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第877回
ほぼ日編集部様
8月10日のニュースから
今日はニュースの話ではなく、
夕方から見に行った花火のことについて
感想を書いておきます。
私の、お祭りが好きな友人が組織した
東京湾で船上から花火を見ようという会に
参加しました。
番組の後で疲れているし、
人出が多いところに出かけるのが
昔から好きでないので、
どうしようかなあ、と思ったことは事実です。
特に人が多いところに行くと、
何だかすっかり疲れ果ててしまう。
職業上取材で行くのはいいんですが、
個人的に行くととても辛い。
というわけでこれまで花火や大晦日の神社参拝などは
行ったことがなかったんですが、
今回は友人の勧めもあり、行く気になりました。
竹橋桟橋から120トンばかりの船に乗りました。
参加者は200数十人ぐらいかな・・・
弁当が配られフリードリンク。
会費は8000円。
で、東京湾の真ん中で頭上に打ち上がる花火を観覧できる。
これは安いですね。
帰りのタクシーの運転手さんの話では、
今日は朝の6時頃から若い女性たちが
お台場に場所取りのために行っていたそうです。
暑い中で場所を確保してじっと夜を待つ。
これもすごいなあ、と思いましたが、
船上から見る花火はこれまで遠くから見ていた
花火と違い迫力が違いましたねえ。
船の上で夜空に大輪の花が一瞬咲き、
輝くのを見ながらいろんなことを思ってしまいましたねえ。
まずもって花火ってなんだか悲しいんですよねえ・・・
あの一瞬の煌めきが美しいだけに
悲しさと寂しさが次の瞬間ふっと頭によぎってしまう。
そうはさせじとばかりにまた次の大玉が打ち上がって行く。
1時間半ばかりそういう思いを絶対にさせるものか
といわんばかりに、
息つく暇もないよう踵を接するが如くに
連続的に打ち上げられる。
昔は花火師さんたちが
松明を持って火を放っていったんだろうが、
今日びの花火はどう見てもコンピューターで制御されて
点火されているなあ・・・・・
あんなに上手い具合に時間差と場所の違いを変えて
点火していくのにはコンピューター制御しかないだろうな
というのがもう一つの私の感想。
そしてもう一つ。
花火の打ち上がった数秒後に大空に響き渡る
ドーンという大音響。胸がビリビリと鳴る。
ああ、これはイラン・イラク戦争で経験した
対空砲火の音そのままだなあ。
私は1984年から85年にかけて
イラン・テヘランの特派員をしていましたが、
毎日夜になるとイラクのミグ戦闘機がやって来て
テヘラン市街に爆弾やロケット弾を投下していく。
その度にテヘラン市内のあちこちに設置されて
ある対空機関砲が一斉に砲火を開く。
ドンドンという感じよりズズずーんという
胸にこたえる不気味な音でした。
不安をかき立てる音と言ったほうがいいでしょうか。
やがて市内のどこかに爆弾が投下されて、
窓ガラスがビリビリと震える。
その震え方の大きさで投下地点の、
自分家からの距離を測ったもんでしたが・・・・・
東京湾の花火はあの日の経験をまざまざと
甦えさせてくれました。
きっと原理は同じなんでしょうね。
火薬を使って上空に何かを発射しているという点では。
銃弾と大輪の花では大いに違うんですけどね・・・
それともう一つ、
これってどのくらいカネかかっているんだろうな・・・
誰が出してるわけ??
周りの人に聞いても誰も知りませんでした。
相当の大金がかかっていることだけは確かでしょう。
花火を見上げてカネのことを考えていた人は
あまりいないでしょうが、
私は人の命の悲しさとコンピューター、
戦争とカネと四つのことを感じていました。
美しさはもちろん十二分に感じていたんですがね・・・
ではまた明日・・・・
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