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新宿二丁目のほがらかな人々。
おねぇ言葉や裏声とかで語る別角度批評。

海外旅行、醜い浮世の鬼を切る。その8
世界デビューよ!(ちょっと脱線)

ジョージ で、みんなね、ピッチンパッツンで
ムキムキで、体ができてて日焼けしてて。
んで、すごいいい男なんだけど、
クネクネしてるのが‥‥。
ノリスケ 暗闇でもわかったのね(笑)。
ジョージ そう、チラチラチラチラこっちを見てるって。
ノリスケ つまり、マッチョの背中と
かわいい男の子の3人組を見てると。
ジョージ で、そん中の、40人近くいる
ムキムキでクネクネの中から、
10人ぐらいが、ちょっとずつ
こっちのほうに近づいてくるんだって。
ノリスケ へーっ、面白い!
ジョージ で、たぶんその10人は、
東洋系がオッケーの人たちなんだろうね。
で、ちょっとずつ近づいてきて、
もうまさに、自分のほうを向いている2人の
背中にね、首筋に噛みつきそうなぐらい
近づいてきたんだって。
つねさん ははははははは!!
ジョージ んで、彼が、「ここ、危ないっす」。
そしたら2人は、なになに? どうして?
何が危ないの? って。
ノリスケ 景色いいし、いいじゃない、飲めば、って。
ジョージ そうそうそうそう、いい感じじゃない、って。
つねさん 雰囲気いいし、って。
ジョージ 「ほんとに、危ないんです」って。
ノリスケ 特に、お2人(笑)。
ジョージ 「あの、ハッキリ言いますけど、
 2人、危ないです!」って、
えっ!? って振り返ったら、
もう、鼻が触れあうくらい近くに!
つねさん わははははは!
ノリスケ 踊りながら(笑)!
ジョージ そう! 顔があったんだって。
それで、デァーッと出てって。
キャッシュオンデリバリーで、
すぐ出れたらしいんだけどね、
ダーッと出てって。んで、その、翌朝だよ?
真先に報告に来たのが
僕のところっていうのは、
いったいどゆこと!?
つねさん ほがらかな話題は、ほがらかなところに。
ジョージ こうこうこうだったんですよー、って。
でも、今晩ももう1回行ってみようかな?
ですって。
ノリスケ はははははは!
つねさん わはははははは!
ジョージ で、なんで?っていったら、なんかね、
すごい、面白かったんだって。
日本ではない雰囲気だったって。
ノリスケ あんなふうに露骨に自分を
求められるとこに
置かれることがないと。
ジョージ 日本も行くとこ行けばあるんだけどね、
みたいな感じではあったんだけど。
つねさん で、行ったの?
ジョージ うん。もう1回行ったんだよ。
つねさん ああ、その子ら? 3人で?
ジョージ で、客観的に眺めて見ると、
自分たちがどういうものを買って、
どういうものを着ると
かっこ良く見えるのかっていうのが、
すごくよくわかったって。
ノリスケ センスいい人たちねえ。
つねさん へぇー、いいねぇ。
ジョージ んで、最終日、
せっかくハワイに来たから、
ハワイでしか買えない洋服買いたいんだけど、
どこに行けばいいですか?
っていうから、
アバクロ近いから行きましょう! って。
つねさん ひゃーっ!
言うと思ったーっ!!(パチパチ)
ジョージ んで、アバクロに行ったのよん。
ノリスケ ちなみに、アバクロっていうのは、
Abercrombie & Fitchという
カジュアルブランドでっす。
つねさん はっはっはっはっはっは。
ジョージ んで、アバクロ行ったら、
あ、そうそう、あの店の人たち、
こんなの着てたとかあんなの着てた、
とかいって。
ノリスケ キャーキャーいってるのね。
ジョージ そう、キャーキャーいって、
みんなもうピッチンパッツンの
Tシャツとか買っちゃって、
両手に紙袋持って出てきたの。
で、もう1軒あるんだけど、行く?
って。
向かい側にディーゼルがあるから。
ノリスケ あ〜! セクシーなジーンズが、あります。
ジョージ そ、ディーゼルでジーパン買って。
つねさん あ、じゃ、アラモアナってことね。
ジョージ そう、アラモアナショッピングセンター。
それで、その晩に、
研修旅行のさよならのパーティーがあったの。
つねさん それ着て?
ジョージ それ着て、みんな出てくるんだけど、
いやっ、こいつら売れるわ、って、
2丁目出てこいや、っていうぐらいに、
プリティだったのぉ。
つねさん うぉっほ。
ジョージ ほんとに際立つんだよ。
それこそ、そのグループで
おんなじ年代ぐらいの男の子たちが
40人ぐらいいるんだよね。
だけどその中でね、やっぱりね、
自分たちがいけてるっていうのが‥‥。
つねさん わかってる?
ジョージ わかるんだよ。わかるとね、
身のこなしも変わってきたの。
ノリスケ ははは。
ジョージ そしたらね、ウチのマミーが。
ノリスケ 出た!
ジョージ そう。ウチのマミーが、
そっちを見ながら、僕んとこ来て、言うの。
「あら、あんた、お仲間がいるわよ」
って(笑)。
ノリスケ 「お」を付けるな、「お」を(笑)。
ジョージ あれはね、今日僕がコーディネートしたの、
とかいったら、
「いいのかしら? あれで‥‥」。
つねさん ママ、鋭すぎー!
ジョージ 「気をつけるように言っときなさいよ」
気をつけるって、どういうことなのかなぁー?
みたいな感じ。
つねさん へぇー。
ジョージ いいことをしたわ。
世界デビュー3人果たしたわけだから。
ノリスケ いきなりなー。
つねさん いいないいなー、僕、
世界デビューしてなーい、まだ(笑)。
ノリスケ 世界デビューって、何? いったい(笑)。
つねさん わっかんないんだけどー(笑)。
ジョージ ああいうのを見るとね、
オカマの世界は国境を越えてるんだな、
と思うのよね。
ノリスケ そうねぇ(笑)。
ジョージ それが3つ目。3つ目って、どこまでだっけ?
ルイ・ヴィトン、ルイ・ヴィトンね(笑)。
それが3つ目でした。嫌だったー。
ノリスケ 気をつけまっす。


ジョージ・マミー、すげえ。続きます!

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2003-12-03-WED
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