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第968回
ほぼ日編集部様
11月20日のニュースから
18日のニュースでアメリカの大統領、
JFケネディのことを書きながら
途中で終ってしまったので、続きを書きます。
あの時の新聞は朝日新聞夕刊2面に3段囲みの記事。
「JFK 薬を手放せず 医療記録から判明
NY紙報道 1日に8種服用も」
ケネディ大統領といえば、
アメリカの若き、溌剌たるリーダーというイメージが
世界中の人々の残像として残っていると思うけれど、
実は病との戦いに明け暮れていた人物だったのです。
私はもう何年も前に小学館からでた
偉人漫画シリーズでケネディの解説を書いたときに、
その事実をつぶさに知り、
改めてケネディという人物のすごさも理解できました。
彼は学生時代にフットボール中に背骨を痛めました。
これは彼を終生つきまといました。
もっと大変だったのは
副腎皮質ホルモンの異常からくる
「アディソン病」という持病でした。
彼は議員時代ヨーロッパに行っての帰り、
船の中でこの病気で死にそうになり、
ニューヨークの港には臨終のための儀式に必要な
神父が呼ばれたくらいでした。
この病気ではもう一度死にかけています。
ケネディ大統領といえば、
マリリン・モンローとのラブロマンスなどが
表に出ていますが、実はこうした病と闘いながら、
キューバ危機を乗り切り、公民権法を通したのです。
44歳で大統領になり、
46歳でダラスの町で暗殺されました。
僅か2年10ヶ月しか
大統領のイスにはいなかったんですが、
これほど永く人々の記憶に残る政治家も
珍らしいと思いますね。
そのケネディの医療記録から
彼の健康状態がこれまでまで考えられていたより
遥かに悪く、ほとんど薬漬け状態で
激務をこなしていたことが明らかになった、
と記事では書いている。
これが17日付の
ニューヨーク・タイムズ紙が伝えた記事だ。
NY紙によれば、ケネディの新伝記を執筆中の歴史家、
ロバート・ダレク氏が家族の了承を得て
レントゲン写真や処方箋などを調べたという。
そん結果、背骨の痛み以外に慢性的な消化器系統の病気や
副腎の機能不全なども患っていたことが分かったという。
副腎の機能不全は私が何年も前に書いているぐらいだから
以前から分かっていたことですが、
ここでは医療記録に基づいて書かれていることが
大事なんでしょうね。
服用していた薬は、鎮痛剤を初め、抗生物質、
けいれん止め薬、テストステロンなど
各種ホルモン剤など多岐にわたり、
副作用を抑えるために睡眠剤や抗うつ剤、
興奮剤なども常用していた。
多いときでは1日に8種類の薬を服用していたという。
ケネディ大統領はこうした自分の病気を隠すのに懸命で、
ホワイトハウスでの行事や記者会見では
7、8本の局部麻酔注射を打って臨むこともあったそうだ。
執筆者のダレク氏によれば、しかし
「キューバ危機での明晰な指揮を見て分かるように
病気によって職務遂行が妨げられることはなかった」
と分析しているそうだ。
ああ、そうだ明日22日、岩波書店より
『虚誕ー警察につくられた桶川ストーカー殺人事件』
(小林 ゆうこ 鳥越 俊太郎の共著)
が発売されます。
これはその後の国家賠償法に基づく裁判闘争を中心に、
家族の戦いを描いています。
是非お読み下さい。
また明日・・・・
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