最新の記事 2006/11/24
 
「ややこしい問題。」第54回は、
お友だちのことです。

大事な友人が、身につけるものを
自分のまねばかりするようになって、
それが次第に憂鬱に‥‥。
メールでもいろいろなご意見が寄せられました。
みなさんならどうされますか?

まずはもういちど、相談の内容をごらんください。

問題54 友人が、同じ服を買ってくるんです‥‥


些細な事ですが私の悩みを聞いて下さい。
私は結婚2年目の主婦です。
悩みというのは私の一番の親友のことなのですが、
彼女がなぜか最近私と同じものを
持ちたがるようになったという事です。

中でも一番困るのは洋服で、
私がお気に入りの洋服を着ていると
まったく同じものをその日のうちにでも買いに行き
次に会う時には必ずそれを着て来るので
まるでペアルックみたいになってしまうのです。

違う洋服を着て出かけてもまたお揃いを買ってくるので
今では帽子から靴までほとんどお揃いになってしまい、
出かけるのが憂鬱になります。

彼女はおそらく悪気はないのだと思いますが、
私としてはいくら仲が良くても
ペアルックまではやっぱり嫌です。
とはいっても主婦なので
どんどん違う洋服を買う訳にもいきません。
彼女のことは大好きで
お互いとても頼りにしている存在なので、
これからもずっと、
しょっちゅうお茶を飲みに行ったりする仲でいたいです。

こういう場合、お揃いが嫌だと
正直に伝えた方がいいのでしょうか、
それともこのまま気にしていないフリを
続けた方がいいのでしょうか?
みなさんの意見をお聞かせ下さい。
(まい)



自分のセンスを
認められているということであっても、
いつもそうだと、窮屈ですよね。

最初はなんとなく何も言わなかったのが、
時間が経つにつれて
言いにくくなっているのかも‥‥。
いろいろ考えられますが、大事な友人とあって、
やはりややこしいですね。


さて、選択肢は、次の2つでした。

A:正直に嫌だと気持ちを伝える

B:気にしていないフリを続ける



結果を発表します!


正直に嫌だと
気持ちを伝える!
   
   

後半に紹介するメールで、
どう言うかの提案もたくさん寄せられていますので、
まいさん、ぜひ伝えてみてくださいね。

さて、内訳はこちらです。

投票総数:3974

A:正直に嫌だと気持ちを伝える
87.6%

B:気にしていないフリを続ける
12.4%

大きく差がつきました。
「長く付き合いたい友人なら」と、
メールで書き添えられた方が多かったことも
お知らせいたします。


男女別に見てみましょう。

男女別

女性

A:88.4%  B:11.6%
男性

A:83.5% B:16.5%

「気にしないフリを続ける」のは、
男性のほうが多いようです。

年齢別に、見てみます。

年齢別
全体


女性


男性


おおざっぱにいって、
年齢が上がるにつれ、
「気にしないフリ」の方が増えています。

目立つのは、男性の50代後半の方々で、
いつもどおり、
ちょっとまわりと違い、
若い方々と同じ意見の方が多くなっています。
「ややこしい問題。」も54回になりますが、
たびたびそうなのが、おもしろいです。


結果をご覧になってのご意見は、
ぜひこちらまでお送りくださいね。


では、メールをご紹介します。
一番多かったご意見は、両方をまたいで、
「一緒にお買い物に行こう!」でした。
たしかに、そのうえでお揃いを持っているのなら、
楽しそうですね。
お互いにアドバイスもできますし。

どうぞごらんください。

B「気にしていないフリを続ける」メール

=
悪気のなさと、期間の長さ。

最初Aかな‥‥と、親友だからきちんと話せば
きっとわかってくれる‥‥とも思いましたが、
まいさんのお話では、もうほとんどの衣類は
お揃いになってしまったほどだと書いてあったので、
お友達の悪気のなさと、その期間の長さを考えて
Bの、気にしていないフリをつづける、に投票しました。
私がもし、親友に私が長い間、
悪気なくしていたクセや行動を
「やめてほしい」と言われたら、
正直に言ってくれたことに対する感謝や
嬉しさはあるものの、その長い間嫌な思いをさせていた
罪悪感を感じると思います。
また、それが今持っているたくさんの衣類を見る度に
思い出されるのであれば、
それはお友達のストレスになるのではないでしょうか。
しかしこのままの状態では、まいさんのストレスが
解消されずいずれにしても親友関係を維持することが
できなくなる可能性がありますよね。
まいさんのセンスが好きで、きっとまいさんのことも
大好きだと思うので、お友達のために少し勉強をして、
本当にお友達に似合う服を選んであげたらどうでしょう。
自分に似合った服を自分で選ぶ楽しみに
目覚めてくれるといいですね。
(ぶう)

=
「もっと似合う服がある」と。

なんでも、かんでも友達のマネをするというのは
行き過ぎのような気がしますが、
そうしてしまうまいさんのお友達の気持ちもわかります。
彼女は自分のおしゃれ感覚に
自信が無いのではないでしょうか。
雑誌を見て研究するというのも雑誌代がもったいないし、
かといって自分の感覚で買って、後悔もしたくないし。
それならいっそ、おしゃれな友達の真似をしちゃえ!
というところではないかと思います。
ですから、私はそのお友達と一緒に買い物に行き
「あなたにこういう服の方が似合うと思うな」と
提案してあげるのが良いのではと思います。
背の高さや体格、その人のもつ雰囲気など、
人それぞれ似合う服は違うはず。
マネしたくなるくらい素敵なセンスの持ち主の
まいさんならきっと良いアドバイスを
してあげられるのではないでしょうか。
お友達も「マネされるのは嫌」と言われたら
傷つくかもしれませんが、
「あなたにはもっと似合う服がある」と言われたら
喜ぶと思います。
(落花生 30歳 会社員 女)

=
ほんとイイ奴なんで‥‥。

まったく同じことをする友人のいる
30代後半男子です。
地味な服ならまだしも派手めな服だと
かなりキッツイっすよね〜?
でもBに一票です。
4、5着それをやられたんですが
しばらくしたらマネしなくなりました。
ほんとイイ奴なんで黙ってたんですが、
もしかしたら
嫌がってるのが顔に出てたのかも‥‥。
(A)

=
言いづらい言葉な気がする。

悩んで、言わないほうにしました。
実は何度か私も同じような経験をしています。
どんなに親しい友達だったとしても
かなり胡散臭いです、が、言いません。
態度であまり嬉しくないことを表します。
その服を着ないとか、着ても”出来る限り”
違う着こなし方をするとか‥‥。
なんか自己満足な抵抗なのですが‥‥。
どちらにするか悩んだのは気持ち的には
言ったほうが良いけど、自分は実際そうしなかったし。
でも今度起きても同じにするかなあと思ったから
”言わない”です。
実際自分の親友はまねをしないし、
同じものを欲しいときは買うよと言ってきますし、
逆に自分もそうします。
ただ”私の真似しないで!”って言うのがタカビで、
なんかすごく言いづらい言葉のような気がするのです。
ある程度自分のセンスも認められているから
真似されるのかとも考えられるし。
だからおしゃれの実力勝負だ! という心意気でしょうか。
やたらに傷つけてしまって逆恨みされても
後々の付き合いが大変そうですし。
(30代 女子 海外在住)

=
一歩先をいってみよう。

その方が『信頼できる』『関係を続けたい』のであれば
黙っておくほうが良いかと思います。
女どうしは思わぬ方向にいきがちで、
もとの関係には戻れないことは多いと思いますから。
私自身、マネされる経験が何度かあり、
そのたびにセンスがいいだの言われながらも
かなり不愉快な気持ちになることがほとんどでした。
ひどいときには、高校生のとき、私服制の学校で
安価なポロシャツにお気に入りのロゴを自分で縫込み
オリジナリティを出していたところ、
数日で完全にパクられ、かつパクった呼ばわりされ、
いじめられた経験があります。
たとえばもともとついていたベルトでなく
手持ちの別ベルトをあわせてみる、
など工夫してその人より常に一歩先をいってみましょう。
自分のガマンが限界になるようなら問題ですが、
少なくとも周りにわかってくれる人が
出てきてくれますから。
(32歳 すねかじりOL)


A「正直に嫌だと気持ちを伝える」メール

=
そのときの対応で‥‥。

Aに投票しました。
私もありました〜。仕事の後輩でしたが、
とってもセンスを誉めてくれました。
「◯◯さんの服は全部好き」と、言われて‥‥、
まねっこされてしまうのです。あららら。
気のいい人なんですが、「同じ服は嫌」という
私の気持ちには気付いてもらえず‥‥。
母に相談した所「私も、誂えたコートの裏地まで
真似された」ですって。あるんですね〜。
真似されるって、誉めてもらっている、ってことですよね。
でも、そっくり同じというのは、ちょっと幼稚?
私の場合は他にも考えが違う所があって、
気にしてない振りをしました。
そしてだんだん離れて行きました。
ただ、まいさんは、これからもおつきあいを
続けていきたいんですよね?
それなら、嫌な気持ちを伝えた方がいいと思います。
そのときの対応で、自分の気持ちも変わったり、
もう一歩深くわかりあえたりしますよね。
それも、お友達付き合いの醍醐味。
頑張って下さい。
(春ママ)

=
聞かれても嫌とは言えない。

正直に嫌だと告げる、に入れましたが、
私自身は同じことがあったとき、言えませんでした。
ほんとうに困りますよね。
でも、自然と付き合いはなくなってしまいました。
だって、同じ服に同じバックじゃ本当に恥ずかしいです。
自然と一緒に出かけなくなりました。
でも、「同じ物、買っても良い?」って聞かれて、
嫌とは言えないですよね。
今は売っていない、もともと持っていたご自身の服を
上手にアレンジして着てみたらいかがでしょうか?
回りの人は、あなたのセンスがいいことを、
わかってくれると思いますよ。がんばってください。
(みん)

=
気持ちは届くはず。

私は中学生です。
なので、良く分からないこともありますが
とりあえず意見させて下さい。
私の友達にも、すぐに真似する人がいました。
新しい物を買うたびに
「どこで買った??」
と聞いてきて、次の日には持ってました。
みんな嫌になり
勇気をだして、「真似しないで!!」
と言うことにしました。
彼女は泣いてしまいました。
でも、その日をさかいに真似を止めました。
そして、自分の好みを見つけることができました。
おそろいは、たまにするから良いものです。
相手にしっかりと自分の思いを伝えれば
気持ちは届くはずです!!!
(10代・女の仔)

=
「嫌!」じゃない伝え方。

「嫌だと気持ちを伝える」にしました。
自分のキャラ的に言えてしまうほうなので‥‥。
でも、言いづらいですよね。ややこしい‥‥。
本当にまいさんのセンスがいいんでしょうね。
センスのいい人に憧れる気持ちは分かるけど、
人と同じ物を持ちたいというのは分からないかなぁ。
あぁ‥‥私のキャラ貸してあげたい‥‥。
「あんた物好きやなぁ。あたしが着てるの見て
 よう欲しいと思えたな。しかも、似合てる!
 あたしがマネしたみたいやん!」
すいません‥‥関西人です。
自虐しつつ、「マネ」のワードを伝える。
もちろん相手によりますけど。
私の周りはこれでいけるはず‥‥。
まぁ、それはさておき、
「正直、嫌!」じゃない伝え方はたくさんあるはずです。
気持ちは分かりますが、焦らずに。
お2人にとって一番いい解決が見つかるのを
祈ってます。
(kyon)

=
お友達自身、悩んでいるのかも。

「正直に嫌だと気持ちを伝える」に投票しました。
お友達はまいさんの洋服選びのセンスを
とても気に入っていらっしゃるのでしょうね。
お友達ご自身、服選びに悩んでいるのかも‥‥。
でも、まいさんには似合っていても、
そっくりそのままお友達が着て似合うとは
限りませんよね。
そこで、嫌だと気持ちを伝えるときには
ずばり嫌だとは言わずに、
「あなただったらこういうのがよく似合うよ」
という具合に実際お店などの洋服を示して
アドバイスしてさしあげたらいかがでしょう。
まいさんのセンスで選ばれた服であれば
お友達も納得して、自信を持って
着こなすことができるのではないかと思うのですが‥‥。
(きゅうり)

=
私なら絶交覚悟で。

嫌だと気持ちを伝える、に入れました。
若い女の子は双子ファッションといって、
お揃いにして目立ったり、
結束を見せびらかしたりすることもあります。
お友だちはまったく悪気はないようなので、
言ってしまったらいい関係ではいられない、
相手の方がとても傷付くのは避けられないと思います。
相談者の方に憧れて、仲が良いことが嬉しくて
していることだと感じられます。
「嫌ならもっと早く言って欲しかった、
 嫌がってなかったじゃないの!」
などと責められるかもしれませんね。
しかし私は、知らないで買ってしまったのならともかく、
断りもなく明らかな真似ばかりする人とは
仲良くできません。
私なら関係解消、絶交覚悟で止めてと言います。
(めんめん)

=
「大嫌い」になる前に。

ええと、友達なんですよね? 本当に。
スイマセン。なんか、信じられなくて。
子供っぽいというか、うーん、
どういうつもりなのかわからないのが不気味というか。
サラっと聞いてみてはどうでしょう。
「ねぇ、どうして同じもの着るの?」って。
まず、理由聞いてみましょうよ。
だって不思議じゃないですか?
それからじゃないと、どうにもこうにも‥‥ですよ。
で、理由はどうあれ、イヤだなぁ‥‥と感じているなら、
やんわりと「おそろいは、ちょっと恥ずかしいよ。」
くらいの感じで言ってみては?
ほんのちょっとの「イヤだなぁ」が、
いつのまにか転がる雪の玉みたいに大きくなって、
「大嫌い」になる前に、ね。
(やまもん 38歳 女)

このコーナーへの感想、
または、解決したいあなたのおなやみは、
メールの表題を「ややこしい問題。」と書いて
yayakoshii@1101.comに送ってくださいね。

「ややこしい問題。」は、
毎週火曜日に投票を開始し、
金曜日に結果を発表します。
どうぞよろしくお願いいたします。
 
ご感想はこちらへ もどる   友だちに知らせる
©HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN All rights reserved.