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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第927回

ほぼ日編集部様

10月6日のニュースから

今日は日曜日だ。気持ちもゆっくりしている。
でも、明日朝はまた早起きなんだね。
そう思うと今晩は遅くまで
好きな映画をDVDで見ているというわけには
いかないなあ・・・・

さて、今日の新聞は
かなりチャントチェックしたですばい。
書きたいニュースが7項目ぐらいあるとですが、
時間的にどのあたりまで行けるかなあ・・・
じゃあ、行きますよ!

先ずは毎日新聞の社会面に7段組、
縦にメッチャ細長い囲み記事。

「札幌・西友再開  
 偽装肉代の返金『もらい過ぎ』・・・
 計8人が21万6000円返す」


輸入肉を国産肉と偽って販売し、
返金トラブルが起きていた
北海道西友元町支店(札幌市東区)が
5日、6日ぶりに営業を再開したそうだ。
これまでは返金を求める人が押しかけて
大騒ぎになっていたが、
この日は何の混乱もなく終ったという。

しかもこの日に、
一度偽装肉を買ったからカネを返してほしいと言って
返金を受けていた客3人が
「もらい過ぎていた」と申し出て、
6万6000円を店に返したという。
これで店から受け取った現金を返した人は計8人で、
総額は21万6000円になった。
記事によると、またこのほかにこれまでに
返金を請求していた未成年者らのうち
15人が請求を取り下げたと言う。
その額は何と60万円!!

一方、偽装肉を買った客への返金はこの日も続けられ、
レシートなどで確認したもので78人、
計17万円が返金されたという。
この騒ぎは最近の日本人の心のありようを
有り体に映し出したものとして記憶されるべきだろうね。
ばれなきゃ何やってもいいんだという、
ま、単純な気持ちなんでしょうが、
豊かな時代になって逆に
日本人て浅ましくなったと思うよね。
一人ひとりは証拠はないんだから
ばれないと思っていたんだろうけど、
合計金額で比べてみると、
店が偽装牛肉として売った金額との間に
4倍近い差が出てしまった。
そうすると実は買ってもいないのに
「買った」ことにしてカネをだまし取ろうとした人が
少なくとも金額で言えば4分の3はいたことになる。
それが新聞、テレビで報じられて
「ええっ??ばれてるの??」
と驚いた人がかなりいるということなんでしょう。
そこまでは計算に入っていないと言うのも何とも
お間抜けな話だけど、
要するに「恥ずかしい」という感覚が
なくなってしまったんだね。
ただ、返した人がいたということは、
それは報道されて
「あ、こりゃあやばい」と思ったのか、
「あ、恥ずかしい」と思ったのか、
多少まだ日本にも「恥の文化」が
残ってはいたのかしら?
でも、本当にこういうニュースってみみっちくて、
浅ましくて、情けないよねえ・・・・・

朝日新聞の社説に

「性のちがいを考慮して 
 女性専用外来」

 
というタイトルの文章が載っていた。
これはやはり私が男性だからだろうなあ、
思ってもいなかったニュースの視点だよ。
女性専用外来。
つまり、女性医師が女性患者を診る。
そういう病院が日本の各地に出来てきたんだそうだ。
去年春、鹿児島大学附属病院に国立大で
初めて開設されたそうだ。
で、昨年9月には千葉県の堂本暁子知事が
県立東金病院に設立したという。
ここには患者は関東全域から訪れるそうで、
半数近くが更年期障害に悩む人たちだそうだ。
記事によれば
「同性だと心身の微妙な点まで
 理解してもらいやすい」
「あちこちの科をたらい回しにされずにすむ」
などと好評だという。
医療の世界も男が支配していたので
こうした実情がなかなか表に出なかったんでしょうね。
これからの動きでしょう。

もう一つ、医療の問題。これはミスなんだろうな。
宿直医が遅刻してきたために、
患者が食事をノドに詰まらせたのに
応急手当が出来ずに死亡してしまったという事故だ。
朝日新聞の社会面に3段見出しでこう出ている。

「宿直医が遅刻、患者死亡 
 四日市 食事詰まる」


この事故が起きたのは三重県四日市市の病院。
今年7月16日の出来事だそうだ。
午後6時頃ケガの療養目的で入院していた
80代の女性が夕食をノドに詰まらせたんだそうな。
この病院の常勤医師は院長だけで、
しかも院長は午後5時頃には帰宅して、
非常勤の宿直医は不在だったという。
看護師らが車で四日市病院(市立)に搬送したが、
1時間後には死亡したという。
医療法第16条では、病院管理者に、
夜間も宿直医を置くことを義務づけているという。
しかし、この病院の場合、
宿直医4人は他の病院の勤務を終えて出勤してくるために
院長が帰宅してからの数時間は、
医師不在状態の「空白時間」が
恒常的に続いていたんだそうだ。
この病院の事務長さんの談話が出ている。

「人繰りが厳しくなり、
 違法と分かっていながら帰らせていた」

これは院長のことを言ってるんじゃないんですよ。
宿直医は6〜8時頃に出てきて、
9〜11時頃には帰宅していた。
つまりですね、夜間は医師はいなかったんですね。
緊急の場合は携帯電話で直ぐ呼び出せるということで
事実上は早退を認めていたんだそうだ。
今回の事故は宿直医が
他の病院の勤務を終えてやって来たため、
遅刻状態になりとっさの
緊急事態に対応できなかった訳だ。
こういうことは町の病院で
入院病床を持っているところなら
あちこちで生じているんだろうか??
だとすれば怖いことですよねえ。
安心して入院なんか出来ないじゃないですか。
何かがおかしいんだよねえ・・・・
最近の日本て・・・
こんな信じられない手抜き状態が
あちこちで起きてませんか?!
経営が苦しくなってるのは分かりますけど・・・
これじゃあ信頼は元から崩れてしまいますよねえ・・・

というところで今日は・・・
また明日・・・・

2002-10-07-MON

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