本読む馬鹿が、私は好きよ。
その3:宮部みゆきを読む人々。

読まないと、後悔するぜ。

ほぼにちわ、もぎカエルでございます。
宮部パワーは引き続き炸裂中。
ここは、ひとつ、間をおかずにどんどん、
オススメをオススメしてもらいましょう!!

下でご紹介したメールにもあるように、
「食わず嫌い」をしていた自分を後悔しだしました。
(『模倣犯』をよみつつ、奥歯を噛んだわたし。)

さて、本日は、『龍は眠る』でありますよ!
こちらは、メール数断トツでありました。


龍は眠る
新潮文庫
宮部 みゆき (著)

価格: ¥743
ISBN: 4101369143

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私の一押しは「龍は眠る」かな?
どこがお奨めかって聞かれると
うまく説明できないんだけど、
文章の書き方っていうか、
どんどん引き込まれていくんですよね。
主人公の描き方もうまくて、
どんどん感情移入してしまうし。
淡々と、決してくどくなくお話が進んで行って、
でも人情味があって、
とにかく面白いんですよね。

romi
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実は私の悪友どもがこぞって
「宮部みゆきは面白い」と推すので、
天邪鬼な私はずっと著者名を見かけただけで
避けていました。
ところが、昨年の11月ごろ、
図書館にあったんですね一冊。。。。
その書名は「龍は眠る」です。
でも半ば「ハマルもんか」という思いに駆られながらも、
一挙に読めてしまいました。
彼女の文筆の見事さにもっていかれてしまった
という感じです。
上手いんです。そのスピード感のつけ方と、
決めゼリフの見事さ。
スピード加減が絶妙なんです。
イライラした時間があったかと忘れてしまうほどの
スピード感があります。
私は久しぶりに一日の読書できる時間の少なさを
呪ったぐらいです。

よこあず
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私のイチオシは、「龍は眠る」です。
宮部さんの作品には少年が主人公になっているもの、
多いですが、ここに出てくる少年たちは
ピュアでせつなくて何度読んでも涙がでちゃいます。
超能力を持っている少年たちの話で、
周りからヘンな目でみられたり、
キモチ悪がられてしまったりするんだけど、

彼らのまっすぐなキモチはなんだか
うらやましくもありました。
私が10代の頃に直也に出逢ってたら、
とか考えちゃいました。

みーな
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あえて1冊となれば「龍は眠る」でしょうか。
冒頭からの展開で、
一気に作品世界に「引きずり込まれる」ところとか
登場人物それぞれの思いと思いやり、その関係性。
ストーリーそのものの凄み。テーマの深み。
スピード感。
それでいて、ものすごく読みやすい。
宮部節がバランスよく、
それでいて余すところなく炸裂している
宮部入門には最適な、初期の傑作だと思います。

RIP
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どれもこれも宮部みゆきは傑作!!
私が一番お気に入りなのは、「龍は眠る」です。
超能力のお話って、
大抵のものは能力を持ってることを受け入れてて、
ひけらかして
…というと言葉は悪いのかもしれないけど、
あって、使うのが当然っていう姿勢ですが、
この話に出てくるのは、その能力を持つがゆえに
苦悩してくる人達。
宮部さんの描く人達の苦悩や、発想っていうのは
突拍子のないものではなく、
自分もあり得る、成り得てしまう、リアリティがあって、
それが時に共感したり、ゾッとしたりします。

北都
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いかがでしたか??
次回は、初めて読むなら、というオススメの
但し書きが多かった作品をご紹介しますぜ。

メールも引き続き大募集中。

2002-02-19-TUE

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