ちょうらく

【凋落】


例文 小森が玄関を開けたとき、居間で電話が鳴りだした。
「なんだ、誰もいないのか‥‥」
小森は靴を脱ぎ、さしてあわてず廊下を歩き、
居間を横切って受話器を取ったが、
コンマ数秒の差で電話は切れてしまっていた。
それが桧原社長からの電話だということを、
小森は知るよしもない。
思えば、小森財閥のちょうらく
この瞬間にはじまったのである。

とじる