ほぼ日テレビガイドシリーズ  秋の連ドラチェック2009  あややとふたりのプロフェッショナル

人気ドラマのシリーズ2に注目。
おもしろさ保証付き?

臨場
テレビ朝日系 水曜日 21時
出:内野聖陽、松下由樹、渡辺大、高島政伸
あやや つぎはこれ行きましょう、『臨場』。
好きです、わたし、これ。
森下 わたしも好き!
なにも言うことはないです。
観ます!
あやや 観ましょう!
森下 「おれのたぁー、ちがうなぁ‥‥」
あやや そうそうそう(笑)。
「おれのたぁー、ちがうなぁ‥‥」
── ええと、なに?
あやや 死者の声を聞く検死官です。
「おれのたぁー、ちがうなぁ‥‥」
森下 「根こそぎ拾ってやる」
あやや 「拾ってやれ」
── ‥‥ええと。
荒井 登場人物の決めゼリフ。
あやや そうです、そうです。
内野聖陽さん演じる検死官が、
事件の手がかりなら、
どんな小さなものでも見逃さず、
根こそぎ拾うんですよ。
荒井 あの、おふたりは、
ドラマを観ながら
モノマネをするタイプなんですね。
森下 やりません?
ダンナと意見が分かれたときに、
「おれのたぁー、ちがうなぁ‥‥」。
── すいません、もうちょっと
根っこのところから話してもらえますか。
あやや ええと、内野聖陽さんが演じる
倉石検死官が主人公なんですが、
現場の状況や現場に落ちている手がかりから
事件の映像が見えちゃうんですよ。
── 見えちゃう?
あやや だから、要するに、ここに
永田さんが倒れてるとするじゃないですか。
── オレが?
あやや そうそう、永田さんが、ばったりと。
森下 そうすると、永田さんが
どうやって殺されたかが‥‥。
── あ、死んでるんですね、オレ。
あやや そうそう、というときに、
永田さんがどうやって殺されたのかとかが
残された状況から見えちゃうんです。
もしくは、そこに、
永田さんの死体がなくても‥‥。
── それ、オレの名前がなくても
話、通じるんじゃないかな。
あやや そこに永田さんの死体がなくて、
白いチョークで描かれた
永田さんの形があるだけっていう状態でも
この検死官は根こそぎ拾ってしまうんです。
森下 「拾ってやれぇ〜‥‥」
── わかりました、わかりました(笑)。
あやや そして、倉石検死官の部下役が、
ケン・ワタナベズ・サン。
── 「ケン・ワタナベズ・サン」?
誰? 外国人?
荒井 渡辺謙さんの息子さんということですね。
渡辺大さん。
── ふつうに言えっつーの。
あやや ケン・ワタナベズ・サンこと、
渡辺大さんが、
検死官の部下として出てるわけです。
森下 やっぱりちょっと似てるよね、
お父さんとね。
荒井 ああ、そうですね。
あやや この部下が、検死官と
ちょっと違うことを言うと、
内野さんがつぶやくわけです。
森下 「おれのたぁー、ちがうなぁ‥‥」
あやや 「おれのたぁー、ちがうなぁ‥‥」
荒井 わかった、わかった。
── わかった、わかった。
森下 愛してるんですよ、『臨場』を。
── よくわかりました。
これは、シリーズものなんですか?
あやや そうです。
荒井 シーズン2的なものです。
『相棒』とはまたひと味違う
シリーズものになってますね。
あやや ちがいますね。
荒井 思えば、これもテレ朝か。
ほんと、このへんのラインは
テレ朝はうまいなぁ。
あやや 定食屋ですからね。
森下 定食でもいいのです。
定食が食べたいのです。
あやや ドラマのスタッフも
きっと盤石なんですけど、
やっぱり、横山秀夫さんの原作が
しっかりしてるんではないかと思われます。
森下 うん。
あやや 横山秀夫さんの原作ものは
映画にしてもドラマにしても、
やっぱりいいですから。
これも、謎解きというか、
犯人を絞り込んでいく過程が
おもしろいんですよねー。
森下 新シリーズを迎えて、
もうちょっとキャラとかに
遊びがあってもいいのかなと
ちょっと思ったりするんですけど、
やっぱ、なくてもぜんぜんいいです。
あやや そうですね。
主人公は内野さん以外に考えられないし。
森下 とにかく遊びのないキャラなんだよね。
あやや そうそうそう。
荒井 内野さんって、テレ朝で
他にもやってませんでした?
森下 『ゴンゾウ』ですね。
荒井 あのキャラクターは
けっこうちがうんでしたっけ?
森下 ぜんぜんちがいますね。
『ゴンゾウ』はダメなふりっていうか、
わりとチャラ系な。
あやや うん、うん。
森下 その点、倉石は‥‥。
あやや 「おれのたぁー、ちがうなぁ‥‥」
森下 「おれのたぁー、ちがうなぁ‥‥」
荒井 わかった、わかった。
── わかった、わかった。
森下 愛してるんですよ、『臨場』を。
あやや そうそう。
荒井 最近、内野聖陽さん、
すごく目立ちますよね。
あやや 上手なんですよね、やっぱり。
『JINー仁ー』での坂本龍馬役も
びっくりするほどよかったですけど、
森下さんから見て、内野さんって
どういう役者さんなんですか。
森下 お上手なのは当然のこととして。
とにかく、お芝居大好きですよね。
あやや わたしが最初に内野さんを観たのは、
『ミセスシンデレラ』っていうドラマで
薬師丸ひろ子さんと
共演してたときだったんですけど、
あのときもよかったです。
森下 あれで大抜擢されたんだっけ?
あやや そうそう、大抜擢だったと思いますけど、
すごくよかった。
荒井 どうやら『臨場』は、
まちがいないとおもっていいですね。
ある意味、今季スタートのドラマと
とらえないほうがいいかも。
森下 観たことない方も、ぜひ一度お試しに。
あやや うん、観たほうがいい。
森下 「おれのたぁー、ちがうなぁ‥‥」
あやや 「おれのたぁー、ちがうなぁ‥‥」
荒井 わかった、わかった。
── わかった、わかった。

チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋
フジテレビ系 火曜日 22時〜
出:伊藤淳史、仲村トオル、西島秀俊、白石美帆
あやや こちらも、シーズン2的な展開。
『チーム・バチスタ2
 ジェネラル・ルージュの凱旋』です。
荒井 『1』も人気でしたし、
たしか映画にもなってますよね。
あやや 映画は阿部ちゃん(阿部寛)と
竹内結子さんのコンビだったんですが
わたし、映画とテレビ、
両方見てるんですけど、
『1』を見るかぎり、
はっきり言ってドラマの方が
おもしろいと思ってます。
森下 あ、ほんとに?
荒井 へぇー、そうですか。
どのへんがポイントなんですか。
あやや やっぱりキャストですね。
阿部寛さんと竹内結子さんの組み合わせよりも、
伊藤淳史くんと、仲村トオルさんの
コンビの掛け合いがおもしろいです。
荒井 ん? 映画の竹内結子さんの役って
ドラマでいうと、どの役なんですか?
あやや 伊藤淳史くんです。
田口の役は、原作は男性なのに、
映画では女性にしてるんですよ。
森下 そうそう、女性にしたんですよね。
荒井 あー、そういうことか。
あやや まえのシリーズのドラマは
仲村トオルさんがすごくよかったです。
クセの強いインテリで、
いい感じにいやらしくって。
荒井 そうでしたね。
イヤミたっぷり、みたいな。
あやや 今回の期待は、
ジェネラル役の西島秀俊さん。
かっこよくないっすか?
荒井 最近よく出てますよね。
森下 私は映画で観た限りなんだけど、
ジェネラル・ルージュがかっこいいんだよ。
なんていうか、役としてまずかっこいい。
あやや ちなみに映画では、
西島さんが演じる
ジェネラルというあだなの医師役を
堺雅人さんが演じています。
映画版の堺雅人さんのジェネラルは、
不気味で、つかみどころがなくて、
でも根っこには強い信念があるみたいな人で、
すばらしかったです。
── ってことは、あやちゃん、
原作も読んで、ドラマも映画も観てるんだ?
あやや あ、『1』は、そうなりますね。
だから、ドラマの『2』がはじまるって聞いて
正直、すごくうれしかったんですよ。
── 原作も続いてるの?
あやや 続いてます。
その第3作目が、
『ジェネラル・ルージュの凱旋』です。
森下 2作目が
『ナイチンゲールの沈黙』だっけ?
あやや そうだ、そうだ。
ともかく、『2』のキーマンは
西島秀俊さんですね。
荒井 朴訥としたよさがありますよね、あの人。
最近は、中山美穂の復帰作の
映画の相手役でしたね。
森下 私、『1』は挫折したんだけど、
『2』は観てみよう。
あやや ぜひ、観てください。
仲村トオルさんがいいですから。
森下 ジェネラル・ルージュの話って
シンプルに「いい話」ですよね。
あやや いいですよねー。
荒井 これ、制作は関西テレビですか?
森下 あ、そうですね。
荒井 フジじゃないですよね。
森下 関西テレビですね。
あの、関係ないけど、このプロデューサー、
大学の同級生なんですよ。
あやや え? 偶然?
森下 偶然、偶然。
あやや そうなんですかー。
ドラマの関係者どうしが同級生って
なんかうらやましー!
── なんだ、そりゃ。
あやや もともと大好きなシリーズですけど、
勝手に身内感覚で、
さらに思い入れがアップです、
『ジェネラル・ルージュの凱旋』!
荒井 ところで、
「ジェネラル・ルージュ」というのは、
通称というか異名みたいなものですか。
森下 そうそう、そうそう。
あやや 紅をね‥‥。
森下 そう、紅をね、ちょっとつけるんですが‥‥。
荒井 その人もお医者さん?
あやや お医者さんなんですど、
いいお医者さんか、悪いお医者さんか、
それは見ての‥‥。
森下 おたのしみ。
(つづきます!)


2010-05-06-THU