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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第981回

ほぼ日編集部様

12月3日のニュースから

先日、1日付け毎日新聞の3面コラム
「時代の風」で作家、高樹のぶこさんがこう述べていた。
コラムの最後の締めくくりのところだ。

「外から見た日本はまことに情緒的で傲慢、
 信用ならない子供に見えるに違いない」

私もこれを読んだときにある感銘を受けたのは事実です。
今の日本の世論の流れに敢えて異論を差し挟もうという
率直な意見の姿勢が貴重だなあと思えたんですばい。
それを3日の毎日新聞は25面
「岸井成格の TVメール」のコラムで再び取り上げて、
TBS系日曜朝の番組での
出演者のやり取りを明らかにしている。

つまり、出演者のうち
岸井氏、大宅映子氏、田中秀征氏(元経企庁長官)らは
高樹のぶ子さんと同じような認識を持っているようだ。
ちょっと驚きだ。今どきまだこうした考えで
踏みとどまっている人がこんなにいるとは・・・・
コラム中で岸井氏は自分の意見をこう述べている。

「『一時帰国の被害者5人を
  いったん北朝鮮に戻すべきです』
 と、一貫して主張してきた持論を繰り返した。
 同席していた評論家の大宅映子さんは
 『私もそう思う』と同調した。
 それが良識であり、
 国と国民の将来を考えた冷静な判断だろう。
 私の知るかぎり、
 政府の強硬姿勢が世論の大勢とは到底思えない。
 番組終了後も、田中秀征さん(経企庁長官)は
 『政府が5人を戻さないと決めた時、
  背筋にゾッとするものを感じた』
 と率直に語っていた。
 勇ましい議論と感情論に引きずられる時の
 『この国』の脆弱さだ。
 また田中さんとは、テレビ、ラジオで
 国会議員や識者と呼ばれる人たちが
 『経済危機でおカネが欲しい北朝鮮は、
  強く出れば必ず譲歩する』と語ることに
 『日本人はいつから、そんなことを口にするほど
  傲慢かつ下劣になったのか』と嘆きあうことになった」

うーん、こういう意見を今堂々と吐けるのは大事なことだ。
テレビ局はどこを回しても
イケイケドンドン派の横行だから、
中にはこういう慎重な異見もあることが
日本人の精神の健全さを保つ上で必要なんだろうね。

今日はとりあえず、
「異論」は、あなたがたとえ反対でも
私はそれを貴重な意見として大事にする、
ということを言いたかったんですね。

では今日4日は夜、
プロ野球選手会主催のシンポジウムに
パネリストとして出席します。
青山ベルコモンズの9階かな。
古田、岩本の選手会会長、副会長。
玉木正之さん、金子達仁さん、
小宮山悟投手、それに司会者が青島健太氏。
すごいメンバーだなあ。

ではまた明日・・・

2002-12-04-WED

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