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新宿二丁目のほがらかな人々。
おねぇ言葉や裏声とかで語る別角度批評。

3泊5日ニューヨークの遊び方。その6
イタリア人のレストラン。

ジョージ 日本人がアメリカで
楽しく食事をしようと思ったら、
ぜったいイタリア人のお店へ行くべき。
ノリスケ なるほどね。
ジョージ あのね、同じ同盟国でも
ドイツ人がやってるお店は
美味しくないからね。
つねさん はっはっはっは!
ノリスケ ‥‥第2次世界大戦じゃない(笑)。
ジョージ あのね、イタリア人も、
英語が上手にならない国民なの。
だから、パームのおじさん。
背が低くって、ずんぐりむっくりで、
ダニー・デビートみたいなおじさん。
ノリスケ はいはい。
ジョージ が、ちょこちょこちょこってやって来て、
「おまえらは何食いたいんだ?」
イタリア語訛りで。そうすると、
英語がろくに喋れないウェーターと、
英語がろくに喋れない客同士が、
大いに盛り上がれるんだよ。
ノリスケ はははははは。
ジョージ 「今日はロブスター!」
とかっていうと、
「グッド・チョイス!!」。
つねさん みたいな、なんか(笑)。
ノリスケ はははははは!
ジョージ 最初は、中ぐらいの大きさの、
7ポンドぐらいのを
2人でひとつでいいや、と。
つねさん じゅうぶん、超じゅうぶんだよね。
ジョージ って思ってたんだけど‥‥。
ノリスケ やっぱり、ひとり1尾?
ジョージ そう。
ノリスケ 縁起物みたいなもんね。
ジョージ ていうか、おじさんに、
「5ポンド、5ポンド、5ポンド、
 5ポンド! オッケー!!??」
とかって言われたら、オッケ〜って感じ。
ノリスケ 向こうが決めたんだ。
ジョージ そう。なんか楽しかったよね。
つねさん 面白かった。
ノリスケ 付け合わせは何なの?
つねさん サイドディッシュで、
アスパラのフリットとポテト、取ったのよ。
それがさ(笑)。
ジョージ アスパラのフリットって言ったとたんに、
そのおやじが、ニコッ! としたんだよ。
ノリスケ グッド・チョイス!
でも多いんでしょうねえ。
残さずいただいた?
ジョージ 残してしまいました。
つねさん ん〜、アスパラのフリット、
1本ずつぐらいしか食わなかったよね。
ノリスケ ははは、もったいない。
ジョージ 2キロのロブスターを食べるんだから
サイドディッシュなんて
食べれるもんじゃありません。
つねさん ちなみにね、あの、こんな大皿に
大盛りで来ます、両方とも。
ジョージ ものすごくご立派なアスパラガスが、
都合12本ぐらい。
つねさん もっとあったよ、
20本ぐらいあったよね。
ジョージ そっかな。ジャガイモさんはね、
たぶんものすごく大きい
アイダホポテト3コ分ぐらいが、
ハッシュブラウンで。
ノリスケ もうゲップが出るねぇ。
つねさん 直径20センチ以上。
ノリスケ 大っきいワラジね。
ジョージ あの、これを読んでらっしゃる方の、
勤めてらっしゃる会社で
いちばん顔が大きそうな上司の
顔一面がポテトであったと、
いうふうに思っていただければ、
なかなかに近い図柄かと思います。
ノリスケ いやーん。
ジョージ でも美味しかったよね。
つねさん 美味しかったよ。
ノリスケ お酒は?
ジョージ 「ワインはどうするんだ?」っていうから、
悩んでたら、
「もし私を信じてくれるならば、
 私があなたたちにとって
 完っ璧なワインを用意させて頂こう」。
ジョージ わかりました、お幾らですか?
って訊いたら‥‥。
つねさん 3000円とかっていってたよね(笑)。
ジョージ そう、25ドル。
つねさん そうそう。
ジョージ じゃあ、もらおうじゃないの!
っつって、もらったらね、
おぉぉおいしかったぁ〜!!
ノリスケ さすがイタリア人(笑)。
ジョージ ね〜。で、すごいね、ご満悦、
すーごい楽しかった。
なにより英語が下手くそっていうことは、
これほどにインターナショナルなんだ、
ってことがわかる。
あのね、英語上手な人っていうのは、
ただアメリカンなだけであって、
インターナショナルじゃないんだよね。
そうそう、僕たちのあとに、
向こうのビジネスマン3人が‥‥、
イタリア人がやってる店って、
男が男同士で来るのよ。
実質的に旨いものを
腹いっぱい食いにくるためにやって来るから。
ノリスケ 有楽町のガード下か。
ジョージ そう、たぶん同級生とか、
そういうので来てるんだと思うんだ。
ノリスケ 食おうぜ、食おうぜ、って来たんだよね。
ジョージ それで、たぶんアングロサクソン系で、
すごい綺麗な英語喋ってるの。
羨ましいぐらい。
だけどウェイターがね、
やっぱり、そんなでしょ?
そうするとね、いちばん最後にね、
その3人組、心配して、
「オレらが言ったこと、
 ぜんぶわかったのか?」
って訊いてるんだよ。
ノリスケ はははははは。
ジョージ そしたら、
「大丈夫、大丈夫、
 わかってなくても旨いの出すから」
って! 絶対これがいいや〜!!
と思って。
ノリスケ へぇー、ニューヨークは楽だなぁ。
ジョージ 楽。ほんとに楽だよ。
食べたいと思う気持ちが
美味しいものを食べさせてくれるんだな、
と思う。だから、
食べたーい! って顔してると、
向こうから、食べればいいものを
言ってくれるからね。
つねさん あ、じゃ、これだったらどう?とかね。
ジョージ そうそうそうそうそう。
それで、食べ終わって‥‥。
つねさん そのあとよ。
ジョージ そのあと‥‥ミュージカル観ました!
つねさん 素敵な素敵な素敵な素敵なミュージカル!
ジョージ そう。もうこの日、
いっぱいいっぱいでした。
ノリスケ すごい1日だね。

すごい1日です。
プラネタリウムにダンスショーに
イタリア人のレストランに
ミュージカル! 堪能してるなあ。
続きます。

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2004-01-05-MON
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