7月10日
小さな庭

八ヶ岳の麓に住む
ランドスケープ・デザイナーの中谷さんに
「10センチ」を見て貰いました。
「10センチ」の建物と隣の家との間に狭い通路があり、
その狭いところにぜひ緑が欲しいと思ったので、
中谷さんに相談することにしたのです。

その狭い路地に、庭などできるのだろうか。
中谷さんはその場所を見ながらしばらく考え、
寸法を測ったりした後、
静かに「大丈夫」と言ってくれました。
ほっとしました。
それに僕は植栽はこの狭さだから
足元だけに低いものだけかな、と思っていたところ、
中谷さんは少し高さのある樹木も植えることができる、
と言ってくれました。嬉しい言葉です。

中谷さんの作る庭は柔らかで、
手を加えすぎない自然なところがとてもいいのです。
こんな光もまともに射さないような狭い路地に、
庭づくりを相談できる人、
というのはなかなかいないように思います。
狭いけれども、僕としては
是非緑が欲しい場所だったんです。
でもそれをなかなか
理解してもらえないような気がしていた。
だから中谷さんにお願いできて
本当に良かったと思っています。

この庭が出来上がれば、
それを望むショップ奥の部屋は、
ちょっとゆっくりできるスペースに
なるような気がします。
庭に向かって大きな開口部を作り、
その緑を愉しみたいと、
また図面の手直しを続けます。


▲煉瓦のステップがある現在の庭の様子。
緑が入る日が待ち遠しい。

2010-10-04-MON

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