TORIGOE
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鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第899回

ほぼ日編集部様

9月3日のニュースから

腰痛がこのところぶり返し、
それに良かったはずの左耳までが反逆して
もうなんだかシッチャカメッチャカ状態。
腹筋はどうしたんだあ??

さて3日の新聞、何度も読み直したものの
これというのがない。
もちろんニュースは1杯でてるけどねえ・・・
うん、これこれ!という私の中で
引っ掛かってくるものがないんだねえ。
で、前の日、つまり2日の新聞、
朝日の夕刊を引っ張り出したというわけさ。
そこにはこういう記事が出ていた。

「野上 前外務次官 英国公使に降格」
「真紀子氏と『差し違え』半年の『無役』の末」


記事によれば、外務省は2日、
田中真紀子前外相との確執から
今年の2月に更迭された
野上義二・前外務事務次官を
英国公使とする人事を発表したそうだ。
記事はさらに解説する。
「英国公使に異動するポストの上限は
 これまで局長級が慣例で、次官経験者は初めて。
 事実上の降格人事となる」
記事によれば、野上氏の処遇は
「中東関係の特命事項を担わせる」
と川口外相が言っており、この半年は無役のままだった。
これには田中外相との相打ちの形で
更迭された経緯から
野上氏を早々と復権させるのに
首相官邸側が難色を示していたからだそうだ。

で、結局、今回の人事になったんでしょうが、
ここで私の見方はチョイと違うんですね。
野上さんの今回の英国公使という仕事は実は
記事から見ると
「野上氏は、英国のシンクタンク、
 王立国際問題研究所の上級客員研究員となり、
 中東問題を担当する予定」
とある。
記事は野上さんが降格人事となったことに
焦点が置かれているが、
実は野上さんにとってはとっても
ハッピーな人事じゃないかと私には思えるんですね。

野上さんは元々中東の専門家ですね。
次官まで上り詰めた、あ、
これも本当はそんな目はなかったのに
本来の人が田中真紀子さんの騒動で飛んでしまったので
急にお鉢が回ってきたもんでしたが、
ま、それはともかく、次官までになって、
今度は自分の好きなことが自由にやれる
英国王立国際問題研究所の上級客員研究員でしょう。
中東問題は今後日本にとっても大変大事な問題です。
野上さんはこの研究所に
どのくらいいるのか知りませんが、
真紀子問題などつまらないことから離れて思う存分
中東問題の研究に没頭できるのですからねえ。

人生の最後に来て適当な名誉職を宛てがわれて
国民の税金を無駄に食いつぶしている
高級官僚たちが多い中で、
こういう専門的なことをやらしてもらえるなんて・・・
こりゃあ、ほんなこつよかこつですたい。
めでたか話ですばい。

それを朝日の記事は単に表面的な
これまでの人事の評価で「降格」げな・・・・
こういう言葉で今回の野上さんのことを
ネガティブに書いちょります。
見方があまりにもステレオタイプですばい。
本人に取材すれば
もう少し違う感じが出ていたはずだと
思うんですが・・・・
野上さんの今度の仕事も税金からの仕事でしょうから、
今後の日本に少しでも役に立つように
全力投球されんことを望んでおきたいと思います。

で、今日はここまで
また明日・・・・

2002-09-04-WED

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