異端の数ゼロ
数学・物理学が恐れる
もっとも危険な概念
チャールズ・サイフェ
早川書房 ¥2,415(税込)

数学の本です。
ゼロというのは特殊な数字で、
もっとも後で発見された数字。
ゼロ以外の数字は既に
地球上にあったんだけれども、
ゼロという数字だけは人間が作り出した概念、
という本なのね。なのだけれども、
これはえっとね、六回ぐらい読んで
途中で挫折して(笑)、
で、七回目ぐらいに最後までいったの。
最後までいったんだけど、最後までいったときには
もう前半を忘れてしまっていて、
また読み返してっていうのを
三回ぐらい繰り返したかな。
つまりね、眠たくなります。
そういう使い方してください!
でもすっごいいい本。
なぜかっていうとね、この本、
そういう読み方する人は
あんまりいないかもしれないけど、
ゼロという数字は人が発明して、
誰が発明したのかというと
数学者が発明したわけだけれど、
発明してしまったことによって一番困ったのは
数学者なんだ、とかそういうことが書かれてある。
何でかというと、
ゼロという存在を発見しさえしなければ、
そこから先の物理学であるというか、
その、高度な数学の方に向かっていかなくっても
世の中の全ての現象が説明できていたんだよね。
でも、発見しちゃったの。
発見してしまって、そこをもがいてもがいて。
たとえば相対性理論を発見しちゃったけど、
人間はまだ使いこなせていないわけじゃない?
それと同じようにゼロを発見してしまった人間は
しばらくの間、これを使いこなせなかったという
歴史も書かれていて、そういう意味では面白いよ。
あんまりものごとを突き詰めて、
ありとあらゆることの神秘をなくさせてしまうと
つまんないかなっていう読み方ね。

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