ゾウの耳はなぜ大きい?
「代謝エンジン」で読み解く
生命の秩序と多様性
クリス・レイヴァーズ
早川書房 ¥2,310(税込)

これはね、自然が作り上げた、
様々な造形というのは全て意味があって、
環境に適応するために手に入れたものだ、
ゾウの耳だって昔はあんなに
大きいわけではなくって、
体熱を放熱するために大きくなったとかね、
そういう環境進化論みたいな感じなの。
これ読んでると、神様から与えられたものは
世の中に一つもないんだっていうことがわかる。
神は素材を与えただけであって、
生存のために必死になって努力して
自ら環境に適合する努力をした者しか
生き残ることができないんだ、
っていうことがわかる。
だから運命だとか神様だとかという、
あるいは環境とか
自分の置かれた立場であるとかっていうのに、
甘えて、それを言い訳にしてはダメ。
くじけそうになったときなんかに読むと、
結構楽しいよ。
ゾウさんも頑張ったんだあーとかって思う。

とじる