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新宿二丁目のほがらかな人々。
おねぇ言葉や裏声とかで語る別角度批評。

3泊5日ニューヨークの遊び方。その7
ボーイ・ジョージのミュージカル!

ジョージ それからね、ミュージカル。
つねさん 今回いちばん良かったよね。
ジョージ ロンドンのウエストエンドで、
今年の春に始まったばっかりで。
んで、大評判取って、
やっとブロードウェイに来たの。
ノリスケ ほぉ。
つねさん そう。
ジョージ 『タブー』っていう
題名なんですけど、
ま、サブタイトル
ついてないんですが、
わたしたち勝手に
サブタイトルつけました。
ノリスケ はい。
ジョージ 「ボーイ・ジョージ──
 出世と没落の物語」。
つねさん それそれ。
ノリスケ はっはっはっはっはっはっは。
観たぁ〜い!
つねさん でね、その、原作がね、
ボーイ・ジョージで。
ノリスケ 自伝なんだ。
つねさん 半生記みたいな。
ジョージ そう、ほんとに自分が
デビューしてから‥‥。
つねさん デビューする前から?
ジョージ あ、うん、そうね、
そして人気者になったけど
その人気が落ちちゃって、
薬やってダメになって、
でも、どっこい私は
まだ生きてるのよ、みたいな。
つねさん 悲しい話なのー。
ノリスケ わかんないんだけど、
感動? お笑い?
つねさん いや、お笑い。
超お笑い!(笑)
ジョージ そんでね、そんでね、
そんで、そんで‥‥。
つねさん 聞いて、聞いて!
ノリスケ 聞いてるわよ。
ジョージ ボーイ・ジョージが
プロデュースして、
書いたミュージカルだっていうのは
知ってたんだけど、
ボーイ・ジョージ物語だとは
知らなかったんだよ。
まだどこにも情報なかったから。
つねさん そうそうそう。
ノリスケ とにかく、観ときましょう、と。
ジョージ そう。んで、行ってね、
劇場入りました。
つねさん はい。あれ? ちょっと違うぞ、と。
ジョージ そしたら、あら?
ノリスケ 客層が違う?
ジョージ 僕たちの横がね、
つねさん ウチら入れて8席が。
ジョージ 不思議と、男が2人ずつ
座ってるんだよ。
ノリスケ はははははは。
ジョージ あぁらぁ〜、みなさん、
ほがらか〜、って。
ノリスケ 一列ぜんぶ!
ジョージ あらぁ〜、って。
これ、すごいわぁ〜、って、
パッて振り返ったら、
後ろが1列、ダーッと!!
ほがらかほがらかほがらか
ほがらかほがらかほがらか、だよ!?
つねさん で、えーっ!?
と思って前見たら‥‥。
ジョージ 前見たら、
うぅわぁーーー!!!って。
ノリスケ 後頭部でもわかる
ほがらかさねっ!(笑)
マンハッタン中のゲイが
どんどんどんどん
見にきてるんでしょうねえ。
ジョージ みんな、みんなね、
始まる前、
パーッと立ち上がって‥‥。
つねさん あんたも来てんの? みたいな。
ジョージ そう、あの、腰の下の方で
こうやって手を振るような?
ノリスケ ヒジを伸ばして振ったり。
つねさん ハグしたり。
ジョージ すごかった!
うわぁ〜〜〜‥‥。
ノリスケ 賑やか〜。
全体のどれくらいが?
つねさん えっとね、客のね、
6割ほがらか。
ノリスケ すごいね。
梅ちゃんよりすごいね。
つねさん 梅ちゃんどころの
比じゃなかったね。
ジョージ うん。それでね、
始まったとたんに、
あ、これはボーイ・ジョージ物語だ、
ってわかったの。
だって、主役が
ボーイ・ジョージなんだよ?
ノリスケ もう、見るからに。
つねさん うん、で、ボーイ・ジョージなんだよ。
で、名前もボーイ・ジョージなんだよ。
でも、すごく若くてかわいい子なのよ。
ボーイ・ジョージの格好して、
出てるんだけど。
で、あぁ‥‥面白いって。
なにせ、同時代じゃない?
僕らが知ってることなわけじゃん。
ノリスケ そうだね。
ジョージ んで、すごいな、って思ってたら、
いきなり、もう、もうね、
劇場中が沸き始めて、
すんごい顔のデカい‥‥。
つねさん スキンヘッドが‥‥。
ジョージ スキンヘッドの、ぼよ〜んとした、
オバQみたいなメイクをした‥‥。
つねさん ほんとにオバQみたいな。
ジョージ オカマが出てきたんだよ。
そしたらみんなもう、
やんややんやの大騒ぎで。
つねさん ぃぎゃーーーっっっ!!
とかって。
ノリスケ ディバインみたいな感じ?
つねさん そうそうそうそう。
ジョージ なんじゃい、これ?
っていったら、
ボーイ・ジョージ本人だったの!
別の役柄で出てきていたのよ!
ノリスケ ははははははははははは!!
あはははははははは!
ジョージ で、その、彼が演じた
役柄っていうのが、
その、ニューヨークで
ものすごい有名なオカマがいたのね。
カリスマオカマ。
ノリスケ カリカマ。
つねさん カリカマ(笑)。
ジョージ 本業はコスチュームデザイナー
なんだけど、毎晩毎晩
ディスコとかクラブに女装して、
女装というか仮装して出てきて、
最後エイズで死んだ人なんだけど、
彼の役柄で出てくるんだよ。
つねさん けっこうメインの役なの。
ノリスケ そりゃまあ、そうだろうな。
ボーイ・ジョージ本人が演るんだから。
つねさん 歌もあるし、セリフもいっぱいあるし。
ジョージ そう、もうね、すんごい勢い。
つねさん 最初見たときにさ、
ちょっと似てるんだけどさ、
まさか本人出てるとは思わないから、
2人でさ、有名な人なんかな?
って言ってて。
ノリスケ 当地で有名なオカマかな? と。
つねさん そうそうそう。
ジョージ そう、そしたら、当地どころかあなた、
世界的に有名なオカマだったわけよ。
つねさん で、最初に歌った歌がすごかったよね。
ジョージ う〜ん、最初がね、その、
お便所のシーンで出てくるの(笑)。
ディスコのトイレ。
つねさん 3人ぐらい用を足してところに。
ジョージ なんか腰クネクネさせながら、
♪男はサイズが問題じゃないのよ〜、
とかっていうような歌を歌いながらね、
大いに沸かせるの。
ノリスケ すごい!
ジョージ すごい面白かったねー。
つねさん それでね、インターミッション
ってあるんですよ。
ジョージ 休憩が間にあって。
つねさん 休憩があって。それで、僕、
ちょっとオシッコしたくなったんで、
ちょっと行ってくるね、
っていってひとりで行ったの。
そしたら、普通さ、映画館とかの、
女子トイレって、すっごい並ぶじゃん。
ノリスケ うん。
つねさん で、男子トイレぜんぜん
並んでないでしょ?‥‥逆だったの。
ジョージ はははははは!
つねさん 女子トイレぜんっぜん並んでないのに、
男子トイレが、すっごい並んでて。
ジョージ だって、だって、女子のような
男子がいっぱい並ぶんだから、
大変だよ。
つねさん その8割以上が
ほがらかさんだったんだよ(笑)。
ジョージ すごいよね。
つねさん すっげー! とかって思った。
ジョージ ね、それ、そういうのも面白かったし、
ちょうどね、そのときに、
ブロードウェイの有名な
女性の演劇評論家が来てて。
つねさん ナンシー関みたいなのが。
ジョージ 正体を隠して見ていたんだよ。
つねさん 最初。
ジョージ そしたら、誰かが見つけて、
彼女は、有名な評論家で
どうとかこうとか、って言うの。
つねさん そしたら、それを聞いて彼女、
突然立ち上がったんだよね。
ジョージ そしたら立ち上がって。
「そうよ! 私は評論家。
 観に来たわ、観に来てしまったわ、
 こんな腐れミュージカルを!
 でもね、素晴しいわよ、
 もしここの、この客席の中に、
 他に評論家がいて、
 このミュージカルのことを
 悪く書くヤツがいたら、
 私が承知しないわよ。
 いい? 私が拍手するところでは、
 みんな拍手するのよっ!」
って。
「私が立ち上がったら、
 みんな立ち上がるの、
 私より前に
 立ち上がるんじゃないわよ。
 いいわねーっ!」
って言ったら、みんなが、
うぉぁーーっ!! とかって。
つねさん 一体感(笑)。
ジョージ すごい一体感。
ノリスケ いい時に観たわねえ。
ジョージ うん、いい感じだった。

ちょっとうらやましいです。
つづきます。

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2004-01-07-WED
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