ありがとうが爆発する夜
矢沢永吉バースデー記念
スペシャルイベントまでの日々。

TONIGHT THE NIGHT!
バースデー記念スペシャルイベント
“ありがとうが爆発する夜”まで、
あと日!


やりました! またまたツアーの現場から
産地直送リポートが届きました。
スタッフ・ポチ氏が忙しい合間をぬって、
バリバリ書いてくれたんですよ。ありがとうございます。
前フリはこのへんにして、さっそくいきましょう。


(リポート:スタッフ・ポチ氏)
突然ですが、私もツアー・リポートなるものを
書いてみましたので、もし“ほぼ日矢沢コーナー”
で使えるようでしたら、使ってやって下さい。
一緒に添付ファイルにて写真データもお送りします。
では、はじまり……はじまり……。

「ツアー・リポート」
 
9月2日(木)
AM 2:40  STAFF青森入り。
AM 9:00  仕込み開始。
AM11:00  回線チェック。
PM12:30  照明チェック。
PM 2:30  PA、楽器チェック。



バリライトをメンテナンスする

PM 6:00
開場。いつもながらグッズ販売コーナーは大盛況だ。
PM 6:40
会場内に流れるBGMが一段とボリュームアップ、
と同時に“永ちゃんコール”もビルドアップ!!
いよいよ開演だ。



GO TO STAGE !

ボス、メンバー共に、初日の秋田に比べると
幾分リラックスしているように見える。
途中、予定外の曲も登場して、
異様な盛り上がりのまま、一気にアンコールまで突っ走る。
PM 8:40
終演。無事終了と言いたいところだが、
実は舞台裏ではいろいろトラブルが発生していた。
まず、開演前に客電を落とすんですが、
その指示は通常、舞台監督から各セクションに
インカム(無線)で指令が飛びます。
そのインカムが直前に故障したらしく
連絡網が途絶えてしまったのです。
ボス、メンバー共にスタンバイOKのなか、
スタッフが慌ただしく走りまわっていました。
そのほかにもいろいろあったんですが、
どのケースも通常では考えられないことでした。
「やっぱりライブは生ものだよね。
 何が起こってもおかしくない」とは、
あるスタッフの言葉でした。
PM11:00
退館。明日は移動日、静岡に入る。
湯沢のゲネプロ以来たまった洗濯物で
コインランドリーはうちのスタッフでいっぱいだろう。

9月4日(土)、5日(日)

静岡2Days。
静岡も4年ぶりになるだろうか。
今回は、ひさしぶりに行く街が多いように感じる。
静岡の初日、残念なことにステージ最前列付近で
カメラのフラッシュがたかれた。
また、カセットによる隠し録りもあったらしい。
こういう事が続くと、
また警備体制の強化などということになりかねない。
一部の、本当にごく一部の心ないファンのために、
悪循環をくりかえしているように思えて残念でならない。
コンサート自体は、ただひとこと“最高”だった。
 
静岡2日目の終了後、ひさびさに夜の街へ・・・・・。
ホテルに戻ったのはAM 3:00をまわっていたと思う。
明日はこれまた5年ぶりとなる神戸へ移動だ。

9月7日(火)

神戸初日。
昨年のライブハウスツアーで
“神戸チキンジョージ”には来たが、
ホールクラスとなると、神戸も5年ぶりとなる。
震災で半壊したと聞いていた「神戸国際会館」も
リッパに(2階ロビーから6階ロビーまで長い
エスカレーターが一直線に伸びていた)
リニューアルしていた。
「神戸国際会館」といえば、
5年前こんなエピソードがあった。
たしかあれは神戸3連チャンの
最終日だったと思うんですが、
初日、2日目と日を増すごとに“おっかけ車両”が増え、
「さて、今日はどうしようか……」と
イベンターさんが頭をかかえていたところ、
それを聞いたボスが「他に出口ないの?」と言いました。

イベンター 「はい。ここしかないんです。
       ここと、あとは正面……」

ボス    「おっ。正面から出ようよ」

イベンター 「はい?」

ボス    「だいじょうぶだって。ばれないって。
       ファンのふりして肩からタオルかけてさ」

イベンター 「はあ……」

ボス    「だったらさ、いつものように楽屋口からは
       車を出して、俺のダミーでも乗せてさ。
       それと同時に俺はファンのふりをして
       正面ロビーから出る。いいね。Let's Go ! !」

イベンター 「はいーーーー」

かくして作戦は即実行されました。
ボスと背格好が似ているバイト君が、
車に半強制的に乗せられ、マネージャーも同乗した車が
楽屋口から出ていきました。
やはり“おっかけ車両”数台が
信号を無視してまでも、ずっとおっかけていきました
(大変危険ですのでやめてください)。
と同時に、肩から“E.YAZAWA”のタオルをかけた
二人組の男が正面ロビーから出ていきました。
帽子をかぶったイベンターさんと
サングラスだけの我らがボスでした。
ファンが10数名はいたらしいのですが
誰も気づかなかったそうです。

9月8日(水)
PM 5:30
早いもので、このツアー今日でもう6本目になる。
そろそろスタッフ、メンバー、ボスの息も
ピッタリという感じで、今日はヒト暴れありそうな感じだ。
ボスも妙に上機嫌で、スタッフにギャグを連発している。
PM 6:35
本番5分前。
楽屋前の廊下にメンバーとスタッフがスタンバイ。
監督がボスの楽屋のドアをノックする。
コンコン「監督です。ボス、5分前です」。
「OK!」という声とともに軽い咳払いも聞こえる。
ドアが開いた。一同唖然!
そこにはTシャツにジャージ姿のボスが……。
「OK! 行こうか!
 冗談だよ、もうちょっと待って。ごめん」。
一同爆笑。
監督のインカムが各スタッフに指令を飛ばす……。
「5分押しです」。
今日はなにか起きそうだ・・・・・!!



ボスのステージ衣装

9月9日(木)
移動日。新幹線で東京を経由して宇都宮へ。
しかし、ほとんどのスタッフは東京で途中下車していく。
そう、“9・15横浜”の打ち合わせのためだ。
ついに来週にまで迫った“ありがとうが爆発する夜”。
11日(土)から別隊による仕込みも始まる。
我々ツアー本隊も12日(日)の郡山公演の撤収後、
バスで横浜国際総合競技場に駆けつける。
やばい、ちょっと寝だめしておこう。
明日も朝から仕込みだし……おやすみなさい。



いかがでしたか。スタッフ・ポチ氏のリポートでした。
そして、送っていただいた画像のなかに、
なぜかカレーライスの写真が?


スタッフ用昼食

うーむ、スタッフのパワーの源ここにあり、
ってことなのかもしれませんね。
スタッフ・ポチさん、ほんとーにありがとうございました!
さて、11日(土)から横浜国際総合競技場では、
“ありがとうが爆発する夜”のステージの仕込みが
はじまっています。本番直前まで5日間かけて、
巨大な特設ステージが設営されるのです。
次回は、特設スージについての情報ですよ。

1999-09-11-SAT

YAZAWA
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