三谷龍二さんのあたらしい場所。[10cm日記]
 


10月29日
手洗いのタイル
大工工事はどんどん進んで、
この手洗いが屋内では最後の部屋になりました。
手洗いは、当初窓の部分だけを残して、
壁は全体を新しくするつもりでいましたが、
窓枠に絡むところを考えると、
現在の真壁の状態を生かす方がいいのかな、
と思うようになりました。
 
それでも、腰部分に張られたピンクのタイルだけは
我慢できない。
もともとこのタイル部分を何とかしたくて、
すべて覆うという考えになったのでした。
柱や、枠周りは洗いをかけ、
タイルは汚れもあるので取り除いて、
後は白い壁を塗り替えれば、
きっと気持ちよく使えることでしょう。
床は土足には耐えないような新建材だったので、
ここは無垢板に貼り替える。古いものを生かしながら、
清潔で気持ちのよい手洗いになればと思います。
 
そのことを伴在さんに電話で相談したところ、
早速その夕方現場に行ってくれ、考えてくれました。
それで出た判断も、
下地を作って大壁にするよりタイルを剥がす方が得策、
というものでした。
 
今日の夕方、現場を見に行ったら、
早々に伴在さんが自ら鏨と金槌を使って
タイルを落としていました。
タイル剥がしはどうも
大工さんの仕事の範囲ではないようです。
そしてそうした誰にも属さないような仕事は、
担当の伴在さんのところに回ってくるようでした。
 
タイルは一番上の部分はしっかり食いついていて、
割れながら剥がす、という感じで大変そうでしたが、
下の10センチ角のタイルのところにくると、
意外に容易に大きくぼろぼろ取れていきました。
取ったところを上の壁面と比べるとほぼ面になっている。
伴在さんはここに下地処理をすれば
漆喰壁にもできるだろう、といっていました。

2010-11-10-WED
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