本読む馬鹿が、私は好きよ。
その13:ジョン=アーヴィングを読む人

主人公になりきって読むべし!

ほぼにちわ。
いわゆる読書の秋ざんす。
まだ暑いけど。秋ざんす。ウロコ雲で運動会。

ワタクシは、現在『ガープの世界』を読み直して、
号泣のラストへ涙をため込んでいるところです。
(ロバータ=マルドゥーンが登場しました。)

本日は、『オウエンのために祈りを』。
ワタクシは、この題を見ただけでもう泣けてきます。
物語よ、おわってくれるなよ。
と思いながらひたすら読みました。

では、みなさんのオススメをよみましょう。


オウエンのために祈りを〈上〉

ジョン・アーヴィング・コレクション
ジョン アーヴィング (著), John Irving (原著),
中野 圭二 (翻訳)
価格:¥2,300
単行本 - 437 p 上 巻 (1999/07/01)
新潮社 ; ISBN: 4105191039 ; サイズ(cm): 18 x 13

オウエンのために祈りを〈下〉
ジョン・アーヴィング・コレクション
ジョン アーヴィング (著), John Irving (原著),
中野 圭二 (翻訳)
価格:¥2,400
単行本 - 460 p 下 巻 (1999/07/01)
新潮社 ; ISBN: 4105191047 ; サイズ(cm): 18 x 13




キリストを心の底から信じている
非常に聡明な小人症できっかいな声の男の子の話です。
本人の脚本で映画にもなりましたが、
小説の方がもっともっとぐっと説得力があります。
この人のどの本でもそんなかんじですが、
非常に長い小説で、
非常に淡々と物語りは進むのですが、
どのエピソードも無駄というものがなくて、
なんでもないような記述が
あとから伏線であったことが
わかったりします。

ほんと、ジョンアービングはどれもおすすめです。
(かずまさ)

大好き。アーヴィングの変な話、大好き。
でも、すべての物語の根底には、
「やっぱり愛だよ、愛」という
精神が流れていて、それがいいんだなあ。

新作も出ましたが、一番好きなのは、
『オウエンのために祈りを』
アメリカの大学生には
一番売れたらしい
ですが、
わかるような気がします。
オウエンは神から、自分の運命を知らされていて、
それに向かって急ぐように生きている。
周囲の人たちはオウエンを理解できず、
馬鹿にしたりするけれども、
自分の信念に従って生きているオウエンは一番強い。
どうやって生きていけばいいのかわからない、
未来の見えにくいこの時代に、
生きる力を与えてくれるような気がします。
(Suzuki)

『オウエンのために祈りを』、をお勧めします。
とても切なく、ユーモアにあふれ、泣けます。
キリスト教関係の記載が多くて
意味がわかりにくいのですが、
それは適当に飛ばして読んでも大丈夫!
このお話は、オウエンという
不思議少年(?)の思い出を、
幼馴染のジョンが一人称で語る構成になっていて、
幼い頃の思い出と大人になったジョンの現在が
交互に語られます。
他のアーヴィング作品同様、少々身勝手で無茶な、
しかし非常に逞しく魅力的な女性が
出てくるのもグッドですし、
登場人物はそれぞれに訳ありで
彼らにまつわる謎も徐々に明らかにされていき飽きません。
単行本だけしか出ていないので、
あまり読んでいる人がいないかもしれないけど、
『サイダーハウス・ルール』以上に
ほのぼの&切ない本です。
長いけど、ぜひ図書館で
借りてでも読んでください!

(nao)

初めて中二の時に"オウエンのために祈りを"を読んで、
アーヴィングさんの虜になりました。
少年の話なので、歳が近かくて読みやすかった。
オウエンのキャラが
とにかく魅力的。

彼を書けるのはアーヴィングさんだけです。
(えり )


やっぱりこのお話も、
最後の最後になって、「ああ」と大納得の話でした。
からまってたヒモがスルリ、ととけてしまったような
悲しみをじんわりと味わえますぜ。

ああ、もうなにも言うまい。
よんでくださりませり。

で、次のオススメも発表しておきましょう。
取り上げてくれ!というリクエストがたっぷりあった、
真保裕一さんにいたしま〜す。
こちらもフルってメールくださいませり。

2002-09-01-SUN

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