TORIGOE
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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第907回

ほぼ日編集部様

9月13日のニュースから

ここ2、3日突然「寅さん」状態となり、
鞄一つぶら下げて日本をあちこちさまよっていました。
もちろん番組が最後を迎えて
最後の取材がぎっしりと詰まって来たためですが。
そのため、「あのくさ、こればい」の
更新がうまく出来ずにここ数日、
ほぼ日編集部様に連絡も取れませんでした。
申し訳ありませんでした。
28日のフィナーレに向って色々とあるんですね。
やっぱり13年間やって来ただけのことはあるんですね。
番組終了後も番組のホームページは残します。
そこでは過去の『ザ・スクープ』の問題作、名作、
これはみていただきたい作などなど
定期的に更新しながら動画配信で
お楽しみしていただきたいと思っています。
そこで今、その作品のピックアップをしているところです。
もし長年の『ザ・スクープ』熱心な視聴者で
「あれをもう一度見たい」という方は
是非私のところにメールで結構です。
リクエストを出して下さい。
ご要望にお応えしたいと思います。
ただ、著作権の問題で中には
そっくりそのまま動画配信できないものもあるようですので。
その点はご了承下さい。

さて今日はこれから残すところ3回となった
『ザ・スクープ』の放送です。
これをご覧のころはもう始まっていると思いますが、
出来れば途中からでも良いからみて下さい。
「ロザール裁判」
というフィリピン人女性の裁判です。
東京高裁の判決がこの程出たのですが、
これがまあ、前代未聞といっていいほど面白いものです。
「面白い」
というのはとんでもない、という意味ですね。
裁判の結果、判決にはマスコミも
「これで最終判断が出た」として
判決の中身をキッチリと吟味することはないのですが、
私たちはこの1年半、
この裁判にしっかりと食いついていますので、
そうやすやすといい加減な判決を
見逃すようなことはしません。
生で見られない人は是非動画配信でみて下さい。

さて、13日のニュースからですが、
朝刊はまだ見てません、夕刊だけは見ました。
小泉首相とブッシュ大統領の会談の様子が出ている。
「日米首脳会談(要旨)」
というのが各紙に出ている。
記者の書いた解説記事を見るより、
この会談の発言要旨を見たほうが面白い。
この要旨でもかなり実際のやり取りとは
違っているんでしょうね。
ここは出さないでおこうとか、
双方で合意した部分は表にでないまま
ということもあるんだと思います。でも、面白いよ。
そのポイントを朝日新聞の夕刊2面から
私なりに拾い出してみる。
まず、イラク攻撃問題について小泉さんがこういう。

「米国民が憤慨されることは分かるが、
 ここは我慢に我慢を重ねて
 さらに一段の国際協調を取ることが望ましい」
これに対しブッシュさんの答え。

「外交的な努力は行うが、これが成功しなければ、
 他の方途を考えざるを得なくなる。
 今日の演説についても国内の強硬派からは批判も出ている」

ここですよ。
「国内の強硬派からは批判も出ている」
という下りね。ここ注目!!

小泉さんはまあ当然のことを言ったんでしょう。
これまでどちらかというと、
アメリカの顔を見ながらモノを言っていた
日本の首脳のことを思えば、
今回の小泉さんはちゃんと言うべきことは言ったなあ
という感じがするんですばい。
それに対し、ブッシュさんの答えは、
小泉君の言う事も分かるから「国際協調」はやるよ。
でもさあ、うちの幹部の中にはうるさいヤツがいてさあ・・・・
今日のオレの演説にもあれこれ文句をつけてくるんだからな、
察してくれよ。
まあ、相手が乗ってこなけりゃあそんときゃあ、
行くことになると思うから一つ頼むよ。
会談には言葉としては出てないようだけど、
要するにそんときゃ、カネの面で一つよろしくね・・・・
ということでしょう。
また日本はアメリカの戦争の財布役をやらされそうですばい。

で、ブッシュさんの演説に早速文句つけたのはだれじゃあ??
ということですが、朝日新聞の同じ夕刊2面に

「日米首脳会談  北朝鮮巡る認識に差
 米『拉致』より核問題重視」


という記事が出ているんだが、その最後のところに、
クリントン政権の国防次官補代理だった
カート・キャンベル米国際問題研究所副所長の
こういう言葉が出ていて
ブッシュさんの言う
「うちの幹部の中のうるさいヤツ」
というのがこういう人かと納得させられる。
キャンベルさんが指摘する。

「北朝鮮とは一切対話すべきでないと
 信じている人が政権内部にいる。」

そうか、今のブッシュ政権内部にはこういう人たちがいるんだ!
じゃあ、それは誰か??

この言葉を受けて朝日の記者はこれが
「チェイニー副大統領、
 ラムズフェルド国防長官ら政権内部のタカ派」
のことだとしている。

要するに今のブッシュ政権は父親ブッシュの時の
スタッフがランクが上がって
息子ブッシュを補佐しているわけで、
もっと分かり易く言えば、おやじに仕えた番頭、
大番頭らが息子の代になって、
息子に手取り足取り商売を教えながらやってるって
図なんでしょうか?

ああ、時間だ。
また明日・・・・・

2002-09-14-SAT

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