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第937回
ほぼ日編集部様
10月17日のニュースから
最近は新聞よりテレビでのニュースの中身が
ドンドン新しくなって、新聞を読んで書いていても
翌日には何か色あせたものになってしまうことが多い。
この欄ではむしろ社会が静かなときの方が
やりやすいようだ。
大ニュースは皆さんが
もう専門家みたいになっているので
こちらもつけ入る隙がないくらいだな。
で、と・・・17日の夕方近くなって
佐渡・真野町、新潟・柏崎市、福井・小浜市。
三ヶ所の生まれ故郷に帰った5人の人たちの様子を
テレビが伝えていたので、私もかなりチャンと見ていた。
印象深いのは何と言っても小浜の地村保志さんと、
真野町の曽我ひとみさんの二人の言葉だった。
地村さんは小浜市の歓迎会でよく喋った。
これまでの抑えた感じの話し方からすると
冗舌なほどだった。
私は二つのことを感じた。
地村さんはあっちでは(北朝鮮のこと)
こんなに日本で自分たちのことが
大問題になっていることは全く知らなかったと言った。
だから帰ってきて徐々に自分たちのことを
日本の人々は自分の子供を心配するように
思っているんだなあと実感したとも言っていた。
ここには現実に日本の国に帰ってきて
日本の国の力を実感できたことが
大きいなという感じがする。
国と言うのは何も単に国家、
政府と言うレベルではなく、
もっと国民全体と言う意味での国。
北朝鮮では恐らく彼らは何をしようとしても
北朝鮮の枠から逃れることは出来ないということを
長年の経験でいやというほど感じてきたんでしょう。
無力感かもしれない。孤立感かもしれない。
それが一挙にこんなに多くの日本人が自分たちのことを
心配し、感じてくれている。
うん、これなら日本の国の力に頼れば
何とかなるのかもしれない。
そんな心境にたどり着こうとしているのかもしれない。
それが次第に地村さんが
冗舌になっていった背景だろうか??
彼はそして言葉、そう単語ですね、
言葉の面で重大な言葉を使っている。
「北朝鮮」
彼は最初は「あっち」とか「あちらで」という
表現をしていたが、最後の集会では、
はっきりと「北朝鮮」と2回も言った。
これは驚いたなあ。
なぜなら、「北朝鮮」という言い方は
日本人の言い方で彼の国の人々は必ず、
「共和国」
と言う。「朝鮮民主主義人民共和国」から最後の
「共和国」を取って自国のことそう呼ぶのだ。
しかし、地村さんは最初は遠慮しながら最後には
「北朝鮮」の言葉を使うことで
日本人にかえったんではないだろうか??!!
もちろんもう少し見ないと分からないことは
いっぱいあるんだけど、私はそう思った。
これは同じように故郷に帰った蓮池薫さんとは
明らかに違う。
彼は使う言葉を選んでいるようだ。
それからもう一つ。地村さんはこういう言葉も使った。
こっちの方が重大だ。
「拉致問題」
地村さんは自分たちのことを日本人が
心配していると言う下りで
明瞭に「拉致問題」と言う単語を使った。
初めてだ。
自分たちが拉致されて今の状況にあるのは明確なのに、
5人は誰もこれを「拉致」とか「拉致問題」
というふうには表現してこなかった。
むしろ「ご迷惑をかけてすみません」とか
「申し訳ありません」というふうに
自分たちの責任を恥じるという表現に
終始していたんですばい。
それが故郷に入った途端に変わったんですばい。
それが故里の力かもしれませんね。
今日の新聞はどこに目をつけて勝負しているのか、
これから配られてくる新聞を見るのが楽しみですばい。
ではまた明日・・・
昨日病院へ行きました。
聴覚テストで左耳も明らかに悪くなっていました。
これは自覚症状と同じなのでこのまま進行すれば
いずれ聞こえなくなりそうで、どうすべえか??
思案中!!!
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