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第998回
ほぼ日編集部様
12月21日のニュースから
中村紀洋選手が結局近鉄残留を決めたねえ。
なんか肩透かし食らったように
思う人もいるだろうね。
さっき日刊スポーツ紙の記者がコメントを、
って電話があったとですよ。
テレビでそのニュースを見ている途中に
その電話だったので、
感じたままを喋ったんですばってん、
中村選手としてはやっぱり
アメリカで自分の力がどの辺なのか
試したかったとじゃなかでしょうかね。
でも最後は案外平凡な理由、
でもとっても大事な理由、
『家族』が最終決断のファクターに
なったような気がしますばい。
まだちゃんとニュースで
中村選手のコメントなんか聞いてないので、
正確には分かりませんが、
そうした彼も人間的な要素で決めたなあ・・・
と私は私なりに好感覚えましたとばってんねえ。
アメリカのメジャーリーグで活躍している選手って、
野茂投手はどうだったかなあ??
佐々木投手は最初は単身赴任。
イチロー選手は結婚しているけど、
まだ子供の教育を気にする状況にはない。
家族同道で活躍というのは
なかなか難しかようですばい。
どうやら家族の問題が
メッツ側とうまく折り合わなかったのかなあ・・・・
私もアメリカに1年、テヘランに1年半、
単身赴任してましたけど、
家族の問題って仕事とは結構密接なんですよね。
男の挑戦だ!!
と粋がって決行するには色んな問題があります。
日本のプロ野球のためには
よかったんではないですかねえ。
ただ、それでも中村選手は
今後も後悔したりするかも知れない。
でも、それはその人なりの人生だからねえ、
他人があれこれいう
筋合いのものではないと思いますがね。
なんて、電話のせいかも知れまっせんが、
私も中村の苦渋の決断について
サラリーマンの人生に重ね合わせて
考えちゃいまいしたよ。
さて、色々と大きなニュースには敢えて目をつぶり、
このコーナーの基本精神、
ベタ記事主義に今日も徹して探しましたばい。
毎日新聞の社会面にこういう記事が出てました。
もち、ベタ記事。わずか21行の原稿だ。
こういう短い記事ほど
背後を読めるので面白かとですばい。
見出しはこうだ。
「レイプ別人自白 服役5少年無罪 NY州地裁判決」
この事件のことは私はよく覚えている。
当時、まだサンデー毎日の
編集長だったころだと思いますが、
ニューヨークから飛び込んできた
このニュースは相当に衝撃的な事件でした。
確か、証券会社なんかに勤めている
キャリアーウーマンの女性が
ニューヨークのセントラルパークの中で
朝だったと思うけど、
ジョギング中に14〜16歳の少年5人に襲われ、
レイプを受け、重傷を負ったというものだった。
全員黒人の少年だったと記憶しているけれど、
この少年たちは今から13年前に
有罪の判決を受けて服役した。
ニューヨークのど真ん中で少年たちが、
しかも朝、女性を襲うなんて、
うーん、ニューヨークは危ないところだなあ、
と改めて思ったんでした。
少年たちは5年半から13年の刑に服し、
この記事によると、みんな刑期を終えているそうだ。
ところが、どっこいだねえ・・・
世の中にはこんな『逃亡者』の主人公、
ドクター・キンブル氏のようなことがあるんだなあ・・・
としみじみ思うとですねえ。
別の事件で服役中の男性(33)が今年初め、
この事件について単独犯行を自供したんだという。
で、警察は当然体液でDNA鑑定をしたというんですね。
すると、なんと、被害者から採取したDNA
と完全に一致したんだという。
という訳で、検察側が判決取り消しの勧告を
裁判しにしていたんだという。
真犯人が現れた訳だから
検察としてもそうするしかないんでしょうね。
それを受けて19日、ニューヨーク州地裁は、
元少年(という言い方はおかしいかな??)
5人全員の原判決を取り消す判決を
言い渡したんだそうだ。
この事件は自白で有罪になっているんだけど、
元受刑者5人が全員そろって無罪になるのは
アメリカの裁判史上でも最大の規模らしい。
ばってん、私には単純な疑問があるんですばい。
被害者の事情聴取などで5人と一人の単独犯行では
全く違うはずなのに、
分からなかったんですかねえ・・??ということ。
被害者は確かに事件当時精神的に
錯乱状態にあったかもしれませんが、
一人と五人では全然違うでしょうが。
これは最初から警察の見込み捜査で
黒人少年らを犯人と決め込み
強引な取り調べをしたからでしょうね。
ニューヨーク市はこれで莫大な損害賠償に
応じなければならんでしょう。
冤罪の温床はこうした自白主義です。
実はこういうのはアメリカより
日本の方がひどいんですねえ。
私が取材した十数件の冤罪事件では
すべて後に無罪になる人も最初の取り調べでは
自供を強いられているんですよ。
経験したことのない人は自分がやっていないことを
何故認めてしまうのか???
と疑問に思うらしいんですが、
実はあの取り調べで強引に、
高圧的に調べを受けると人間は早く楽になるために、
とりあえずはじゃあ、仕方ないから認めておこう、
という気持になるらしいです。
朝日新聞の29面にこういう特集記事が出ている。
これも基本的には同じ問題だ。
「満員電車発 『痴漢無罪』粘り強く立証
苦闘2年 返らぬ時間 一審は実刑判決の元会社員
仲間が支え、CGも作製」
内容はこの記事を読んで下さいな。
詳しく書かれていますから。
簡単に言うと、一人の会社員(39)が若い女性に
「痴漢」
と疑われ、逮捕され一審では有罪になったんだけど、
無罪を叫び続け、このほどようやく
無罪が確定したというもの。
その間、会社からは解雇され、生活はどん底へ。
それでも仲間が支えて無罪判決を勝ち取ったという話。
最後にこういうくだりが出てくる。引用しておこう。
「刑事裁判では本来、検察側に立証する責任がある。
有罪を立証できなければ無罪だ。
この2人を弁護した鳥海準弁護士は
『この手の事件は全く別。
女性が[被害を受けた]と言えば、
被告が証拠を集めて
無罪を立証せざるをえない理不尽な現状だ』
と指摘する。
痴漢は女性を苦しめる卑劣な犯罪だ。
だが『疑わしきは罰せず』は大原則だ。
痴漢事件で無罪が確定した人は98年以降、
14人になった」
私たちは、と言っても男性だけだけど、
いつこうした身に覚えのない事件に
巻き込まれるかも知れないのだ。
女性でもあなたのご主人か、子供か、お父さんか。
電車に乗る男には常にそうした危険性を背負っている。
「冤罪」
このことほど罪深いものはないよねえ・・・
じゃあこれからスマステへ・・・
また明日・・・・
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