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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第985回

ほぼ日編集部様

12月8日のニュースから

さあ、また新しい週の始まりだね。
皆さんは如何お過ごしですかねえ??
さて、8日の新聞は何といっても
イラクの大量破壊兵器に関する申告書の行方だ。
それは国連から指定された
12月8日の1日前に当たる7日、
バクダッドでその外見のみが公開された。
その写真が新聞に載っているが、
それは全部で1万1807ページ、
バインダーで約60冊、CD-ROM12枚に上るそうだ。
これだけ見ると中身はともかくまあ、
イラクも必死だなあ・・
というイラク政府の気持は伝わってくる。
これが一時しのぎの努力なのか、
それとも時間稼ぎなのか、
新聞を読んでいるかぎりでは分からない。
査察をした国連関係者自身がこれから精査するわけで、
まだ誰も何とも言えない段階だろう。
しかし、アメリカだけは、いや英国もか、
いずれにしろ米英は偵察衛星などの資料で
イラクのウソを暴く準備はすでに出来ており、
後はそれを実行するタイミングだけだ、
という報道もある。
と、いうことは今後米英がいつ
「難癖」をつけて攻撃の口実を世界に示すか、
そのタイミングが問題になってくる。
ただし、とはいえ、
最後は国連・安保理にかけなければならない。
いくら米英がその気になっても
安保理をすっ飛ばして
戦争へ持ち込むことは出来ないはずだ。
その安保理は1月の議長が
「武力行使には新たな決議が必要だ」
と主張したフランスで、
2月はやはり同じ考えのドイツだ。
でも米英が強力なイラクへの反証を示してきた場合、
さあ、世界はどうする?どうなる?
この正月はイラク情勢から
目が離せないことになりそうですばい。

さて、毎日新聞の社会面に
こういう囲み記事が出ていました。

「『収賄容疑の市長の名前を答えよ』
 八千代市の中学校 期末試験で出題」
「社会科教諭『時事問題』と」


記事の中身を要約すると、千葉県八千代市の中学校で、
3年生の社会科の期末試験に
「収賄容疑で逮捕された
 八千代市の市長の名前をフルネームで答えよ」
という問題が出題されたという。
ところが、女子の生徒の母親から
「子供は市長のことを知っておりショックを受けた。
 配慮してほしい」
との電話が学校にあり、同校は試験問題を回収したという。
さあ、この問題を皆さんはどう考えますか??
賛否慮論あると思いますね。
私はこういう問題を出してどこが悪いのか、
分かりません。
むしろ日々のニュースにチャンと
目を向けているかどうかを試す意味で
身近かに起こったニュースについて
問う問題は適切かどうかは議論があるでしょうが、
悪くはない。
この電話をした母親という存在が問題なんですね。
子供たちから現実に立ち向かう力を
そぎ落とす親というのはこういう人たちなんだろうな。
そう思ってしまいました。
「現実を直視せよ」
私は子供ー中学3年生といえども、
もう大人の入り口に立っているんです。
厳しい、醜い現実といえども直視するように
親はむしろ指導、誘導すべきじゃないかと思うんですが、
まあ、これってまた反論があるでしょうかねえ??

というところでまた明日・・・


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2002-12-09-MON

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