| 新参者 |
| TBS系 日曜日 21時〜 |
| 出：阿部寛、黒木メイサ、向井理、溝端淳平、三浦友和 |
|
| ── |
さぁ、ペースを上げていきましょう。
この春スタートの連ドラ、
気になるところを挙げていってください。
|
| あやや |
じゃ、つぎはこれ！ 『新参者』！
原作は東野圭吾さんです。
『このミステリーがすごい！』に
選ばれた小説ですよ。
|
 |
| 森下 |
読みましたよ、これ。
|
| あやや |
ぎゃ！ 言わないでくださいね！
|
| 森下 |
あ、読んでないの？
|
| あやや |
読んでないんです！
読むつもりなんです！
|
 |
| 森下 |
‥‥あのねぇー、じつはねぇ?。
|
| あやや |
黙らっしゃい！
|
 |
| ── |
お客様に失礼ですよ。
|
| 荒井 |
東野圭吾さん原作といえば、
森下さんが脚本を担当した『白夜行』は
おもしろかった。
|
| あやや |
そう！
|
| 森下 |
ありがとうございますー。
|
| あやや |
ややややや！
これはまた、ドラマファン冥利につきる
場面がやってきましたぞ！
|
| ── |
ふつうに話して、ふつうに。
|
| あやや |
だって、森下さんといえば、
ある意味で、東野圭吾原作の
解釈女王ともいえるわけです！
|
| 森下 |
「解釈女王」（笑）。
|
 |
| あやや |
そんな解釈女王に、
こんな質問をすることができるなんて、
ドラマファンとしてなんと幸運なことでしょう！
森下さん、『新参者』は、
ずばりどうなんでしょう？
|
| 森下 |
ええとねぇ、原作についていうと、
最終的には「さすが！」な感じなんですけど、
場面場面、それぞれのお話で区切ると、
すごくいい人情話なんです。
|
| あやや |
ほーーー。
|
| 荒井 |
人情話？ ちょっと意外ですね。
|
| 森下 |
つまり、全体のトーンとしては、
「ええ話」なんです、たぶん。
だから、サスペンスとして、
毎回手に汗握って、すごく盛り上がる、
みたいな感じにはならないと思います。
|
| あやや |
じゃ、１話１話は、いい話で、
全部の話を通して、サスペンスの要素が
うっすら流れている。
で、終盤に行くにしたがって、
サスペンスの要素がつながっていく‥‥。
|
| 森下 |
うん。そういう感じじゃないですかね。
阿部寛さん演じる加賀恭一郎さんの
キャラクターが愛されれば、
ぐっとおもしろくなる気がします。
|
| あやや |
なるほど、なるほど。
|
| 荒井 |
あ、また三浦友和さんが出るんですね。
『流星の絆』にも出演されましたよね。
|
| あやや |
三浦友和さんは、好きです。
|
 |
| ── |
あやちゃん、それ、毎回言ってる。
|
| あやや |
あたし、ドラマに三浦友和さんが出てくると
いっつも思うことがあるんです。
「あ、ひょっとしたらこのドラマの
共演者とかスタッフは、
三浦友和さんのお家に招待されて
百恵さんの手料理が
食べられるかもしれない」って。
もう、考えただけで、うらやましくって。
|
| 森下 |
ははははは。
|
| 荒井 |
国立のお家に招待されるわけですね（笑）。
|
 |
| あやや |
そうそうそう、うらやましー！
だから‥‥‥‥共演したい。
|
| ── |
なにを言ってるんだ、なにを。
|
| あやや |
あたしも共演して招待されて
百恵さんの手料理が食べたい！
|
| 荒井 |
複雑な欲望ですね（笑）。
|
| ── |
ドラマの話に戻ってください。
|
| あやや |
今期の中では『新参者』は、
けっこう上位で期待してます。
なんてったって『JINー仁ー』の枠ですし。
|
| 荒井 |
あの枠で、こういう事件モノは
難しくないんですかね。
|
| 森下 |
合うと思いますよ。
さっきも言いましたけど、
表面的には人情話になってくるので。
「日曜の夜にあるまじき毒々しい殺人事件」
みたいな感じには、
たぶん、ならないと思います。
なんていうかな、あんまり悪い人が
出てこない感じなんですよ。
|
 |
| 荒井 |
いや、もうそれ以上は。
|
| 森下 |
あ、そうですね（笑）。
|
| あやや |
すいません、森下さん、
あと１個だけいいですか！
（「ＴＶガイド」の人物相関図を指さして）
あの、このなかに犯人、いますか！
|
 |
| 荒井 |
こらーーー！
|
| ── |
こらーーー！
|
| あやや |
なんで、なんで、
いいじゃんいいじゃん！
いるかいないかだけなんだから！
|
| 荒井 |
森下さんが「いる」って言ったら
どうするつもりですか！
|
| ── |
森下さんが「いない」って言ったら
どうするつもりなんだ！
|
| あやや |
なんで、なんでぇ？
ぜんぜん、わかんない！
|
 |
| 森下 |
いやはや（苦笑）。 |
| 絶対零度 |
フジテレビ系 火曜日 21時〜
|
出：上戸彩、宮迫博之、山口紗弥加、北大路欣也
|
|
| あやや |
つぎは『絶対零度』でお願いします！
上戸彩ちゃん、はじめての刑事役です。
|
| 森下 |
あ、はじめてなんだ？
あれだけドラマに出てるのに。
|
| あやや |
そうなんですよー。
そして、火曜夜９時という枠にも注目です。
荒井先生いわく、
「フジテレビの火曜９時の枠の
上戸彩ちゃんは外さない」と。
|
| 荒井 |
うん。けっこう当たってますよね。
『アテンションプリーズ』とか。
|
 |
| あやや |
『暴れん坊ママ』とか。
あと、上地雄輔くんと共演した、
『セレブと貧乏太郎』もこの枠です。
|
| 森下 |
ああ、あった、あった。
|
| 荒井 |
ただ、ちょっと気になるのが、
これ、けっこうシリアス路線なのかな。
コメディーじゃないですよね。
この枠でやってた上戸彩さんのドラマって
基本、はじけてるんですよね。
|
| あやや |
タイトルを見る限り、
はじけてる感じじゃないですね。
サブタイトルが
「未解決事件特命捜査」って‥‥。
|
| 荒井 |
漢字ばっかりだぜ！
|
| 森下 |
ほんとだ（笑）。
|
 |
| あやや |
ええと、「ＴＶガイド」の解説によると、
「未解決事件を扱うため
過去と現在の映像が交錯する。
テンポよく事件解決に向かっていくようすは
スリル感もたっぷりな、
社会派エンターテイメント刑事ドラマ。」
ということらしいです。
|
| 荒井 |
なるほど、なるほど。
やっぱりけっこうシリアスですね。
|
| あやや |
でも、ジャンルとしては好みだなぁ。
迷宮入りした未解決事件ものって
けっこう好きなんですよ。
|
| 森下 |
『ケイゾク』とか？
|
| 荒井 |
ああ、そうでしたね。
つまり、テーマ自体は、
面白くなる要素、十分ですね。
|
| あやや |
あの、上戸彩ちゃんが新人弁護士を演じた、
日本テレビの『ホカベン』って観ました？
あれもわりとシリアスだったんですが、
そのときの上戸彩ちゃんは
なかなかよかったですよ。
だから、今回のシリアス系も
けっこういけるのではないかと思います。
|
| 荒井 |
しかも、枠との相性がいいですから、
期待大です。
|
| ── |
荒井先生は、ほんとうに「枠」を語るなぁ。
|
| 荒井 |
いや、同じ主演でも局と時間で
意外と左右されますからねー。
|
| 森下 |
いずれにせよ、期待できそう。
|
| あやや |
あの、このドラマに
かぎった話じゃないんですけど、
上戸彩ちゃんって、ほんとに、
なんというか、健気ですよね。
|
 |
| 森下 |
そう。すごいよね。
|
| ── |
ん？ それはどういうこと？
|
| あやや |
ま、簡単にいうと、
すごくたくさんの仕事をこなしながら、
どの仕事もおろそかにしないんです。
ぜんぶ、一所懸命臨んでいるのが
画面から伝わってくるんです。
|
| 荒井 |
うん、わかる。
|
| ── |
それは、才能というよりも、
本人の気持ちというか、
心がけがすばらしいっていうこと？
|
| あやや |
そうですね。
だって、10年近く、
ドラマからバラエティからＣＭから、
あれだけの露出をしながら
それをぜんぶしっかりとこなして、
なおかつ飽きられるどころか、
どんどん好感度を上げてるんですから。
もう、本人の力以外の
何ものでもないと思うんですよ。
|
| 荒井 |
サッカーのクラブワールドカップの
キャスターというか、
「応援大使」みたいな仕事も、
勉強してきっちり消化していた感じが
しましたね。
|
| あやや |
ほんと、どんな仕事にも
真面目に取り組んでるんですよねー。
一般人のわたしも上戸彩ちゃんの
バラエティーとかインタビューとか見て、
見習うべきところがたくさんあります！
|
 |
| ── |
急にどうしたの。
|
| あやや |
がんばります！
|
 |
| 荒井 |
前向きなところ、すいません。
ちょっと気づいたんですが、
上戸彩さんの上司の役で
北大路欣也さんが出てるんですよ。
|
| 森下 |
あ、そうですね。
|
| あやや |
はい、はい。
|
| 荒井 |
ということは
ホワイト家族の白戸家の父娘が
上司と部下として共演してるわけです。
|
| ── |
あ！
|
| 森下 |
ほんとだ！
|
| あやや |
きゃーーー、大発見ですよ、荒井先生！
|
 |
| 森下 |
どこかで犬になりそうな気がする‥‥。
|
| ── |
あはははは！
|
| 荒井 |
なんかこれ、狙った感じもするなぁ。
|
| あやや |
ちょっとは狙ってますよね。
|
| 森下 |
絶対、犬ネタ出しますよね。
|
| 荒井 |
ああー、なんかは入れるんだろうな。
|
| あやや |
そうそう（笑）。
本編と関係ないところで、ちらっと。
|
| 月の恋人〜Ｍｏｏｎ Ｌｏｖｅｒｓ〜 |
| フジテレビ系 月曜日 21時〜 |
| 出：木村拓哉、篠原涼子、リン・チーリン、北川景子、松田翔太 |
|
| ── |
もう１本行きましょうか。
|
| あやや |
ええと、じゃあ、５月開始なんですけど、
木村拓哉さんの主演ドラマを！
|
 |
| 森下 |
あー、これですね。
ただ、現時点では、不明な点が多くて。
（※対談したのは３月29日でした）
|
| あやや |
タイトルは決まったようですね。
『月の恋人〜Ｍｏｏｎ Ｌｏｖｅｒｓ〜』。
あと、お相手が篠原涼子さん、北川景子さん、
あと『レッドクリフ』の美しい女優さん
リン・チーリンさんです。
|
| 荒井 |
ほーー、そうですか。
これ、誰がヒロインなんでしょうね。
|
| あやや |
篠原涼子さんじゃないですか？
|
| 荒井 |
北川景子さんじゃなくて？
|
| あやや |
なんとなく、並びをみると、
篠原涼子さんのように思えますね。
|
| 荒井 |
木村拓哉さんと篠原涼子さんの
組み合わせというと、
『ギフト』ですね。
|
| あやや |
ああー、そうだそうだ。
|
| 森下 |
『ギフト』はおもしろかったなぁ。
|
| 荒井 |
あのときって、
篠原涼子さんがまだ脇役で
存在感のある子という感じでしたね。
|
| あやや |
そうでしたねー。
でも、今回は堂々の主役級。
北川景子さんも存在感があるっていうか、
ものすごくキラキラしてますよね。
「いまが旬」な人のオーラが
バリバリ出てます。
|
 |
| 荒井 |
そうですね。
|
| あやや |
ちなみにこの『月の恋人』、
ストーリー的には、
木村拓哉さんが社長を演じて、
なおかつ女優陣と
恋をするという展開のようです。
木村拓哉さんご本人が
ラジオで語った情報によると、
社長の恋というぐらいだから、
手をつないでうれしいとか
そんな恋はしたくないと。
もう大人なんだから、大人の恋を表現したいと。
そうおっしゃってるそうです。
|
| 森下 |
ああー。
|
| あやや |
木村拓哉さんの演じる
「大人の恋」っていうのは
すごく期待が高まりますね！
なんというか、これまでの
「若者代表」という感じとは違う、
新たな木村拓哉さんを見られる気がして。
|
| 森下 |
ねぇ。
|
| 荒井 |
木村拓哉さんの違う面に
わくわくする気持ちっていうのは、
同性としても、たしかにありますね。
|
| 森下 |
あの、木村拓哉さんの代表作っていうと
『ロングバケーション』『ラブジェネレーション』
『ビューティフルライフ』というところばかりが
クローズアップされがちなんですけど、
『眠れる森』とか『空から降る一億の星』とかの、
影のある役もすごくいいんですよ。
|
| あやや |
そう、そう、そう、そう。
昔の主演ドラマとかをたまに観ると、
めっちゃくちゃかっこいいし、
若いはずなのにめっちゃくちゃ色気もあるし。
|
| 森下 |
うん。やっぱりね、
こんな人、いないんですよ。
|
| あやや |
やっぱり、相当すごい人だと思います。
だからこそ、すごく贅沢なんですけど、
また新しい役柄、キャラクターで
びっくりさせてほしいって
つい願っちゃうんですよねえ。
|
| 森下 |
うーん‥‥
それって、どんな役なんだろう。
じつはけっこう、いろんな役、
やられてますよね。
|
| あやや |
そうなんですよねぇ。
だから、なんていうか、このままの存在感で
すごい40代、50代になってほしいなぁと。
あの、生き方や暮らし方まで憧れられる
40代、50代の男優さんって、
いま、あんまりいないと思うんです。
そういう女優さんって何人かいらっしゃるのに
男優さんになると、思い当たらないんですよ。
|
| 荒井 |
あああ、なるほどねぇ。
|
| あやや |
若い頃の二枚目性を
残り香として漂わせながら、
ちゃんとファミリーを持って、
かつ、ファッションリーダー的センスは
年齢とともに維持してる。
そんなかっこいい40代、50代に、
たとえば10年後の木村拓哉さんが‥‥
というようなことを勝手に考えてしまいます。
|
 |
| 森下 |
そうねぇー。
|
| あやや |
で、ドラマですけど。
|
| 森下 |
まだわからないことが多いですけど、
顔ぶれだけ見ても、やっぱり楽しみですよ。
|
| 荒井 |
うん。豪華です。
|
| あやや |
大人のラブストーリーになるんですかねぇ。
松田翔太くんにも期待したいです！
（つづきます！） |
