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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第1002回

ほぼ日編集部様

12月25日のニュースから

締め切りギリギリに書いていて
編集部には申し訳ないなと思う。
25日の朝刊で朝日新聞と毎日新聞を見比べていて、
一番違ったのは
「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」の代表、
横田滋(70)が安倍官房副長官との面談に関する記事の
扱いだ。
朝日は社会面のベタ記事で

「横田さんの訪朝正式要請見送り 
 安倍副長官と面会」

あまり目立たない扱いだ。

これに対して毎日新聞は社会面の4段見出しで

「横田さん  『訪朝』要請せず 
 家族会から慎重意見」

とかなり大きく扱っている。
実は朝日新聞は、前日の24日夕刊でこれも
ベタ記事だけど、こういうふうに伝えているんですね。

「訪朝の意向 正式に伝達  横田夫妻、安倍氏に」

この記事の中ではこう書かれている。

「横田滋さんは24日、東京都内のホテルで
安倍晋三官房副長官と会い、
条件が整えば北朝鮮を早期に訪問したいと正式に伝える。
横田さんは19日、新潟市内で
拉致被害者5人と会った際に訪朝の
意向を明らかにしていた」

つまりこうですね。朝日新聞は
24日夕刊を書く段階では横田さん夫妻が
訪朝の意向を明確に申し入れるという感触を
得ていたんだろう。
だから夕刊では「正式に伝える」という
かなり断定的な記事になっていっるんだねえ。
つまりこれはこの時点では
横田さんの訪朝の意思がかなりはっきりとしており、
横田さんからその意向を取材した
記者が踏み込んでこういうふうに
「正式に伝える」という書き方をしたんだと思う。
ところが、実際に面談が始まってみると予想とは違って、
横田滋さん一人を除いて安倍氏も蓮池透さん、
増元照明さんら家族会のメンバーは全員が横田さんの
早期訪朝には反対、しかも横田さんの妻、早紀江さんや長男、拓也三までもが反対で、横田さんは完全孤立状態。
来年1月に開かれる家族会で
改めて話し合うことになったという。
まあ、事実上は家族会は横田さんの現時点での
訪朝には例え少々の条件が整っても
「NO!!という方針が確認されたんだと思う。
そこで、朝日は前日の夕刊を受けて
「正式要請見送り」
という記事になったんだろう。
毎日新聞はこう書いている。

「被害者家族会の代表でもある滋さんは訪朝したいとの
 希望を伝えたが、
 同席した他の家族会のメンバーからは
 慎重な意見が出され、
 訪朝に向けた政府への要請は行わなかった。
 家族会との考え方の違いが表面化したことで、
 訪朝は微妙な情勢となっている。」

テレビで横田さんのインタビューのシーンを見ていたが、
横田さんをすぐ傍において蓮池透さんが
「ご本人の意思はよく分かるが、
 『訪朝したらどうなるか考えてもらいたい」
「『ヘギョンちゃんはめぐみさんではない』と
 横田さんに伝えました」
などと見ようによっては冷たい表情で
バッサリ切って捨てているところはなんか
切ない感じでしたね。
それに肝心の横田夫人が夫の話を
なんかしらーっとした感じで見ている
表情も気になってしまいましたばい。

というところで、あ、いかん、時間が過ぎちょるばい。
また明日・・・・



(※ここからは、ほぼ日編集部よりの、メール紹介です)

みなさん、こんにちは!
昨日(25日)に到着したメールの中から、
「あのくさこればいで印象に残った記事」を、
5通のメールで、ご紹介いたしますねー!!!


・新聞は読まなくても、
 世の中の動きが鋭く伝わってきて
 毎日どきどきしています。
 今、最も関心のあるのは
 「拉致被害者家族の帰国問題」です。
 日本という島国で本当の意味で
 彼らを受けいれるキャパシティがあるのでしょうか。
 なんだか表面的なことばかり
 報道されているような気がしてなりません。
 だからこそ鳥越さんの発言は、
 真実味が帯びていてストレートに届きます。
 人生の大先輩として、これからも
 独創的なアナウスメントを心待ちにしています。

・つい先日の美智子妃の
 談話の取り扱い方についても驚きました。
 我が家ではずっと毎日新聞を読んでいるのですが、
 他の新聞で少し違う書き方をしているだけで
 ずいぶんと印象が変わるものですね。
 同時に、新聞やテレビだけで
 判断しては危ないなと思いました。

・最近のあのくさこればいで一番感銘を受けたのは、
 2002/10/31 第948回の
 「地村さんの子供が日本語を知っているのはおかしい」
 といった意味の意見です。
 これを読んだときは、ちょっとしたショックでした。
 この部分を突っ込めばもう少し糸がほぐれそうな、
 そんな印象すら受けました。

・鳥越さんの「あのくさ こればい!」はもちろんのこと、
 ほぼ日は毎朝メールチェックする時に毎日見てます。
 新聞のサイトは見なくても、です。
 「あのくさ こればい!」は、新聞のサイトだけで
 日本のニュースを読んでいる私にとって、とても斬新です。
 こんなこともあったんだ、とか、
 あの記事はこんな意味もあったんだとか。
 一時、継続が難しくなったのか、
 お止めになるのかという雰囲気になった時は
 ドキッとしました。
 無理の無い範囲で、できれば続けていただきたいです。
 「あのくさ こればい!」で個人的に一番好きなのは、、、
 第980回の
 「高齢者ほど物忘れがひどくなるのは」です。ふふふ。

・あのくさこれバイ1000回おめでとうございます。
 鈴木むねおから田中真紀子にいたる
 国会議員の秘書問題がありましたが、世間は、
 「田中真紀子かわいそう」ムードになっていたとき、
 あのくさで鳥越さんが、見事に
 構造を説明してくれたことをわすれませんね。
 あーそうか、そうだったのかと思いました。
 物事の本質って、深く見ないとわかりませんね。


みなさん、心のこもったメールを、ありがとうございます!
ひきつづき、メール&プレゼント応募をお待ちしております。

12月24日で、
 「鳥越俊太郎の、あのくさこればい」は、
 めでたく、第1000回をむかえました!

 3年前に開始したこのページは、
 いまや、毎日2万人ちかくのかたが読んでくださる
 大人気ページに成長しております。
 ひとえに、毎日のご愛読のたまものでして、
 ほんとうにありがたく思っています!
 これからも、どうぞよろしくおねがいいたします。

 鳥越さんのご厚意で、読者の方に各30人ずつ、
 『報道は欠陥品と疑え』『虚誕』
 計60冊の本プレゼントがありますので、お知らせです!
 プレゼント応募の件名は「あのくさ1000」として、
 postman@1101.com
 郵便番号、住所、氏名、電話番号、年齢を明記して、
 こちらまで、どしどし、メールをお送りくださいませ!
 あなたなりの、「あのくさこればい」の
 感想を添えてくださるとうれしいです。
 しめきりは、12月26日の23時までです。
 当選者は、12月27日のこのページで、発表いたします。

そして、今週は、明日から、
 「あのくさこればい第1000回突破企画」を、
 このページの下のほうで、しみじみとおこないますよー。
 今日の鳥越さんが書かれているように、
 桶川事件、耳で入院、足の骨折、海外出張などなど、
 「あのくさこればい」の続いているこの3年間、
 さまざまなできごとがありました。

 そこで、ゆっくりとふりかえりながら、
 今後へのたのしみを蓄積していくようなミニ企画を、
 明日からの4日間で、おこないたいと思うのです。

 題して‥‥「あのくさこればいとわたし」特集!

 「あのくさこればい」の愛読者のあなたは、
 いつも、このページをどういう所でどう読んでいますか?
 今までの1000回の「あのくさこればい」の中で、
 どういうことに、「あ、おもしろい」と思いましたか?
 そんなことを、ぜひ、メールでおしえてください。

 鳥越さんご本人も、あなたからのそういう声を聞いて、
 「あ、そういうところがおもしろいんだね。
  今後のニュースをとりあげる参考にしよう」
 と思うでしょうし、また、読者どうしでは、
 「へぇ、そういう読み方があるんだ」
 「バックナンバーで、その回を読んでみようかな」
 などと、このページの味わい方が深まることでしょう。

 そんな、1000回特別企画のメールの宛先は、
 件名を「あのくさ1000感想」として、
 postman@1101.com
 こちらまで、お送りくださいませ。
 プレゼント応募の中に、
 一緒に書いてくださってもうれしいです。
 
 (※「ほぼ日」スタッフ・メリー木村しるす)

2002-12-26-THU

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