|
第868回
ほぼ日編集部様
7月30日のニュースから
今日は大阪へ行って来た。
例の裁判。それも初公判でした。
大阪高検元公安部長が
取るに足らないような容疑で
同僚たちの大阪地検特捜部に逮捕された事件。
三井環被告は4月22日の午後3時に私に対して、
初めてテレビカメラの前で検察庁の
裏金「調査活動費」の流用問題について
内部告発をしようとしていた、
まさにその寸前、逮捕された。
当時からマスコミはあまり大声で
そのことを書きませんが、
一部マスコミではこれは検察庁・法務省ぐるみの
裏金問題を隠蔽しようとする
「口封じ」逮捕ではないか??
という疑問が出ていました。
私自身もインタビュー直前に
あまりにもタイミングよく
三井公安部長の身柄を
塀の向こうに持っていかれたので
やはり検察庁に疑念を抱かざるを得ません。
初公判は午後一時半から五時まで
真に興味深いやり取りになりました。
もちろん起訴をする検察側が攻めているはずなんですが、
実際の公判は冒頭から弁護側の怒濤の攻めで検察側は、
起訴状朗読と冒頭陳述はなんとかやりましたが、
後は弁護側の求釈明にたいしても
答えを避けるなど逃げの姿勢に終始して、
まあ、正直誰が裁かれているのか
分からないような裁判のスタートでした。
弁護側は冒頭から起訴自体が公訴権の乱用であるとして
「公訴棄却の」の申し立てを行いました。
つまり、この事件は容疑自体が
全く成立しないだけでなく、
口封じのために検察が無理やり逮捕したのだから
裁判そのものを止めてほしい、
と裁判所に申し立てたわけですね。
裁判所がどういう判断をするのか注目されましたが、
「容疑事実の実態審理と密接に関連しているので、
公訴棄却については裁判所は当面留保します」
という言い方で結論を出しませんでした。
「裁判所は起訴状一本主義ですから」
という言い方をしていましたので、
とりあえずは公訴棄却の申し立てについては
棚に上げて容疑の審理に入ろうというんでしょう。
これまで多くの裁判を傍聴してきましたが、
この裁判は大変に興味深いものがありました。
検察官11人、弁護士11人。
まるでサッカーの試合のように
イレブン同士の戦いでしたが、
攻めて攻めていたのが弁護側。
ディフェンス一本だったのが検察側。
裁判の途中で三井被告自身が
「意見」を述べるシーンがありました。
最初は被告席に座って書いたものを
読み上げていたんですが、最後の方は立ち上がり、
私等の方からすると左手に
ずらりと並んでいる検事達に向って
「この被告席に座るべきは私ではなく、
原田 明夫検事総長を初め・・・・・だ」
とずらっと検察・法務省幹部の名前を列挙しました。
まるで裁かれているのは被告ではなく、
検察なんだと錯覚をさせるようなシーンでした。
起訴して犯罪性を立証しようとする検察側。
その検察こそが犯罪者だとして攻める被告。
前代未聞の裁判はこうして始まったのです。
皆さんもこれは少し注目してみていてください。
恐らく記者クラブ制度の中に漬かっている
新聞やテレビの記者達は「中立性」の名の元に
検察寄りのいい加減な
報道しかしないでしょうから・・・・
ということで今日はこの辺で。
明日の(31日)の朝刊に記事が出るでしょうから、
そこでまた新聞はこの裁判をどう伝えたか
検証してみましょう。
ではまた明日・・・・
|