腰を据えて食べることを考える。
NHKのドキュメンタリー番組が、人々を動かした。

今日、初めてこのページをご覧になった方
まずはここを読んでください。

斉須さんのサインには、感動しました

お待たせしました!
本日、「人間は何を食べてきたか」
ご購入いただいた方の一部ではありますが、
第1弾の発送をいたしました。



今回、お届けできたのは、
最初に確保していたストックの全部なのですが、
残念ながら、発送できたのは、
発売初日の早い時間に
DVDをお申し込みいただいた方と
ビデオの方だけとなってしまっております。
お待たせしている方には
本当に本当に申し訳なく思ってます。

3月14日に届くDVDは、
「もう在庫切れをおこさないっ!!!!」
「在庫切れは悪だ!」というテーマのもと
非常識なぐらい、大量に仕入れました。
すでにお申し込みいただいている方の分はもちろん、
まだご検討中の方もご安心ください。


お待ちいただいている間に、
ほぼ日だけのスッッッッゴイ特典について
もう少し詳しく、なにが、どう、スッッッッゴイのか
ちょっとだけご説明しますね。
やっぱりとにかく、スッッッッゴイのですよ。
前回の更新で

その直筆のサインというのが、
サインのレベルを超えているんです。
まるで、見えない友人に手紙を書くように、
一冊ずつ、ていねいに言葉を添えているのを見たのです。


と、お伝えした
『何食べ』をご購入した方全員への特典として用意した
『ほぼ日ブックス・調理場という戦場』の
斉須さんの直筆サインのことです!



「わたし、サイン読んで感動しました!!」

斉須さんのお店『コート・ドール』に、
サイン本を受け取りにいった
期待の新人・トミタが明るいビルに帰ってきたのです。

「サインって、読むものだったのかい?
 サインで感動したって・・・?」


「いいから、これ!これ!
 見てくださいよっ!」


と、新人らしからぬ押しの強さで見せられたのは

「おおおおっ!これは!!!」

やっとトミタの言ってることが理解できました。
「調理場という戦場」に
「斉須政雄」というサインだけではなく、
斉須さんが常日ごろ書きためていたという
一人ひとりへのメッセージまで
書き連ねてあったのです!


「このメッセージが何十種類もあるんですよ!
 ほら!ほら!ほら!ほら!
 もう、涙目ですよ、わたし!」


どの本を見ても斉須さんのサインと、
異なるメッセージが書かれています。
しかも、そのメッセージが
あの『調理場という戦場』の斉須さんそのもの、
「魂をしぼったような言葉」なのです。

どうやら、斉須さんは
著書にサインを書くという企画に対しても
料理をつくるときの真剣さで臨んでくださったのです!
どのメッセージがお手元に届くかは、
まさに「縁」だと思います。

「わたし、各メッセージについて
 斉須さんにインタビューしてきましたっ!」


さすが、期待の新人!
ここで、トミタが
必死の思いでメモをとった
メッセージに込められた斉須さんの想い、
少しだけ、ご紹介します。

  
  人に出来たら
  あんたも出来るよ。
  母のくちぐせ信じてやってきた
  斉須政雄


「僕、けっこう、意気地無しで、
 あんまり成績も良くなかったし、
 うまく立ち回ることが上手じゃなくて、
 やられて帰ってきたりしたんですよ。
 そんなぼくに、母親がね、
 小っさいときいつも言ってくれた。
 母親にとっては、せめてもの応援歌だったのかな。
 説教たれるよりは、よその人にもできるんだから、
 あんたもできないわけないでしょ?って。
 よく言ってました。
 「できるよ、絶対できるよ」って。
 何でできないの?って言われたら、
 ちょっとへこんでたかも知れないけど。
 僕にとってはいい作用をしていて、
 全身に埋め込まれるんですよ。」


  
  味。
  湧き出ずるもの
  加うるに非ず
  人間性、また然り。
  斉須政雄


「ソースを作るときっていうのは、
 魚でも肉でもいいですけど、
 お客さまが食べる部分じゃないところから
 抽出していくんです。
 最初は水と野菜と、ダシガラですね。
 炊いてるときは二束三文でしょ?水だから。
 それが時間をかけていくと、
 なんか出てくるんですよね。
 だから、こっちが加えるんじゃなくて、
 あっちが出てくると。
 人間関係もおんなじで、欲しいものだけよこせ、
 っていったって、ガードが固くって何も出てこない。
 お互いの関係を、よく、守っていくと、
 向こうも人間性なり自分の能力っていうのを
 出してきますね。。
 そこで、絡んで味が生まれてくるんですよ。
 社会も料理も同じ。
 時間と、誠意とかがいるんです。
 出てくる味だけでは、とらええない、ちょっとしたこと、
 塩なり胡椒なりで、働きかけてやると、ワーッ!と、
 さらに出てきますよね。
 こちらのね、感じるセンサーが良ければ、
 色んなことを、語ってくれてるんですよね。


  
  習慣は
  第二の天性
  斉須政雄


「これがあったからさ、プロになれたんですよ。
 ぼくはリンゴの皮さえ剥いたことなかったの。
 でも、自分では「そんなもんじゃないだろう」って
 思ってるけど、対外的には料理長の役まわりで
 やってる自分がいるんですよ。
 曲りなりにもみんな認知してくれて、
 「あ、斉須さんは料理人なんだ、
  『コート・ドール』で料理長をやってる」って。
 そのもと、柱になって、
 背骨にざっくり刺さってるのがこれです。
 だれしも、最初は、ただの人。
 ただの人が、ただじゃない人になるには、
 これは必要なんだよね。日常生活なのよ。
 日常生活にぜんぶ、取り込めばいい。
 結局はね、生き方に尽きるんです。

 料理人なら料理人の、生き方をすればいいの。
 レシピの何たるか、何分で何グラムでっていう、
 そんなことよりも、もっと大事な
 料理人の生き方ってどういうもんだろうって
 柱を学ぶべきなんだよ。
 それが僕の生き方。
 毎日、大掃除やってたらね、大掃除じゃないよ。
 それは当たり前の掃除なの。
 よそから来ると、
 「えっ?なんですか、これ?なんで、こんなに?」
 って言われるけど、
 それが、毎日やってるものですよ。
 要は、そういう環境とか、上の人とか同僚とか、
 教科書を読んで、「はい」、っていっても、
 身に付かないんだよね。」


  
  気立てと
  健康
  すっぴんの人生
  斉須政雄


「ぼくは、社会に18歳ぐらいで出たんだけど、
 いろいろと回り道したり熱病に冒されたり
 ま、2、30年間生きてきたけど、
 今さ、18歳のときの自分だね。
 もう、すっぴんの。田舎のあんちゃん!
 今、体格もだんだん削ぎ落としてきた。
 やっぱりスリムな自分にもう1回戻りたい。
 知ってるんだもん、今度は弱くないよ。
 だから、自分の立場をうまく駆使して、
 汗をかかずに、顎で使ってっていうの、したくない。
 やるならおんなじ条件で、
 「あ、このおじさんには勝てない。
  このおじさん、まだやるな」

 そういう立場でやりたいと思う。
 昔は怖いがゆえに、すごい防御線を厚く敷いてたね。
 そういうのをだんだん薄くしてって、
 どこまで薄くしたら自分が痛い思いして、
 これ以上は薄くできないなって。
 どのへんまでできるんだろうっていうのが、
 なんかすごい興味あるのね。
 ありのまま、むき身でいこう。
 体当たりでいこうって。

 親がくれた体で、生涯いこうって、思ってる。
 ぜんぶ装飾を取り去るとさ、最後の武器はもう、これよ。
 まさに、それだけで生きてきた。
 学歴も理屈も何もわからないけど、
 まあ、元気で、一生懸命やりますって。」


  
  料理。
  それは地上に多く恵みを運ぶ
  巨いなる自然に対し
  人類が限りない
  感謝を伝える
  言語である。
  斉須政雄

 
「食べものの作り手の声です。
 お客さんに食べてもらうんですけど、
 お皿に載せて、このようにさせて頂きました、って、
 ぼくからの、自然に対する、感謝のメッセージ。
 これはね、ぜんぶ料理が教えてくれたんですよ。
 何とか生かしきってやろうと思いますね。
 最後の端きれまで。
 安い素材だから捨てちゃう、
 高いから大事してこうっていうのは許されない。
 無責任に調理したり、無責任に扱ったりっていうのは、
 やっぱり、いい作り手ではないということですよ。
 材料の痛みを感じられるかどうかでしょう。
 調理場でも失敗したとかっていうのは
 問わないですよ。誰でも失敗するし。
 でも、素材を粗末にしちゃったことを
 隠滅しようとするのにはいちばん激するね。許さない。
 素材とおんなじようにゴミ箱に、
 捨ててやろうか?って。言いますよ。
 生かしきってやろうって思えば、人間も
 素材もおんなじですよ。
 だから、素材は口をきけない分、
 こっちも聴いてあげないと。声なき声を。



まだまだまだまだまだまだいろいろな
メッセージがあります。
1等、2等の特典内容とともに、
また追ってお伝えしていきますね。
斉須政雄さんに、無理を承知でお願いした
このプレゼント企画、
ほんとうにやってよかったと、ぼくらが思いました。
かっこいいおとなって、います、ほんとに。

商品について詳しくはこちら

商品の注文について詳しくはこちら

ほぼ日だけのスッッッゴイ特典についてはこちら

連動企画
「『人間は何を食べてきたか』は誰がみるのか?
あ、オレか。」

2003-02-25-TUE


戻る