『月刊やさい通信』
これをみればゴールデンウィークから
自宅でも永田農法の野菜が作れます!

すぐに永田農法で
野菜作りがはじめられますよ。


お話をうかがった人:諏訪雄一さん
(NHKエンタープライズプロデューサー)
2004年夏に放送された
『糸井重里のおいしい野菜つくっちゃいました』の
プロデューサー。
この番組がきっかけで10年以上、趣味で続けていた家庭菜園を
全て、永田農法にきりかえた。
野菜も番組も作れるという稀有なプロデューサーである。


ほぼ日 4月28日には2004年夏に放送された
『糸井重里のおいしい野菜つくっちゃいました』
の書籍版である
『糸井重里のつくって食べよう
  おいしい野菜』
が発売となり、

4月30日からは
そのパワーアップバージョンともいえる
『月刊やさい通信』という番組がはじまります。
「ほぼ日」でもこれまで永田農法の野菜を
中心としてさまざまなコンテンツを
お届けしてきましたが
野菜まわりがこれから、
さらににぎやかになってきそうなムードがあります。
諏訪 ええ。タイミングが見事に
重なったという感じです。去年の夏に
『糸井重里のおいしい野菜作っちゃいました』
という番組を放送して
「ほぼ日」の方にも何百というメールが届いて、
私たちNHKの方にもたくさんのメールや
電話がきました。
一番多かった意見というのが
「一年を通してもっと野菜を知りたい」
ということでした。
これは去年の番組は5〜6月に撮影をして
8月に放送したので
夏野菜の作り方がメインだったのですが
放送したのが8月の頭でしたから
「さあ、これから野菜を作ってみるか」
と思っても
すでに夏野菜を作り始める
シーズンは終わってたんです(笑)
秋野菜の作り方だったらよかったんですけど。

あの番組の目的というのは
一人でも多くの人に永田農法を実践してもらって
永田農法の野菜が
どれだけおいしいのか
体感してもらおうということであったので
時期がずれたというのは反省点のひとつでした。

それで、番組を観た方が
すぐに園芸店に苗と土と液肥を買ってきて
野菜作りを始められるようなタイミングで
番組が作れたらもっといいんじゃないかと
思ったんです。NHKでの番組を
夏の単発番組で終わらせるのではなくて
一年を通して野菜作りの楽しみ方やハウツーを
紹介できる番組を開発しようと。
それが『月刊やさい通信』という番組です。
番組担当プロデューサーは別にいるんですが
ぼくは番組開発という形でかかわってます。

月刊誌というイメージで
大きくわけて3つのコーナーに別れてます。
全体の編集長として糸井さんにお願いしました。
全体の監修と構成をリードするという役目です。
ひとつは糸井さんが全国の農園を訪ねます。

基本的には農業のプロの現場ではなく、
ユニークな独自の方法でやられている家庭菜園や
全国、津々浦々のホットな家庭菜園の現場を
糸井さんと一緒に訪ねていきます。

第一回目の放送では
笠間クラインガルテンという
茨城県にある滞在型の市民農園にいきました。
クラインガルテンとはドイツ語なんですが
市民農園のことです。



ここは100坪くらいの敷地に
ラウベと呼ばれる、
きちんとした家が建っていて
庭先が畑となっているんです。
50戸の区画があるんですが
年間40万円ほどで利用できるそうなんです。
月々にすると3万5千円くらいですから
都心で駐車場を借りるような金額で
家と畑が借りることができるんです。
ここは5年前にオープンしてからずっと満員で。
空き待ちが何十人も待っているような場所に
糸井さんに訪ねてもらって取材をしました。



ふたつめは実際に野菜作りに
挑戦してもらうコーナーです。
イラストレーターのこぐれひでこさんが
去年の番組で2ヶ月くらい野菜作りに
参加されたことがきっかけで
今度は一年を通して野菜作りに挑戦したいと
おっしゃってくれました。
昨年の番組では助っ人として
小泉今日子さんにも永田農法に
挑戦してもらいましたが
今回もこぐれさんとその仲間達が
毎月、助っ人として野菜作りを手伝いながら
一年を通して野菜作りに
挑戦していくことになります。
撮影の直前にこぐれさんが骨折してしまったので
今回はご主人であるカメラマンの小暮徹さんが
助っ人として登場します。
来月は誰が助っ人に現れるか?
ということもお楽しみです。

番組を見たらすぐに野菜作りにチャレンジできる
スケジュールで番組を作ってるので
放送ぎりぎりまで撮影を遅らせてます。
その分、徹夜で編集することになって
苦労しているんですが(笑)
今回の4月30日の放送では
トマトやナス苗の植え付けをやってます。
畝をこうやって作って
こういう風に肥料をあげればいいんだ
というのがタイムリーに
作り方まで旬の情報としてお届けできるように
そこはこだわりました。

そうは言っても畑はすぐに借りられない
という方もすごく多いと思います。
プランターでの野菜作りを専門にされている
ガーデニングクリエイターのたなかやすこさんに
コーナーを担当していただいて
食卓から30秒のところにある畑というテーマで
ダイニングやベランダで育てる
野菜作りのコーナーも作りました。

例えばラディッシュを
ダイニングで育てると
食卓から30秒のところにある畑ですから
小さな芽を間引いても
その場でささと土をあらって
みそ汁にうかべたり、サラダにのっけたりして
小さな間引き菜をうまく利用することが
できるんですよ。
これが畑だと家にもちかえるまでに
しなびちゃいますからね。
そういうプランター栽培ならではの楽しみ方も
この番組でお伝えしていきます。

この番組と今回、出版される
『糸井重里のつくって食べようおいしい野菜』
サブテキストとして使えば
すぐに夏野菜が作れるようになりますよ。
こちらもすごく使える本になりました。

(ひきつづき、
 『糸井重里のつくって食べようおいしい野菜』
 についてうかがいます)

お知らせ
「月刊やさい通信」をご覧になったご感想を
ぜひ、postman@1101.comまで
件名を「やさい通信」としてお送りください。
ご感想をいただいた方の中から
抽選で5名のみなさんに
『糸井重里のつくって食べようおいしい野菜』を
差し上げます。




『糸井重里の つくって食べよう おいしい野菜』

著者
糸井重里・永田照喜治・こぐれひでこ 著
NHK「糸井重里のおいしい野菜つくちゃいました」
制作班 著
定価   1,260円 (本体1,200円)
ISBN   4-14-040212-1

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2005-04-29-FRI