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新宿二丁目のほがらかな人々。
おねぇ言葉や裏声とかで語る別角度批評。

3泊5日ニューヨークの遊び方。その4
自然史博物館のプラネタリウム。

つねさん 自然史博物館。
ジョージ そう、自然史博物館。
いつもだったらば、
メトロポリタン美術館に行って、
屋上に上がってセントラルパークを
眺めるんですけれども、
その日はちょっとスケジュールが
いっぱいいっぱいだったんで、
ちょっと違うとこ行ってみようよって。
朝ごはん食べたお店から
歩いて行けるところに
自然史博物館があったんで、行ったの。
つねさん 恐竜の骨が、でっかいのがある。
ノリスケ 行ったことあるよ。
ジョージ あそこにね、プラネタリウムができたの。
つねさん それがまった、
すっごいんですあなた、みたいな。
ジョージ 子どもだましじゃないんです。
ノリスケ ははは、宇宙に放り出されたみたいな感じ?
つねさん うん、ほんとにね、
スター・トレックの世界だったよ。
ジョージ そう。それで、銀河宇宙を、
みんなで旅をする。
つねさん みんな、ひとりじゃないんだよ、みたいな。
ジョージ そうそうそう。
ノリスケ 演出があるんだ。
アメリカ人は、それうまいよね!
ジョージ でね、でね、それでね!
つねさん 聞いて、聞いて、聞いて!
ジョージ いちばん最後にクレジット、
エンドロールがバーッて出てきたのね。
つねさん そしたらナレーションが‥‥。
ジョージ ナレーションがね、誰? どうぞ。
つねさん トム・ハンクスなんだよ。
ジョージ なんだよぉ〜?
ノリスケ トム・ハンクスに外れなし。
ジョージ ほぉんと!
ノリスケ 糸井さんの名言。
ジョージ トム・ハンクスは、
自分の居場所を演出するのが、
ものすごく上手だと思った。
ノリスケ それ、今ね、レストランの話も
ホテルの話もべつに
羨ましくなかったんだけど、
それは羨ましい。行きたい!
ジョージ でしょー?
ノリスケ 博物館、大好きなの。
ジョージ でね、子どもたちがね、
いっぱい来てるわけ。
小学生が遠足で。
プラネタリウムに入る前に、
大型のプラズマディスプレーが
いっぱいあるところ、待合室に入れられて。
つねさん あの、ディズニーランドとかでさ、
待ってるときにあるじゃん。
ああいう感じだよ。
ジョージ そこで宇宙に旅するクイズが出て。
つねさん Q&Aがあんの。あっれが面白かったよね。
ジョージ わかったよね、いくつかね。
つねさん うん、いくつかわかった。
ジョージ で、とくにあの、つねさんは、
スター・トレック・オタッキーだから、
ふつうぜったい日本人が知らない、
天文学用語の英語っていうのを知ってて。
これは何とかだよ、とかって言うの。
ノリスケ 役に立つこともある(笑)。
ジョージ そうそうそう。
20分ぐらいそこで待たされるんだけど、
10分ぐらい経ち始めると、
みんながいっせいに、
これは何番! とか、これは何!
とかって言い始めるんだよね。
つねさん そうそうそう。
ジョージ そうするとね、もう、
年齢も国籍も性別も越えて、
気持ちが宇宙に行ってるの。
つねさん そう、そう。
ジョージ で、ドアがパーン! と開いて。
ノリスケ ってことは上映は、何回もあるのね?
ジョージ そうそうそうそう。
入場券を買うときに、
プラネタリウムだけは
何時の回を見ますか?
っていうふうに予約をするの。
つねさん 夕方がいっぱいだったんだよね。
ノリスケ じゃあ、朝が狙い目だね。
ジョージ で、子どもたちが一生懸命観てるの。
つねさん そう。でね、面白いのが、
外で待ってたQ&Aの内容が、
中に反映されてるの、ぜんぶ。
みんなほら、クイズは、
わかったりわかんなかったりするじゃん。
それがね、プラネタリウムを
観てたらわかるんだよね。
ノリスケ 素晴しーい。
ジョージ あれはね、学習の進化した姿だね。
ノリスケ 行きたーい、行きたーい。
ジョージ しかもその現場に、
トム・ハンクスがいるのよお。
ノリスケ すっばらしぃー。
つねさん すっごいよねぇー。
ジョージ ねー。
ノリスケ 行きたぁーい。
つねさん あれはね、絶対観るべき。
ノリスケ エコノミーだけど、
行きたぁ〜い(笑)。
つねさん 行って観るべき!
ノリスケ 日本では知られてないのかな?
ジョージ チケット買ってるときに、
日本の女の子たちが後ろの方にいて、
いろいろ喋ってたの。
彼女たちは、プラネタリウムは
見なくていいよね、って。
つねさん もったいねぇ〜、って思っちゃったよ。
ジョージ 僕は、ニューズウィークで、
今年ニューヨークに行ったらば、
絶対に見なきゃいけないのは、
その自然史博物館の
プラネタリウムって書いてあったから。
つねさん あ、それで。そっか。
ジョージ だから、こだわったんだよ、行こうって。
つねさん うん、なんか言ってたよね。
ジョージ だけど、初めて見るから、
強烈に彼女たちには
勧められないわけじゃん。
ノリスケ 1回見てればね、
おせっかいおばさんになってね。
ジョージ うーん、そう。で、1回見たら、
絶対あんたたち見なさい!
一緒に見ましょう、って言うと思った。
ほんとに、良かったですー。
もったいない。
日本のガイドブックを見ると、
やっぱり自然史博物館って、
ほんとに付け足しなんだよね。
ノリスケ いや、面白いよ。僕は好き。
つねさん 時間経つの早かったな。
ジョージ 学問というか、勉強っていうのは
難しいことじゃなくって、面白いんだよって。
だからみんなも、
もっと勉強する気になろうよ、っていう
モティべーションのある博物館だから、
すごい楽しかった。
ニューズウィークの特集は、
ニューヨークに住んでる人たちの、
いろんなアンケートに対する
投票結果をまとめたやつだから、
やっぱり、ニューヨークのことは、
日本人に訊くよりも
ニューヨークに住んでる人に
訊くべきなんだよね。
で、そういう情報は
絶対にいろんなところにあるけど、
ガイドブックというかたちに
なってないだけであって。
だから、そういうアンテナは
やっぱり広げとかないと
損だなーっていうふうに思った。
ノリスケ そうよね。たとえばオーランドに行ったら、
フォートローダーデールまで
足を伸ばすと、NASAがあるとか、
もっと強く勧めればいいのにって思う。
ジョージ あ〜、NASAのスペースキャンプ。
ノリスケ あそこに、アイマックスシアターがあって、
そこもね、プログラムいっぱいあって。
つねさん へぇ。
ノリスケ あの、今ってアメリカは
アポロの時代みたいには
宇宙開発を突き進めていないわけだけど、
あの、ほんっとにいい時代に、
お金いっぱいかけて撮った
アイマックス映像が、
ものすごいスクリーンで観れて、
これもすごいのよ。
ジョージ あ〜〜〜。
つねさん あ、いいね。
ジョージ そういうのあるんだよね。
ノリスケ ほんとに放り出されたみたいになるの、
宇宙にポーンと。ああいうこと、
アメリカ人うまい。
ジョージ うまいね。
つねさん コンピューター技術が
すごく発達してるから、
ほんっとにね、さんでぃーで
観れる感じだよね、あれ。
ノリスケ さんでぃー?
すりーでぃーでしょ。
つねさん くすん。
ジョージ で、それ見終わって、
あー、良かったねー、っていいながら、
その日の目的のひとつが、
前にも言ったことある、
ラジオ・シティの
「クリスマス・スペクタキュラー」。

トム・ハンクスかあ!
行きたくなりました。
でも年始いきなりには無理だよなあ。
つづきます。よいお年を!

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2003-12-31-WED
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