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第941回
ほぼ日編集部様
10月22日のニュースから
スポニチの社会面の小さな囲み記事の中に
こんな下りがあった。
「また保さんはこの日、地村さんが
『はよう(北朝鮮に)帰りたい』
と話していることを明らかにした」
ここ一両日拉致被害者の家族の間で、
本人ら5人を北朝鮮に帰さずに、
北朝鮮にいる子供たちを政府の手で
取り戻したいという動きが顕著になってきた。
22日のテレビのインタビューでは蓮池薫さんの兄、
透さんは「本人の意向にかかわらず」
とハッキリ言っていたので、
本人たちの
「一回は子供の待つ自宅がある北朝鮮に帰って
子供たちとチャンと事情を話してから
今後のことを決めたい」
という気持は家族によって無視されようとしている。
家族にしてみれば北朝鮮に帰れば、
ああいう大うそつきの国だから何をするか
分かったもんじゃない、
もう二度と帰ってこれないかもしれない・・・
などと心配があるのも確かだ。
これまでは一応27日に5人は東京に集まり、
28日には北朝鮮に「帰る」ことになっていたが、
引き止めたい家族、帰りたい本人たち。
間に政府が入りどうなるのやら?
かなり難しい局面を迎えることになりそうだ。
そうした中で最初に上げたこの記事中の、この言葉。
「はよう帰りたい」
という地村保志さんの一言。
これがこの難しい局面のすべてを物語っているようだ。
理屈の上からは確かに家族の言う通りだ。
拉致されたものはすべて原状回復。
元に戻す、というのがルールだろう。
何を決めるのもそこからだ、という気持は十分わかる。
しかし、24年の歳月は
また別の「原状」とも言うべき新たな命-人生を
作り出しているのだ。
これはこれで考えなければならない。
子供たちは北朝鮮の人間として育ち、
そういう考え方をしているに違いない。
親たちは拉致される前の人生があるから、
日本に帰ってくれば元に戻って行くことも可能だ。
しかし、子供たちには
新しい「異文化」との出会いになるわけだ。
ことはそう簡単じゃないと思うですばい。
それから5人が帰国したとき空港に降り立った
彼らの顔色を見てずーっと気になっていたことがある。
地村さん、蓮池さん、
2人とも翻訳の仕事をしているという割には
顔色が健康そう、つまり日焼けしているのが
どうにも腑に落ちなかったんですばい。
でもこれも22日の新聞のニュースの中に
答えを見つけた。
まあ、誰も気にしていないだろうが、
こういうことを記事の洪水の中から見つけるのは
大変面白いもんだね。
毎日新聞の社会面。
記事の中にこういう下りがあった。
「蓮池さんの母ハツイさん(70)は
最初に『やせたなあ』と思った。
『翻訳の仕事にしては日焼けしている』
とも感じたが、
薫さんに『金曜日は屋外労働で、
共同の野菜畑を耕している』と説明された」
あ、なるほど「屋外労働ねえ」・・・
これが本当なら羽田空港のシーンから
私が持っていた疑問は
一応解消されたことになるわけだが・・・・・真相はどうか??
さてこれからもう出かけなきゃあ・・・
また明日・・・・
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