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第850回
ほぼ日編集部様
7月5日のニュースから
これから放送本番なのであまり長い原稿は書けないが、
気になってることは一言でも記しておきたい。
テレビ東京が窃盗団の一人から事前に情報提供を受け、
それにカネを払ったうえ、盗みに入るところを撮影、
スクープ映像としてニュースで流したという問題。
これは同じテレビで仕事をする人間として
見過ごすことの出来ない問題だ。
これは資金を提供していること、
被害者には通報せず警察にだけ情報を流し、
警察が犯人らを逮捕する瞬間を撮影していること、
などいくつかの点で通常の取材で
守るべき一線を超えている。
今日はその詳しいことは書いている余裕がないが、
5日の毎日新聞27面にこれに関して
こういうベタ記事が出ていた。
「窃盗団報道で検証委を設置 テレビ東京」
テレビ東京は内部に局長や部長クラスでの
検証委員会を設置してこの問題と
再発防止のための危機管理体制を検討するそうだ。
これは大いに結構なことだと思う。
しかし、この検証委が何をやるかについて
記事からだけ見えるのは、
役所などがやる内部検討と同じようなものに
終わりそうなところが気になる。
今回の問題については何があったかを報告すべきは
視聴者やテレビを取り巻く社会そのものなのだ。
そういう視点が欠けている。
検証してテレビ局としての方針を
いずれ公表するというのだろうが、
それではテレビ局としてはダメなのだ。
自らの番組で検証をして
視聴者にきちんと報告すること、
謝罪すべきは謝罪する、
再発防止についても番組の中で明らかにする。
こういう自己検証という考え方が必要だと思う。
テレビ東京には是非そういう態度で臨んでもらいたい。
つまりテレビ番組は局のものではなく、
放送をしている時点で
すでに視聴者のものでもあるということなのだ。
私たち『ザ・スクープ』はかつて
中国の死刑囚の臓器移植事件については、
問題点について一時間の放送を全部使って
検証に宛てたことがある。
日本のテレビでは初めてのことだったが、
過ちを犯したときのありようを示したと思っている。
テレビ東京もそうした前向きの態度で
検証をして欲しいものだ。
では、これから出かけますので。
また明日・・・・・
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