| ジョージ |
ねえ、ほがらかさんだけで
会社したいと思う？
|
| ノリスケ |
思わないっ。
|
| つねさん |
絶対イヤ！
|
| ノリスケ |
絶対イヤだ！
|
| ジョージ |
あのね、僕ね、僕ね、まずね、
世の中に男だけの会社って
存在しないでしょう？
|
| ノリスケ |
うん、まずないね。
|
| ジョージ |
ないでしょう？ なのに、
女だけの会社って存在するの。
|
| つねさん |
あ、あるね。
|
| ジョージ |
で、女だけの会社って、行ったことある？
|
| つねさん |
ないかな？ うん。
|
| ジョージ |
お客さんに１社あるんだよ、
女だけの会社っていうのが。
これはね、すっごい気持ち悪い。
|
| ノリスケ |
もうポリシーとして女しか入れないんだ？
たまたまじゃなくてね。
|
| ジョージ |
そうそうそうそう。で、理由が、
女性のための会社だから、
女性しか雇わないっていうんだよ。
|
| ノリスケ |
変なの。まあいいけど（笑）。
|
| ジョージ |
でね、行くでしょ？
なのに社長はおじさんなんだよ。
女のおじさん。
で、その、女のおじさんの右腕の女の人は、
女臭ぁい女なの。
|
| つねさん |
なに？ レズビアン？
|
| ジョージ |
レズビアンでないと思うんだけど、
もう明らかに男と女として
役割分担をしてるんだよ。
おーどろいちゃうよ。
それで、その社長は、
男以上に男の考え方だもん。
それでね、言葉の端々にね、
女だけで会社を作るということは
大変なんです、って言うんだよ。
だから、私ぐらいは女を捨てて
頑張らないと、ってね、
おまえ、違うじゃん！ って。
|
| つねさん |
違うね、それはね（笑）。
|
| ジョージ |
ならおまえ、女だけで会社をするなよ、
って思うんだよね。
|
| ノリスケ |
根本的に何かが（笑）。
|
| ジョージ |
もう本末転倒でしょ？
それは、女だけで会社を
やっているということを
売り物にしているだけであって、
女だけで会社を
経営してるんじゃないんだよね。
それと同じことになるよ、
オカマだけ集めてみたら。
|
| つねさん |
そうだね。
|
| ノリスケ |
上手にほがらかを使う企業はね、
アメリカのＧＡＰのデザイン部門とかって
そういう話だよね。わかるけど。
|
| つねさん |
うん、そうそうそう。
|
| ジョージ |
うん、そうだよね。だって、
ほがらかにはほがらかの得意があって、
その得意を生かすためには、
不得意なところを補ってくれる人が
いないといけないわけじゃない？
でもやっぱり、会社とか人間関係とかって、
役割にこだわるとイヤだけど、
役割がなくなってしまうのも
やっかいだよね。
|
| つねさん |
そうね。
|
| ジョージ |
そのバランスだよね。
だって、人間ふたり集まったら、
役割ができるもん。
|
| ノリスケ |
絶対できるね。
|
| つねさん |
どっちかが主導を握んなくちゃいけないし。
|
| ジョージ |
ウチの大学に、
有名なオカマ夫婦っていたの。
|
| つねさん |
（笑）
|
| ノリスケ |
大学生？ 教授？
|
| ジョージ |
大学生で。同居はしてないんだよ。
|
| ノリスケ |
夫婦状態ってことね？
世話焼いてるほうと焼かれてるほうが
見事に役割分担されてるんでしょ？
|
| ジョージ |
でもさ、どっちも仕送りして
もらってるんだよね。
だから、夫立場の人の仕送りは、
妻立場の人に全部渡すんだよ。
|
| つねさん |
すげぇ。
|
| ノリスケ |
自分のことを、ままごと夫婦だと
思うことがあるんだけど、
それに比べたらずっといいわ。
で、お小遣い貰ったり
食費貰ったりするわけね。
|
| ジョージ |
で、メシ食うでしょ？
|
| ノリスケ |
学食で？
|
| つねさん |
で、女の方が払うんだ？
|
| ジョージ |
そうね。で、おまえ幸せだね、
とかって言うじゃない？
みんなバカにして。
「だろう？ 俺、頑張んなきゃよぉ」
って平気で言うの。
うわぁ〜、すごいなぁ！
とかって思って。
人間って、濃ゆいなと思うよね、
どっかの部分で。
世の中のいろんなことから、
フリーで解き放たれたはずの私たちが。
|
| ノリスケ |
まして学生、まして仕送り。
|
| ジョージ |
それを疑似的に行っているという。
|
| つねさん |
面白いねぇ！
|
| ジョージ |
ね。あとそいつ、
財布の中には小銭しか入ってないんだもん。
|
| つねさん |
俺みたい。
|
| ノリスケ |
意味が違う！
|
