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第859回
ほぼ日編集部様
7月15日のニュースから
14日のこの欄でちょこっと書いたこの記事について
今日は書こうと思う。
なぜなら今日15日は新聞がないんだねえ。
休刊日だってさ。
朝いつものように新聞を取りに行って何にもないのに
愕然!
ああそうだ、今日は休刊日だと知るときの空しさよ。
朝の頭の体操が出来ない。
そうか、新聞を朝に読むのって私には
「頭の柔軟体操」
だったんだあ・・・・
と今頃思い知る。
さてこれは7月13日の毎日新聞の11面、
経済面の記事だ。4段見出しで・・・
「『金型』流出防止を要請
経産省、3団体に行政指導」
こういう経済面の記事は難しそうで
つい敬遠してしまいそうだ。
経済の知識は普通に暮らしている
一般読者にはあまり関係ないので
「金型」と言われてもちょっとピンとこないんだね。
私もつい通り過ぎようとして、
ちょっと待てよ、と立ち止まった。
これは結構大事な話だと読んでみて分かった。
工業製品を大量生産するには「金型」という
金属工具が絶対に必要になる。
日本の製品が世界を席巻できたのも、
日本の主として中小企業の、
極めて高度な技術力を持った
金型メーカーが存在したからだと言われている。
その「金型」の図面や加工データが
金型メーカーの同意を得ないまま日本の大手メーカー
(例えば自動車メーカーなど)によって
海外に持ち出されているという。
これに対し経済通産省が異例の待ったをかけた
という話なんですね。
記事によれば
「中小企業の長年の技術の蓄積や
ノウハウが詰まった金型は
日本の製造業の強さの源泉であり、
必要以上に海外企業へ移転されれば
日本の産業競争力の弱体化を招くと判断した」
待ったをかけられたのは日本自動車工業会、
日本自動車部品工業会、電子技術産業協会の3団体。
記事によれば
「金型はあらゆる工業製品の
大量生産に欠かすことのできない精密工具。
しかし、最近大手メーカーが
金型メーカーの同意なしに
労賃の安い中国など海外の下請け企業に
設計図やデータを渡してしまうケースが多く、
日本金型工業会が5月、同省に改善を要望していた」
ここには今日本の経済が直面している
非常に大事な問題があるように思う。
日本の社会の成熟とともに人件費、つまり労賃ですね、
これが国際的にはかなり高くなってきた。
そうすると、国際的な場面で競争している、
例えば大手自動車メーカーなどは
コストをカットするために海外に
製造の拠点を移そうとする。
その場合、絶対に必要なのが「金型」という
高い技術力に支えられた工具だ。
これも一緒に持っていかなければ
製品の質は保てない訳だ。
そこでその肝心の金型の設計図や
データをもともとの金型メーカーの
同意もなしに持っていってしまう。
しかも現地の下請け企業にそれを渡してしまう。
すると、結果的には日本の競争力の源である
「金型」の秘密はあっさりと海外に流出してしまう、
ということなんだねえ。
日本の金型メーカーというのは基本的には中小企業だ。
言葉を換えれば大手メーカーの下請け的な存在である。
従ってあまり権利を主張しにくい状況があるんだろう。
大手メーカーの言うなりになっていたんではないだろうか。
でもここへ来てこれでは将来に禍根を残すと
ようやく経産省も乗り出すことになったようだ。
大手メーカー側にも言い分はあるに違いないが、
今日は「金型」という言葉を
取りあえず覚えることにしよう!
ではまた明日・・・・
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