三谷龍二さんのあたらしい場所。[10cm日記]
 


9月28日
薪ストーブの煙突
梁の付け替えが終わり、
天井の骨組みが決まってきたところで、
薪ストーブの煙突の位置を決めることになりました。
 
そうです、10センチの暖房には、
薪ストーブを使うつもりです。
狭い空間なのでどうしようかと思ったのですが、
家でも、仕事場でも薪ストーブを使っていて、
その使い心地がとてもいいので、
他の暖房は考えつかない、いう感じだからです。
 
木を燃して暖を取る、というと
西部劇の野営の様子を思い浮かべます。
広大な闇の中で、
焚き火の灯りに照らされた人の顔が浮かび上がる。
ずっと火を見つめながら、
コーヒーやバーボンを飲みながら、静かに話しをする。
薪ストーブには、そうした野営の時のような、
愉しみがあります。
それに薪ストーブの暖かさは、
身体の芯の部分が温まる感じがします。
身体の芯が温まっていると、寒い外に出ても、
背筋がぞくぞくするようなことがないので、
寒い日も辛くないのです。
 
薪ストーブの煙突は、
真っ直ぐ屋根を突き抜けるように設置するつもりです。
途中で折れて横引きにする、という方法もあるのですが、
その横引きのところに溜まった煤が、
煙突詰まりの原因になるものですから、
真っ直ぐ天に向かって、
というのがメンテナンスのことを考えると一番いい、
と思うのです。
煙突は、今は二重煙突が主流です。
外気と煙突内の温度差が大きいと、
内部で結露してタールとなって固まりやすいので、
煙突詰まりは早くなるし、
タールが発火して煙突から火柱が上がる、
という危険性もあるので、それを防ぐために有効です。
 
天井を見上げ、当初予定した場所で考えると、
ちょうど梁に煙突が干渉することが判りました。
それで少し位置をずらす必要が出てきたのですが、
錘を使ってその位置決めをしてみると、
写真のように少し左後方になりました
(円のところが予定の位置)。
少しストーブの位置は中心より左にずれますが、
これだったら安全上も問題なく、
右側を薪を置くスペースとすれば、
大体問題ないように思いました。
ちょうど同じ時、大工さんは
断熱材を壁に入れる作業をしていました。
それにしてもこの赤い断熱材は暖かそうです。
薪ストーブを入れ、断熱をしっかりすれば、
寒い冬もかなり安心です。

2010-11-01-MON
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