本読む馬鹿が、私は好きよ。
その9:筒井康隆を読む人

やはくも、筒井康隆を推すは最終回!

ほぼにちわっ!!
なんと、本日で、「筒井康隆を推す」は最終回。
次回の作家のお名前は、下のほうに発表でごんすよ。
(スクロールしてね〜。)
オススメする作家のリクエストなんかもあったら、
皆さんよろしくお願いしますね〜。

さあ、じゃあ最終回をいってみましょ。

パプリカ

筒井 康隆 (著)
価格: ¥743
文庫 - 483 p (1997/04/01)
中央公論社 ; ISBN: 4122028329 ; サイズ(cm): 15 x 11

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私のお薦めは「パプリカ」です!
筒井康隆の描く女性は誰を採っても素敵ですが、
中でも夢探偵パプリカは特に魅力的な人物です。
「早く続きを・・・」と
貪り読んでいくと、
あっという間に
「終わっちゃった・・・」
と寂しくなる程、
夢中になれる素晴らしい作品です。

筒井作品の深さと広さを
是非たくさんの方に堪能して頂きたいと思います。

Miyai

比較的新しい「パプリカ」を推します。
’91〜’93にかけて雑誌マリクレールに連載された
「パプリカ」は媒体に合わせたように
女性サイコセラピスト千葉敦子が主人公です。
科学者時田浩作が開発した「他人の夢にダイブする」
PT機器を使って、精神治療を行う夢探偵。
「パプリカ」は千葉敦子が治療を行う際の
コードネームなのです。
と、設定を書いただけで面白そうなこの本。
その通り。とても面白いのです。
筒井康隆は「心理学」「精神医学」に造詣が深く
「パプリカ」はその集大成とも言える作品に
仕上がっています。

T.Miura

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さてお次は、筒井康隆さんには珍しい、
ミステリーでありますよ。


ロートレック荘事件 新潮文庫
筒井 康隆 (著)
価格: ¥438
文庫 - 222 p (1995/01/01)
新潮社 ; ISBN: 4101171335 ; サイズ(cm): 15 x 11

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筒井さんはあまり読んでなく、
なんとなくSF的なものが多いなぁ、
という印象くらいしかないのです。
しかし、「ロートレック荘事件」!
これはイケますぞい!
多分、筒井さんのトーンとしては
異色の部類に属するのではないでしょうか。
ちゃんとした(?)ミステリーなのです。
ミステリーだけに、詳しいことは話せませんが、
最後のトリックに唖然とした
あのオドロキ感だけは、新鮮に覚えています。
なによりこの方をすごいと思うのは、
それまでバクゼンと持っていた僕の、
「筒井観」を崩さずにミステリーしちゃったことです。
「これが筒井康隆のミステリーか!」って感じでしたね。
他のミステリーとは違うトーン、
違うトリックを存分に楽しめます。

筒井ファンはもちろん、
ミステリー好きにゼヒゼヒおすすめします。

これを書いた後に
「ミステリーは謎解きの説明がめんどくさいから
 二度と書かない」
って言ったとか言わないとかいう話もあるだけに、
そういう意味でも注目の一冊かも。

田中貴弘


私のおすすめはなんと言っても
「ロートレック荘事件」です。
推理小説風(?)でありながら
推理小説では絶対に許されない結末。
これでいいのか!筒井康隆! 
いや、これでいいのだ。

(Bボンのパパ風)
ということで、この本を読んで筒井康隆の
更なる信者になってしまった私。
賛否両論分かれる作品だと思いますが、
これこそ筒井康隆の真骨頂ではないでしょうか?
しかも、SFではなく、
推理小説でこんなことをやってしまう
筒井康隆に脱帽です。
ぜひ、一度お試しあれ。
(三浦)
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ほぼ日では、シェフとハリーが、
筒井作品はほとんど読んでる、
ということでありましたよ。
「多分、世代的にそんな感じなんじゃないかなあ??
 (二人とも30代の後半。)
 ちなみに、ワタシのオススメは、
 『驚愕ノ曠野』だあね。」(シェフ)
「いっぱいありすぎて困るけど、はじめての人には、
 『薬菜飯店』とか読みやすいし面白いかも。
 あ、あと、『旅のラゴス』なんかももいね〜」(ハリー)
と、もうしておりました。

2002-06-03-MON

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