創造者たち〈上〉
神話世界と人間の世界
ダニエル・J.ブアスティン
集英社 ¥5,250(税込)
   
創造者たち〈下〉
神話世界と人間の世界
ダニエル・J.ブアスティン
集英社 ¥5,250(税込)

これ、結構、大作の、
上下刊で結構分厚い本なんです。
たとえば仕組みであるとか、社会であるとか、
様々な、ことやものを創造をした人たちの物語、
なのだけれど、これが勉強になるのは、
創造をするということはその前に必ず
破壊というものがあって、
何かを壊すことでしか人はものを作れない、
というようなことが、わかるの。
これはね、多分ね、人間が社会性を持って
生活している空間であるとか出来事であるとか
時間であるとかというものは
一定の分量しかなくって、
それがもうきちきちに満たされたときに
初めて人は何かを作ろうという
決意をするんだと思うんだよね。
で、作るためにはどこかに新しく作りあげるものを
格納するための場所を作らないといけない。
ものごとを作り出すという情念を作り出すために、
必要のないものを壊してしまおうという
情熱とエネルギーを強く持てた人でないと、
ものは作れないというのがわかる。
オムニバスっぽい本だから、
最初から最後まで読んでいかなくてもいいし、
一貫したテーマもあるんだけども、
章毎に楽しめたりするので
百科事典開いたりする感じで
読んでると面白いなというふうに思います。
それでね、そう、置いとくの。
これ、ベッドサイドにあると
結構かっこいいかもしれないよ。
ただ、中途半端な男が泊まりに来て、
女性の枕元にこれ、置いてあると
ちょっと辛いなあって思うかもしんない。
ま、でも、そんときに辛いなあという男は、
‥‥要らないか。
一応うちはベッドサイドの
ブックシェルフタワーの中、
『ポーの一族』が置いてある隣にありまーす。

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