TORIGOE
3分間で、
最近のニュースを知る。

鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」

第874回


ほぼ日編集部様

8月7日のニュースから

日本ではあまり話題にはなっていないようだが、
実は国際的にはこの問題が
今後の大きなテーマになりそうなんですね。
朝日新聞の7面にベタ記事でこんな見出しが出ている。

「対イラク戦に英国教会反対 
 首相に意見書提出」


記事によれば、6日、英国のキリスト教指導者たちが、
今後予想されるイラクへの軍事行動に反対する
意見書を首相官邸に出したという。
英国教会の最高権威であるカンタベリー大主教に
近く就任する予定のロワン・ウイリアムズ氏ら
2500人がその意見書には連名で署名しているという。

この意見書にはもしアメリカが
イラク攻撃に踏み切った場合、
それは「不道徳で違法」であるとして、
英国のブレアー政権には
戦争に加担しないように求めている。
意見書はこう言っているそうだ。
「戦争ではなく、不正な構造を改めることで
 平和を達成するべきだ」
この意見書は8月6日、つまり広島に
原爆が投下された日に合わせて公表されたんだそうだ。
「不正な構造を改める」
というのはどういうことを指しているのか、
今一つ理解できないが、
イラクのサダム・フセイン政権の構造を
国連を通じて改めようというのかなあ・・・
それが出来ないからアメリカは直接軍隊で
イラクへ進攻作戦を行おうというんでしょうがね。

英国ではこのイラク戦争が間近いという情報が
しきりに流され、大きな問題になっているようだ。
英国ほどではないけれど、もしアメリカが
開戦に踏み切った場合、
日本も何らかの形で巻き込まれるのは明らかだ。
しかし、日本では自民党はもちろんだが、
民主党でさえ何の問題意識も持っていない。
小泉政権にとっても重大な問題として
立ち塞がってくるはずなんだけどなあ・・・・・・

朝日新聞はこれだけだけど毎日新聞は
この辺のことを二つの記事でカバーしている。
先ず、7面横見だしだけどまあ、
3段見出しくらいの扱いで

「イラク攻撃計画提出 大統領の決断次第か 
 米中東軍司令官」


毎日・布施広ワシントン特派員の記事によれば、
アメリカのフランクス中東軍司令官は5日、
イラクを攻撃する場合の作戦計画を
ブッシュ大統領に提出したという。
記事はこう指摘している。

「これが最終的な作戦かどうかは不明だが、
米軍は既に攻撃計画の大筋を固めた模様で、
攻撃に踏み切る時期や条件などは
大統領の決断に委ねられたとの見方が強い」

報道によれば5万〜7万5千人の地上兵力を動員する
「中規模」作戦になりそうだという。
攻撃は海兵隊や特殊部隊、
中央情報局(CIA)工作員等を動員して、
イラクの北、南、西の3方向から
攻撃するとの見方があると記事は書いている。
この辺のことはまだ明確にはなっていないようだ。
いや、計画そのものは明確になっているんだろうけど、
外にはまだ漏れていないということだろう。

さてもう一つは同じ毎日新聞の7面、
ワシントン発の記事の下にこちらはロンドン発の記事。
3段見出し。

「英国内で反対強まる」

記事によれば、英国内ではメディアの
イラク攻撃関連報道がこのところ加速しているという。
4日付の日曜紙「オブザーバー」は
こう書いているという。
「ブッシュ大統領は8月中に戦争の開始時期を決定する」
ブレアー首相は攻撃参加を示唆しながらも
「まだ決定していない」という姿勢を示しているが、
最新の世論調査では、
「イラク攻撃に反対」が52%と
過半数を若干上回っている。
与党・労働党内での反発も強く、
下院最古参のタム・ダリル議員は5日、
首相に書簡を送り、
「首相は問題を論議する道徳的な義務がある」
つまり、この攻撃問題を国会できちんと
議論ばせんといかんばい・・・
というわけですたいね。
記事によれば、
ドイツのシュレーダー政権はイラク攻撃には
距離を置く姿勢を打ち出しているそうだ。
そりゃあ、そうだろうなあ。
たとえどんな理由があろうと、
ひとつの国が他国に軍隊を送って攻め込むというのは
こりゃあ、どう考えても侵略行為になる。
アメリカは「正義の戦い」というのだろうが、
こんなことを世界中がアメリカに許すことがあれば、
今後はアメリカの言いなりで
戦争をおっ始めてしまうことになる。
これはやはり、こわかばいねえ・・・・

というところで今日はお終い。
また明日・・・・・

2002-08-08-THU

TORIGOOE
戻る