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第1000回
ほぼ日編集部様
12月23日のニュースから
通算回数上は一応千回の日だよ!!
一年365日だから、
3年やれば365×3=1095となるはず。
「あのくさ、こればい」をスタートさせたのが
1999年12月初めだったから、今日の時点では
とっくに千回は越えているはずなのに、今日千回だ。
ということは、「ほぼ日」の精神で書いてきたけど、
途中半月あまりの入院があったり、
海外出張で1週間スポンと抜けたりで
結構「ほぼ日」を貫くのは
難しかったなあ・・・という感慨だ。
まあ、それでもここまで自分でもよくやったなあ、と思う。
時には休みたいという誘惑に駆られながら、
でも、見てくれる読者がいる、
私がまだ会ったこともない人たちだけど
確実にそういう人たちが
日々このページを開くシーンが見えてきたりして、
何とか続けられた。
そして、糸井さん初め木村君らの
スタッフの励ましも大きかったなあ。
挫けそうになると見通したように
糸井さんからメールが入ったものだ。
最近は木村君の一言に元気づけられているんですばい。
皆さん有り難うございます!!!!
さて、自分で自分の千回記念を祝うのもヘンなんだけど、
最近出版した著書2冊を
それぞれ30名様に抽選でプレゼントしたいと思います。
1.『報道は欠陥商品と疑え』(ウエイツ)
2.『虚誕ー警察につくられた桶川ストーカー殺人事件』 (岩波書店)
さあ、千回目の今日は何を取り上げるかなあ・・・
と考えながら新聞チェック。幾つかありました。
まずこれから行きましょう。
時間がなくなったら終わりですがね。
というのは今、午前5時。
番組前シャワーの前に書いていますので・・・・
毎日新聞の社会面にこういう見出しが2段組で。
「『拉致被害者らの苦しみ察します』
天皇陛下きょう69歳」
この中にこういうくだりがある。
「皇后さまが今年10月20日の誕生日の文書回答で
『なぜ自分たちが、自分たち共同社会の出来事として、
この人々の不在をもっと強く
意識し続けられなかったのだろうか』
と述べたことを『私にも非常に分かります』とした」
私はこの美智子さんの言葉には
10月の時点では気がつかなかったが、
きょう読んでみて、ちょっと驚くんだねえ。
この人は時に相当に大胆にものを言われる。
その点では皇太子妃の雅子さんも同じだが、
やはり日本は女性がストレートだ。
言うべき時は言うんだねえ。
勿論この言葉は美智子さんの
自分への反省として語られているんでしょうが、
「自分たち共同社会の出来事として、
この人たちの不在をもっと意識」
してこなかったのは私たち国民の責任なんだねえ。
特に警察、政治家、外務省などの役所の官僚、
そして私たちマスコミ・・・社会の構成員たちの
永きに亘る不在に真剣な意識を持ち続けなかったことを、
美智子さんはズバリと迫っている。
拉致問題でことの本質を
ここまで直截に述べた言葉を私は知らない。
と、思って朝日新聞を見たら、
あれっ!!??ということがあったので指摘しておこう。
朝日も天皇誕生日の会見記を載せている。
ほとんど同じ記事だ。
見出しはちょっと違う。
「拉致被害 長年の苦しみ いかばかりであったか
天皇陛下きょう69歳」
で、例の皇后さんの言葉も引用してある、
ここまでは毎日と同じだ。
朝日の記事もそっくり載せておこう。
美智子さんの引用の部分だけを。
「自分たち共同社会の出来事として、
この人々の不在を
もっと強く意識し続けることが出来なかったのか」
この文章を見て毎日新聞の記事と比べると、
皇后美智子さんの言葉がちょっと違っているんだ。
毎日では
「なぜ自分たちが、
自分たち共同社会の出来事として・・・・・・・
強く意識し続けられなかったのだろうか」
と、文章の頭に
「なぜ」という言葉が付いていることで
全体に意識しなかったことへの疑問が
強調される結果となっている。
しかし、朝日の記事では文章の頭に
「なぜ」
という皇后さんの強い気持を表す言葉が省かれている。
さらに、毎日では
「なぜ自分たちが、
自分たち共同社会の出来事として・・・・」
ときちんと
「自分たちが」
という主語を明確にされている。
朝日の記事は主語がないのだ。
誰が「不在を意識し続けなかったこと」を悔いているのか、
反省しているのか、その主体がぼやかされている。
美智子さんはまず己の不明を恥じ、
多くの拉致された人々の不在に心寄せることもなく
過ごしてきた自分と及び国民全体の心のありように
鋭い矢を放っているんだと思う。
それが朝日の記事で肝心の主語が削られたために
何だかつまらない皇室の記事になってしまった。
朝日の記者はどうかしているんではないか??
言葉を生業の道具にしているものの
仕事ぶりとはとうてい思えぬばい。
あ、シャワーの時間だ。
また明日・・・・
(※ここからは、ほぼ日編集部よりの、お知らせです)
★12月24日で、
「鳥越俊太郎の、あのくさこればい」は、
めでたく、第1000回をむかえました!
3年前に開始したこのページは、
いまや、毎日2万人ちかくのかたが読んでくださる
大人気ページに成長しております。
ひとえに、毎日のご愛読のたまものでして、
ほんとうにありがたく思っています!
これからも、どうぞよろしくおねがいいたします。
鳥越さんのご厚意で、読者の方に各30人ずつ、
『報道は欠陥品と疑え』『虚誕』の
計60冊の本プレゼントがありますので、お知らせです!
プレゼント応募の件名は「あのくさ1000」として、
postman@1101.com
郵便番号、住所、氏名、電話番号、年齢を明記して、
こちらまで、どしどし、メールをお送りくださいませ!
あなたなりの、「あのくさこればい」の
感想を添えてくださるとうれしいです。
しめきりは、12月26日の23時までです。
当選者は、12月27日のこのページで、発表いたします。
★そして、今週は、明日から、
「あのくさこればい第1000回突破企画」を、
このページの下のほうで、しみじみとおこないますよー。
今日の鳥越さんが書かれているように、
桶川事件、耳で入院、足の骨折、海外出張などなど、
「あのくさこればい」の続いているこの3年間、
さまざまなできごとがありました。
そこで、ゆっくりとふりかえりながら、
今後へのたのしみを蓄積していくようなミニ企画を、
明日からの4日間で、おこないたいと思うのです。
題して‥‥「あのくさこればいとわたし」特集!
「あのくさこればい」の愛読者のあなたは、
いつも、このページをどういう所でどう読んでいますか?
今までの1000回の「あのくさこればい」の中で、
どういうことに、「あ、おもしろい」と思いましたか?
そんなことを、ぜひ、メールでおしえてください。
鳥越さんご本人も、あなたからのそういう声を聞いて、
「あ、そういうところがおもしろいんだね。
今後のニュースをとりあげる参考にしよう」
と思うでしょうし、また、読者どうしでは、
「へぇ、そういう読み方があるんだ」
「バックナンバーで、その回を読んでみようかな」
などと、このページの味わい方が深まることでしょう。
そんな、1000回特別企画のメールの宛先は、
件名を「あのくさ1000感想」として、
postman@1101.com
こちらまで、お送りくださいませ。
プレゼント応募の中に、
一緒に書いてくださってもうれしいです。
(12月24日 「ほぼ日」スタッフ・メリー木村しるす)
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