ARAI&YONEMITSU 夢中になりたい!
広島・東京・世界

第13回 『ドラゴンクエストモンスターズ』

ア: 朝日新聞ニュースコムの見出し、
「日米欧の塩ビ業界、リサイクルでスクラム」が
「日米欧の塩ビ業界、リサイクルでスライム」
に見えてびっくりしちゃったアライです。
よ: 通信対戦するために
小学校の前で子供をまちぶせしたりしました、
よねみつです。
ア: どうかしちゃってまーす。
うりゃ、かいしんのいちげき!
今回のお薦めはゲームボーイ対応ソフト
『ドラゴンクエストモンスターズ
 テリーのワンダーランド』です。
携帯型のゲーム機を買ったのは初めてで、
まさかじぶんが買ってしまうことになるとは
思ってなかったのですが、
「ドラクエシリーズ」の新作だと思ってしまったら、
がまんできませんでした。
よ: ドラクエシリーズをプレイしている者が、
これをプレイすると奇妙な喜びにとらわれるよね。
キャラクターや音楽のようなはっきりとドラクエであると
わかるモノからはもちろん、それ以外のマップの形や
画面の切り替わり方や動きの中から
ドラクエ的なるものを感じ取る能力を、
ドラクエシリーズをプレイしてきた者は
身につけているのよなぁ! と感動しちゃいますね。
ア: そう、そうなのよー!
「たびのとびら」
(うにゃんうにゃんにゃんにゃんひわわわわわわ〜)なのよ
「アレフガルド」のテーマ曲なのよー。
ちゃ〜ら〜ら〜♪
ああ、このめちゃめちゃ暗い曲が
仕事中も頭のなかをぐるぐるしてます。
よ: シリーズの良さを維持しながら、
モンスター収集、交換、さらには配合など、
ええと、このあたり新味はなくて、
他の有名ゲームからの引用っぽいのですが、
それをドラクエとして違和感なくまとめておりやすな。
ア: むっちゃ引用ですな。
アライは素人なので勝手にほざきますが、
ポケモン、メガテン、トルネコな感じします。
だから、最初にゲームの説明を目にしたときは、
ええ〜っ! ドラクエともあろうものが〜
とショックを受けた。
見なかったことにしようとさえ思った。
でもやってみるとそんなのぜ〜んぜん気になんない。
不思議だー。
よ: ダンジョンをクリアすると格闘大会に出られるぐらいの
お金がたまって、その格闘大会に勝つと
新たなダンジョンにいけるようになるという、
ぐるんぐるん理想的リサイクル運動な、
やめられないとまらないベクトルの強さ。
それを補強するがごとく、ちいさなメダル集めがあったり、
100匹集めたら図書館に入れてあげるだとか、
雷を使うモンスターをもってきてねだとか、
小さいやめさせないベクトルが埋め込まれてて、
たいへんっすよね。
ア: でもそのイベントのひとつひとつに
燃えちゃうってんでもないのよねー。
ダンジョンをクリアしたり、
べホマラー覚えさせたりするのに
もちろん達成感は感じるけど、
そのために電源を入れてるっていうのも違うな。
よ: 小さいベクトルがたくさんあるので、
どれかが、もう少し! って感じになってたりして、
やめさせないよ! って感じだと思う。
あと、まぁひとそれぞれ、どこかにハマったり。
ア: わたしはレベル上げの楽しさかな。
はいごうしたばっかのレベル1のヤツを連れ回すと、
最初は闘うたびにがんがんレベルがあがるという快感。
ドラクエ3だったよね、なかまを「てんしょく」させて
レベル上げするっての。
そんですぐ逃げちゃうけど
倒すとすごい経験値が稼げるメタルスライムとか
はぐれメタルを探し求めて、
もはや本筋はどーでもよくなってしまう感じ。
「ドラモン」はあの感じをきちんとすくって
エンターテインメントに仕立て上げてるのね。
あと、なかまにしたいモンスターに「にく」をあげて
手なづけるんだけど、なかなかうまくいかない。
このじれったさもほどよく演出されてますな。
はまるよなー。
くやしいけど。
よ: ゲームボーイだから気軽にできちゃうし。
ア: ああもう言うことなくなっちゃったな。
なんかこの熱い「はまってる」感を
冷静に解析されちゃいました。今回は完敗ですな。
あ、別に勝負してるわけじゃないんだっけ。
それにしてもよねみつさん、
今回ずいぶんスクエアな語り口ではないですか。
よ: そうすか?
ゲームのことになると、ちと冷静さを失う傾向があるので、
口調だけでも、って心理かもしれませんな。
ア: いちおう、本日表シナリオをクリアいたしました。
総プレイ時間、56じかん1ぷん。
連れてたモンスターは、
じごくのもんばん(じごんた♂)、
バルザック(バルバル♀)、
オーガー(オーギー♀)でした。
しかしカラーゲームボーイの画面ってすごくきれいだよね。
よ: 色がついた、ってダケじゃなくて、
モノクロのときは残像のために見づらかったのだけど、
そのあたりもクリアになってはっきり表示されてて、
目が疲れにくいっす。
ア: そうなんだー。
プレステよりスーファミが好きで、
なんとなくポリゴンが嫌いなわたくし、
すっかり気に入ってます。
このくらいがちょうどいいなあー。
よ: まぁポリゴンは、まだ発展途上な技術なので、
もう少しこなれたものが出てきはじめると、
すごい技術だと思いますよ。
プレステ2は、そのあたりの表現力とか、
他のデジタル家電とのリンクを考えると、
ものすごいものになりそうな予感と期待があるっす。
ア: 期待してますよ、ゲーム作家さん。
今までは持ちあるいてまでゲームやる感覚が
どーしてもわかんなくて、たまごっちにも
見向きもしなかったんですが、
「ドラモン」は持ち歩くからこそ楽しいのね。
美容院で髪を染めながらダンジョンをうろつき、
イタメシ屋のウェイティングバーで連れがくるまで
レベル上げしたり、本を読む集中力は
作れそうもない空き時間がうまる程度の気軽さ。
けっこうオトナっぽい娯楽だと思うな。
よ: イタメシ屋でドラクエって、オトナっぽいとは
言い難いと思うが。わたしも、電車の中でプレイしていて
乗り過したり、駅おりてもキリが悪いので
ホームで必死にプレイしてたり、
そーとーオトナっぽいであろう。
ア: オトナはみんなカラーゲームボーイ買うように!
そしてみんなで対戦しよう!
「おみあい」も楽しいよ。
自分のモンスターを他の人のモンスターとめあわせて、
子をなさしめるのじゃ。うわ〜オトナっぽいじゃん。
ではダンジョンにひと潜りして寝ることにします。
しゃくしゃくくしゃくしゃく(かいだんを降りる音)

●ドラモンデータ
「ドラゴンクエストモンスターズ
 〜テリーのワンダーランド」
(ゲームボーイ対応4900円・
エニックス1998.9.25発売)
いちおうストーリーあるし
経験値稼ぎだし
アクション要素はないし
やっぱロールプレイングゲーム
なんでしょうかね。
おねえさんのミレーユを
ワルモノに誘拐された
テリー少年が、
それを追ってたんすの
引き出しから異世界へ。
そこではモンスターマスターとしての
修行が待っていた……
てな設定。ドラクエに
はまった人はやるべーし。
懐かしくって泣いちゃうよ! 
だってキメラのつばさだよ、
ゴーレムだよ、ぱふぱふだよ、
パルプンテもできるんだよ!
りゅうおうだって登場するし、
はぐれメタルは
すぐにげちゃうんだよ、ね?
やるしかないでしょ
(なに宣伝してんだわたし)。
イトイさーんマザーはまだですか〜?


●次号予告
よ: 次回は、おすすめタイトル合戦というのはどうですか? 
中身は不問で、タイトルやパッケージで
お気に入りを言い合うという趣向。
わたしは、最近では、サントリーの「ごめんね.」が
気になってます。飲み物で、「ごめんね.」って、
どうして、なんであやまってるの?
ア: それいいね。ちょっといつもと違うかんじになるけど。
ジャンルもいろいろでね。
よ: ラストに、宣伝!!
現在発売中の『鳩よ!』
(マガジンハウス/特集「やおいの逆襲」)で、
「男が薦める耽美小説ガイド」ちゅー、
おもしろい本32冊いっき紹介文を書いてるので、
見てやってください。
ア: くださーい。
よ: こどものもうそうHPではゲームボーイコーナー
作っておりますので、そちらもよろしく。
ア: よろしくー。
『鳩よ!』買ってくれたあなたには
「しもふりにく」をあげてもいいわ。
  To Be Continued

1999-04-08-THU

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