本読む馬鹿が、私は好きよ。
その2:池波正太郎を読む人々。

シリーズもの以外もよさそうだ!
(西尾先生からのメールもご紹介)

ほぼにちわ、丁髷乙女もぎであります。
切り捨て御免、とか、
ちょっといいなあと思う暗い瞬間もあり。

さてさて。

1/24に、
「鬼平犯科帳」の世界がよくわかるページを
ご紹介しました。
「塗り絵師、西尾忠久さん」の
「江戸名所図会」というページです。

西尾さんに、
「ほぼ日で紹介させてください!」という
メールをおくりたかったのですが、
アドレスがみつからないので、
読者の方に呼びかけたところ、
西尾さんのカルチャー講座にいってらっしゃる方が
アドレスをおしえてくださったのです。

早速、掲載のお許しのメールを西尾さん(先生)から
いただいて、さらに、ページの情報もいただきましたよ。
来週から、どうやら面白いことが始まるらしい。

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(前略)

来週あたりから、
ちょっと変わった趣向をこらします。

鬼平映画の高瀬監督のエッセイ
「鬼平と80人の盗賊」という
盗賊役の俳優さんたちの出演時の
裏話を12週間連載。

また、長谷川平蔵の同時代史料である、
「よしの冊子(ぞうし)」
の現代語訳を5週間連載。

「よしの冊子」は、アンチ平蔵だった、
時の老中:松平定信の隠密たちがあちこちから
集めてきた「なんとかのよし」で終わる
極秘文書です。
これに、平蔵に関する項目が200ほどあります。

もっとも、アンチの観点から見ていますから、
それが、誰を取材して
そういうレポートになったかを推量しながら、
現代語に訳しています。
これまでの学者たちは、そのまま、
ストレートに受け取っていて、だらしない。
というのも、坊ちゃん政治家の
松平定信を神聖視しているからですね。

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鬼平犯科帳ファンにはたまらんページでありますな。

さて、では今日は、「シリーズもの」以外の
池波正太郎作品を紹介してもらいましょう〜。


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おれの足音(上・下)
文春文庫
池波正太郎 (著)

高校から大学時代にはまりました。
もう15年以上も前の話ですね。
どれくらいはまったかというと、
基本的に関西弁の自分が、
「べらんべぇ」調になるくらい(笑)。
今でもイントネェーションが可笑しい
江戸弁が意識せずに出てきて困ります。
あ、蕎麦屋で日本酒を飲むのも影響かな?

オススメはどの作品も素晴らしくて・・・。
再読率が高いのは、
シリーズもの以外では、
「おれの足音」ですかね。
エッセイに覗える「モダン」ぶりなんかも大好きです。

鈴麻呂

その男
文春文庫
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その男
文春文庫

池波正太郎 (著)

「その男」を推します。
幕末の剣豪の物語ですが、
モデルの人がいるようで、
その時代の偉人、豪傑なども登場しており、
それらの人々と市井の人に過ぎない主人公との、
交わる様子が興味深いです。
人間の生き方というようなことを考えさせられます。

矢野 努
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忍者丹波大介

角川書店

池波正太郎 (著)


『火の国の城』『忍者丹波大介』もお勧めです。
どちらも忍者である丹波大介が活躍するお話です。
映像による忍者モノではわかりにくい、
唇の動きで会話をすることや、
変装して町に紛れ込むのに
かなりの時間をかけていることなど、
改めて知ることが出来ます。
とにかく恰好いいんです、忍者。
あ――、忍者になりたいっ!!
という衝動が襲ってきます。
気をつけましょう。

せきゅ
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シリーズものしか読んだことがなかったので、
さっそく、ネットで注文しましたよ!

次回は、池波正太郎の「エッセイ」のほうの
おすすめをいたしまして、
池波正太郎の回、終了という予定!

2002-02-03-SUN

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