも、みんなおひとりで見えていますので
入りやすいですよ。
穏やかな時間を取り戻すのに最適のバーです。
堀尾さんは根っからの京都人で、
「ここはホームバーのひとつだし
 あんまり教えたくないなぁ」
とスコッチを大人っぽく飲んでおられました。


フランスの蚤の市で買いつけて
送ってもらったグラスだそうです。かわいい。


●友人:安田さん(建築家)ご紹介
「文久(ぶんきゅう)」


「文久」の入口。

安田さんは蔵に住んではったことのある方で、
町屋の内装建築を手がける方としては
いちばんやないかな、と思います。
安田さんが、老舗のお花屋さんのご主人に
「僕のいちばん居心地のいいバーを
 造ってくれ」
と依頼されて建てたバーです。
広いテーブルとまわりは墨色の壁。
要望どおりに居心地のいい店にしあがって、
安田さんも通われているそうです。
「お客さんが色を添えてくれるので
 飽きない店だねぇ」と
ビールを飲みながら語ってくださいました。


「どこにでもあるようなビールであっても
 ここで飲むとおいしい」と安田さん。


そして、最後に
●森さん(「銀閣」館長)ご紹介
「気まぐれBar 文清(ぶんせい)オープン」

── 森さんがご紹介ですか。
というか、「銀閣」にバー?

サカベ

はい。「旅館 銀閣」に
ホームバーができました。
直接、予約のご連絡をくださいね。
グループ、ご一家でたのしんでいただける
貸し切りバーです。
館内なので、服装も気にしなくていいし、
お子さまにもお入りいただけます。
また、森がいるときには
銀閣カクテル(1000円)がご用意できます。

【ほぼ日のお客様に限り特別価格】
期間限定 8月末まで(要・予約)
「気まぐれBar 文清」
セットメニュー(おひとり様)
●1時間 おひとり様4000円〜
水割り、ビール、お酒、焼酎、ワイン、
ウーロン茶、ジュ−スなどの飲みものつき

また、お酒が駄目な方には、
「旅館 銀閣」夏のお茶体験を
おすすめいたしますよ。
女将さんがいるときのみなんですが、
おふたり様以上で予約が必要です。
(おひとり様3000円〜)
人数が多ければ、割安になります。


「旅館 銀閣」の女将さんです。

── これは、お茶室貸しきり、
女将さんも貸しきり、なんですよね。

サカベ
女将がお茶菓子やお道具を
心を込めて用意します。
直接習えるたのしい体験ですよ。
── 3000円くらいでひとそろえできますから、
京都で浴衣をあつらえて
お茶体験やバーに行くとたのしそうです。


サカベさんによると、
お酒には魔力があるそうです。
知らない方との一期一会を通して、
ごまかし、本気、恥、たのしさ、癒し、
いろんなことを味わうことができます。
人間の心の部分を含んだ
たいせつなところに触れる場所。
京都に一軒、
行きつけのバーを持っておくのもいいですね。

2006-08-03-THU
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