2匹のねこがやってきて、去ってった。〜牛と海苔の思い出〜あれは4月のことだった。我が家に2匹のねこがやってきた。誰に飼われているのか、名前も、性別も、年齢もわからない。わかっていることは、同じ家で飼われていたっぽいということだけ。5か月間の共同生活の記録を、「文と写真:ゆーないと」でお届けします。
第4回

牛と海苔は、基本的にはいい子なのだけど、
海苔のやんちゃぶりには、
けっきょくずっと悩まされた。

海苔はとにかく、わたしの腕や手や足を噛んでくる。
甘噛みレベルなら、「かわいい」で済むのだけれど、
まったく済まされないレベル。

▲海苔は、悪い顔。

▲海苔は、妙に悪い顔。

海苔は気まぐれに膝の上に乗ってくるので、
そのときは、かわいがる。
かわいい、かわいい。
しかし、甘い時間もつかの間。

▲海苔は、やっぱり悪い顔。

急にわたしの腕に絡みついて、しがみついて、
後ろ足でキックしながら、
ガシガシと噛みつく。
身代わりとして、ペンギンのぬいぐるみを渡してみると、
ペンギンのことを、後ろ足キック。
くちばしを、ガシガシ。


何か不満なことがあるのか?
この家がいやなのか?
だから、そんなに痛いことするの?
と、自分に自信が持てない時期もあった。

けっこう本気で痛いので、
「痛い!」「やめて!」「こらっ!」
と叱ると、一瞬やめて、またすぐやってくる。

色々なひとに相談すると、
「鼻をデコピンするといい」
「頭をペシッと叩く」
「目を見て、しっかり叱る」
など。
どれもやってみたけど、効果なし。
体も小さいし、まだ子どもなのだろう‥‥。
とにかく、じっとしれいられない海苔。
やんちゃな海苔。
まあいいか。

(つづく)

2011-09-24-SAT
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