細川亜衣さんと、白い料理。
 その6

 やわらかな石。



イタリアの「レッチェ」という町の南でつくられる、
やわらかな石を原料にしたやきものが好きです。
名前は「ピエトラ・レッチェーゼ(レッチェ石)」。
建物のファサードの彫刻もこの石なんですよ。
今では鳥や花の柄のものが多いのですが、
1900年代の初め頃は、無地のものがあるんです。
現地で使っている人はほとんど見ませんでしたが,
コレクションで飾っているお店もありました。
私が使っているのは、骨董屋さんやお土産屋さんで
たまたま見つけたもの。
こういう、本当に好きなうつわがあるので、
ほかに欲しいものがあまり出てこないし、要らない。
大切なものですが、うつわは割れても接げる。
そのことがわかってから、ふつうに使うようになりました。
和風の料理にも合うし、中華でも使えるんです。
(細川)

「白」といっても、「乳白」というかんじ。
花のような形がとても珍しいですね。
前に白菜を千切りにして、
粗塩とえごまの油と酢で和えたサラダを
盛っているのを見たことがありますが、
その時の印象と今、器だけ見る印象とまた違う。
和風でも、中華でも!?
いろいろな料理が盛られた時の
表情の違いを見てみたいです。
(伊藤)

2014-09-12-FRI 

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(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
写真:有賀傑