本読む馬鹿が、私は好きよ。
その1:藤沢周平を読む人々。

やっぱり「蝉しぐれ」らしい。

ほぼにちわ。
丁髷を愛する乙女、木工用ボンドGでござ候。
生まれ変わったら、武士になりたいくらいだ。

さて、「藤沢周平を推す」の第一回目。
実はワタクシ、藤沢周平はまだよんだことがありません。
しかしながら、このページが始まる前に、
ほぼ日のアナザー丁髷ラヴァーのあややと
お侍様トークをしていたときに
「よむべきです!
 読んでいないのは、丁髷小説道の王道を外してます。」
(なんだよ、丁髷小説道ってよ。)というようなことを、
言われたので、ずっときになっていたところであります。


あややとのお侍様トーク

さて。
投稿じゃんじゃんいただいてますよ〜。
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例えば、時代劇のクライマックスで
ダイコンのように主人公に斬られるお侍にも
きっと大切な人生があったのだと、気付かせてくれます。

MARUYAMA KOZUE

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もう、これだけで、
何かよまねば、という衝動に駆られます。
涙がほろりとこぼれるくらいに、心動かされました。
(まじで。)

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こんにちは。
藤沢周平についてですか!うれしくなり、メールします。
先日も、藤沢さんの本をもって、
また長風呂してしまいました。
もういいかげん、本がふやけています。
なぜか、つい何度も読み返してしまいます。
どの本もそうなのですが、要所に入る
季節や町並みの様子が良いですね。
特に夕暮れに人があわただしく行き交い
家路を急いだりするところがたまりません。
通りすがりの人達の生活まで想像できてしまいます。
奥さんが子供をしかりつけながら
夕食を作っているのかなとか、・・・。
他にも、山本周五郎さんがいるのですが、
どこか違う気がします。
普通の人が、生き生きしている気がします。
元気だけれど、生活の疲れ、
けだるさがあり、ちょっと悲しい。

お勧めは、「蝉しぐれ」です。
代表作ですが、すべての本のエッセンスが
入っている気がします。
何度読んでも、思わず涙が出そうになってしまいます。


小美濃 厚夫
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そうなんです。
まずは、概要からいってみようか、
とのんきなことを考えていたら、
そんなまどろっこしいことしてられるかい!
なイキオイで、「蝉しぐれ」おすすめ文が到着。


蝉しぐれ
文春文庫
藤沢 周平 (著)
価格: ¥590
文庫 - 470 p (1991/07/01)
文芸春秋 ; ISBN: 416719225X ; サイズ(cm): 16
ほいじゃ、ご紹介。
まずは、あらすじいりのおすすめ文からスタート。
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新コーナーのトップバッターが藤沢周平?
素晴らしいです! だからほぼ日だぁいすき!
私と同じ年頃の人で藤沢好きって人、
あんまり会ったことないんですけど、
ほんとにいいんです。ほんとに。
時代小説だけど現代的な洒脱さがあって、
重くなく、それでいて
人生に何らかの意味を投げかけてくれる。
痛快娯楽作品から、穏やかな幸せ気分を味わえる作品、
読み終わってどよーんと暗くなってしまう作品まで、
よりどりみどり。
しかも暗くなってしまってもそれもまた、
何とも言えない味があるんです。
時代小説を避けて通っている方には、
藤沢作品は絶対お勧めです。

私が一番に推薦したい本は
『蝉しぐれ』と『風の果て』です!
前者は読み終わって、温かな幸せ感に浸れる種類の代表作。
父親を非業の死でなくした若い武士が、
いろいろなことを経験しながら成長し、
最終的には父の汚名を晴らし、
自分の生きる道を見つけていくという、青春物語です。
藤沢作品に時々見られる特有の暗さ
(もちろんこれもいいんですけど)がなく、
なんともさわやかな作品です。
後者はもう少し、人生について考えさせられる、
深いと言えば深いと言える作品。
幼なじみで育った五人の男たちが、年月を重ねる中で、
藩での出世に明暗を分ける。
現在と過去が同時進行する形で描かれていて、
藤沢の巧さを感じずに入られません。
なんだか人の一生って悲しいね、
でもいいもんなんだよって思える本です。
二冊とも、いや二冊とは言わず他の作品も
ぜひぜひ読んでみてください!

ななな
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「蝉しぐれ」、せつないです。
通勤電車の中で読んでいたときは夢中になり
下車するのを忘れ慌てたことがあります。
小説はあまり読まない私ですが
夫や母が藤沢氏のファンなので
読み始めたのがきっかけです。
私自身はファンと言うほどのものではありませんが、
ふと書棚を見れば十数冊の藤沢作品が並んでいたので
メールを送ってみようと思いました。

Nacieku
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たびたび読み返すのが、『蝉しぐれ』です。
主人公が出会う父の死、
恋、親友との友情などを描いた作品ですが、
悲しいのに、とてもすがすがしい物語です。
かの時代には、小さな幸せとともに、
悲しく理不尽なことも、沢山あったと思われるのに、
力強く描かれているこの時代に生きてみたかったと、
真っ直ぐに生きたいのに
ぐにゃぐにゃなわたしは憧れるのです。

にゃるこ
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藤沢周平さんですが、
高校生のときにはじめて読んでから、
すっかりファンになってしまいました。

まだまだ周平ビギナーですが、
ぼくのオススメは、『蝉しぐれ』です。

藤沢さんの小説は、読んでいて何故だか
とても優しい気持ちになります。

「どこがよいか」というのは
ちっとも考えずに楽しんでいたので、
これを機会に、そのつもりで読んでみますね。
(ちなみに、いま『市塵(しじん)』を読んでいます。)

きむら
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いままでお便りしたことなかったのですが
藤沢周平を推したかったのですこし書きます。

わたしが好きなのは「蝉しぐれ」です。
高校生の時、はじめて読んだ藤沢作品でもあります。
ストーリーの紹介はたぶん誰かしてくれると思うので
わたしは感想だけ。
しかもちょっとだけ。

読後感さわやかで、鼻がつーんとする感じがしました。
それまで読んだ時代小説とちょっと違うんです。
少年の自律、自尊とか、潔さとか。
カタカナで書いてしまうと安易なのですが
ストイックな…というか。
主人公が成長していく姿が心に染み込みました。
他の作品もいろいろと読みましたが、
これが一番好きです。

ゆうこ
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じゃあ、まずは「蝉しぐれ」購入だね。
これは、どうやら、絶対ハズレではないみたいだもの。
早速、インターネット通販せねば。
いそいそ。

それでは! また次回。
投稿もどんどん募集中。
「蝉しぐれ」以外の藤沢周平についても
もっと教えて!!

2001-11-29-THU

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