野菜のクルマ。
「SKIP」のトラックストアは
今日も走ってる。

週末はユニクロ西葛西店へ

てんちょー(仮)イズミの今日の一枚

ユニクロ西葛西店の
馬木店長です。
ユニクロ歴は私より大先輩です。



12月19日(木)天気:曇り@神奈川県横浜市

編集部
(以下、編)
こんにちは。
なんか久しぶりですね。
てんちょー(仮)
イズミ
(以下、イズミ)
ええ。そうですね。
なんと言っても
先週、
とうとうあなたが
倒れたから

インタビューも出来なかったし。
イズミ ええ。その節はすみませんでした。
今までの疲れが一気に来たみたいです。
でも、今は元気ですから
大丈夫ですよ。
それは良かったです。
そういえば、先週から土日は
ユニクロ西葛西店で販売することに
なったんですよね。
イズミ ええ。12月限定ではありますが
土日は西葛西店
販売
することにしました。
先週はどうでした?
イズミ ええ。とにかくタカバシさんが
いたことにびっくりしました。
ああ、ぼくのサッカー観戦友達の
タカバシくんですね。
イズミ 身体の調子は良くないけど、
今日も頑張るぞって
準備してたら
「イズミさん、おはようございますっ!」
ってさわやかにやって来るもんですから。
本当はぼくもお手伝いに行きたかったんですけど
どうしても外せない仕事がありまして
たぶん、イズミさんは大変だろうなぁと
思ったので
勝手ながら、タカバシくんに手伝いを
頼んだんです。
イズミ そうだったんですか。
なんか、お客さまも
「SKIPどんたくの時のタカバシさんですね。」
とか言ってて
ちょっとした有名人になってましたよ。
ええっ。そうなんですか。
あいつ、調子にのるから
これ以上、調子にのらさないでくださいよ。
イズミ ええ。了解しました。(笑)
で、西葛西での販売はどうでした?
イズミ これが、圧倒的に地元のリピーターの方が
多くてですね。
お客さまが勝手に他のお客さまに
「これ、ホントにおいしいのよ。
 残り少ないから買った方がいいわよ」
って薦めてくれたりしてるんですよ。
つまり、目の前で口コミを見たと。
イズミ ええ。
毎週、同じ場所で販売するって
こんなことなんだなぁと実感しております。
ちょっと感動したこともありまして
あるお客さまが
すごく細かく質問されるんですよ。
成分がどうだとか、
値段がどうだとか。
で、ひとしきり答えた後、
そのお客さまが帰られたんですが
夕方になってまた、そのお客さまが
来られましてね。
なんでも、家に戻ってから
このページを全て読んだらしいのですよ。
「あなた、ホントにこのトラックで
 旭川や博多まで行ったのねえ。
 あなたみたいな人が野菜屋さんを
 やらなきゃね」
って言って、
ごっそり野菜を購入されていかれました。
へえ。2カ月分、
全て読まれたんですか。
イズミ ええ。そうなんです。
ちょうど、お子さんが
来年、就職活動らしいんですけど、
「あなたのような人がいる
 ハートのある会社に子供を就職させたい」
って言われてしまいまして
ちょっと恥ずかしかったりもしました。
そうですかぁ。
それじゃ、ここからは
先日、収録した
ユニクロ西葛西店店長と
イズミさんの対談を掲載しますね。
イズミ ええ。あの対談、
面白かったなぁ。
週末はユニクロ西葛西店でお待ちしてますね。
それではどうぞっ!


●登場する人

ユニクロ西葛西店店長 
馬木健一郎さん 
兵庫県出身の28才
今年の8月からユニクロ西葛西店の店長を勤める。
入社6年目
現在、彼女を募集中であるらしい。

SKIPトラックストア店長
てんちょー(仮)イズミさん
千葉県出身の29才
八百屋さん歴2ヶ月。
まだまだ駆け出しだが、1人でも多くの方にSKIPを
知ってもらうべく、今日もトラックに乗り込む。

てんちょー(仮)
イズミ
(以下、イズミ)
こんにちは。
対談ってお互い初めての経験ですけど
おつきあいしてください。
馬木店長 こんなことになるんだったら
もっと、何か考えておけば良かったなぁ。
とにかくよろしくおねがいします。
イズミ こちらこそ、よろしくおねがいします。
さて、実際の所、
馬木店長はユニクロの野菜のブランドである
SKIPの商品は食べたことがありますか?
馬木店長 いや、これが恥ずかしながら
食べたことが無いんです。
これは非常にまずいです。
すみませんねえ。
イズミ いや、そんなにまずいですって言うと、
野菜がまずいみたいに
聞こえるじゃありませんか(笑)。
それに、まだスタートから間もない時期です。
食べたことない人が大多数ですから、
食べたことがある方のほうが少数なんですよ。
馬木店長 そうですか。
ちょっと安心しました。
いいわけじゃないんですけど、
独身ってこともあって
そんなに野菜って縁が無いんですよ。
先日、試験販売を
ユニクロ西葛西店でやったじゃないですか?
うちのスタッフがSKIPの商品を購入したところ、
「とにかく、うまかった」と口々に言ってたもんで
あの時、買っておけば良かった。
っと、ちょっと後悔してたりします。
イズミ SKIPの事は知ってましたか?
馬木店長 ユニクロで働いていながら
試験販売をユニクロ葛西店でやるまでは
あまり知らなかったんです。
トマトが美味しいってことは
テレビなんかでも見たんですけど。
そもそも、なんでSKIPという名前なんですか?
イズミ これって、糸井重里さんが
つけてくれた名前なんですけど、
おいしいものを食べると
うきうきしますよね?
こう、思わずスキップしちゃう感じ。
その感じを表しているんです。
我々は契約農家の方を
「農業家」って
呼んでいるんですが
農業家とお客さまをつなぐために
複雑化している流通もスキップしちゃう。
って意味も含まれています。
馬木店長 へえ。そうなんですか。
何かの略ってわけじゃないんですね。
イズミ ええ。そうなんです。
今回、ユニクロ西葛西店で
12月の週末だけという
期間限定ではありますが、
ゆっくり腰を落ち着けて商売をするので
SKIPっという名前も
ぜひ覚えてもらいたいなぁと
思ってます。
馬木店長 ところでSKIPの野菜や果物は
全て国産なのですか?
イズミ バナナ、パイナップル、オレンジ、
グレープフルーツに関しては
外国産です。
他は国産ですよ。
基本的に除草剤を使っていないので
とにかく安心して食べていただけます。
ポストハーベストの心配もありませんし。
馬木店長 なんですか?
そのポストハーベストって。
イズミ え〜っと、収穫後にまく農薬のことです。
「ポスト」が「後」、
「ハーベスト」は「収穫」を
意味するんです。
馬木店長 つまり、作物を育てる目的でまく
農薬とは違うと。
防腐剤みたいなものですか?
イズミ 厳密にいうと防腐剤とは違うんですけど
農作物を長期保存するためや
輸送中に品質が落ちるのを防ぐために
まく農薬なんですね。
馬木店長 ということは
無農薬野菜なんですね?
イズミ これも、よく聞かれるのですが
SKIPの野菜は無農薬野菜では無くて
「なるべく農薬をつかわない」農法なんです。
基本的には、永田照喜治さんが始めた
永田農法という作り方を採用しているんです。
全部ではないんですけれど。
馬木店長 永田農法って聞いたことがあります。
それって、どんな作り方なんですか?
イズミ この永田農法って作り方は
肥料と水を極力与えないで
植物自身の持つ「生きる力」を最大限に
活用する方法なんです。
肥料も与えますが
ホント、必要最低限しか与えないんですよ。
馬木店長 ここで、ちょっと疑問なんですが
肥料や水も極力使わないのに
SKIPの商品って市価より
ちょっと高いじゃないですか。
それはどうしてなんですか?
イズミ これはですねえ、
実は手間ひまがかかっているんですよ。
肥料や水をぼーんと与えると
農作業自体は楽になるんです。
ほら、農薬もぼーんとやると
虫もつかないでしょ。
つまり人件費がかかっている。
肥料や水を大量に上げるわけではないので
単純に収量も落ちるので
その分、一個一個の単価に反映するんです。
馬木店長 そういうことなんですか。
また質問なんですけど、
なぜ、西葛西で販売をすることにしたんですか?
もっと他の場所も
候補としてあるように思うんですけど。
イズミ 10月3日に
このSKIPという事業がスタートしたんですよ。
記者会見を新宿の廃校を使って行ったんですが
この会場からトラックに野菜を積んで
全国野菜売り歩きの旅に出たんです。
これが、このトラックストアなんですけど、
その販売二日目に西葛西周辺で販売してたんです。
これが、販売場所が決まらないまま
スタートしたこともあって
とにかく、売れなかった。
馬木店長 売れなかったんですか?
イズミ ええ。さっぱり売れなくて途方にくれてました。
このあたりは
「ほぼ日刊イトイ新聞」というサイトでも
「普通腕繁盛期」という
コンテンツで掲載しているんですが
どこに行っても
「許可はとってるのかね?」
と怒られてばかりいました。
そのおかげで
日本全国のユニクロ店舗の駐車スペースを
お借りして販売させていただくことを
思いついたんです。
馬木店長 そうだったんですかぁ。
つまり、この西葛西で販売するってことは
ちょっとした、
リベンジ
であるということですね。
イズミ ええ。西葛西という土地には
全く罪は無いのですが
私個人の気持ちとしては
リベンジの意味合いが強いです。
とにかく接客がしたくてしょうがないのに
接客する機会が無いってことが
つらかったんですよ。
馬木店長 ぼくも接客がしたくて
ユニクロに入ってきたんで
その気持ちはよくわかりますよ。
先日、試験販売をやっている
イズミさんをみて
ちょっとうらやましいなぁと思ってたんです。
野菜と衣料って
商品の性質が違うからかもしれませんが
お客さまとの接触度が違うんですよ。
やっぱり、口に直接入るものだから
お客さまは商品の事を
もっともっと
知りたがっていると思いました。
これって、ユニクロの接客としても
なにか繋がるものがあるんじゃないかなぁと
思ったんです。
ほら、外で販売してたじゃないですか?
ぼくも一歩、あの自動ドアを出た瞬間に
もっと違う自分を出せそうな気がしたんです。
この期間をきっかけに
もっと楽しむ接客をしたいなぁと
思ってます。
イズミ 元々、接客業がしたくて
このユニクロに入ったんですか?
馬木店長 ええ。大学時代は
ダイエーのベジタブルフルーツフラワー課
ってところで4年間バイトしてたんです。
野菜の事もそこでちょっと
勉強した時期があったんですよ。
とにかく、人が物を買ってくれることが
喜びとして感じてたんで
ユニクロを志望したんです。
イズミ そうなんですかぁ。
それじゃ、この期間は
とにかく、お互い、
接客を楽しみたいですねえ。
それでは、みなさま
今度の土日はユニクロ西葛西店で
お越しくださいませ。
接客魂に燃える二人の店長が
皆さまのお越しをお待ちしております。

2002-12-20-FRI

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